こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話（映画）無料フル動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

難病の筋ジストロフィーを患う鹿野靖明とボランティアたちとの交流を綴った渡辺一史の同名ノンフィクションを大泉洋主演で実写映画化したヒューマン・コメディ。共演は高畑充希、三浦春馬。監督は「ブタがいた教室」の前田哲。北海道札幌市。34歳の鹿野靖明は幼い頃から難病の筋ジストロフィーを患い、今では体で動かせるのは首と手だけ。24時間体制の介助が必要な体にもかかわらず医師の反対を押し切り、病院ではなく市内のケア付き住宅で、大勢のボラ(ボランティア)に囲まれながらの自立生活を送っていた。ボラたちはワガママな鹿野に振り回されながらも、彼の人間的な魅力の虜になっていた。医大生の田中もそんなボラの一人。そんな中、田中の恋人・美咲は、たまたま鹿野宅を訪れただけなのに、いきなりボラとして手伝いをさせられ、戸惑うのだったが…。

出典：TSUTAYA DISCAS

[review_stars 5/5]
この映画は、難病である筋ジストロフィーを患いながらも前向きに生きた鹿野靖明さんという方の半生を描いた作品です。主人公の鹿野さんを演じたのは、鹿野さんと同じ北海道出身の大泉洋さんです。首と手しか動かせない筋ジストロフィー患者を演じるのはとても大変であったと思いますし、実際の鹿野さんに近づけるために撮影前に10キロ減量されたそうで、役者魂を見せてくれました。

また、鹿野さんは入院生活をせずに、ボランティアの方々の協力を得ながら、自立した生活を送っていたわけですが、そのボランティアの方々との日常的な触れ合いなども描かれていて、ボランティアをされた方々には頭が下がる思いで、見ていました。そんなボランティアの役を演じたのは、三浦春馬さんと高畑充希さんです。
三浦さんは医大生の田中くんを、高畑さんは三浦さんの恋人の美咲を演じています。実力派の若手俳優だけあって、自分の将来や恋に悩む等身大の演技はとても良かったです。

彼らは鹿野さんを介助してあげていたわけですが、逆に鹿野さんから人生で大切なことなどを教えてもらっていました。鹿野さんは夜更けにバナナを買って来いなどのわがままを言ったりしますが、ボランティアの皆さんに愛されていたのがとても伝わってくる内容でした。とても素晴らしい方だったのだと思います。とても感動できる映画ですので、ぜひ見てほしい作品です。

[review_stars 4/5]
図々しく、貪欲に生を満喫しまくる筋ジストロフィー症の主人公鹿野を演じるのが、あの大泉洋という適役過ぎるほど適役なキャスティングが見事。「障害者だからといって自分の欲望を引っ込めなくていい、借りられる手は借りまくってでも一度きりの人生を生きつくすんだ！」という鹿野氏のメッセージが、大泉洋という媒体を通すことによって、説教臭くなく、重苦しくなく、笑えて、楽しく観客の心に伝わってくるのが素晴らしいです。

これは、何も、障害者だけではなく、全ての生きる人々へのエールなのです。「先ずは自分の欲望をさらけ出さなきゃ話にならないんだよ、悩むのはそれからだよ。」という主張が、大泉洋本人の生き様ともシンクロしてくるところがまた運命的なものを感じさせます。

脇を支える三浦春馬、彼の恋人の美咲役の高畑充希の演技も自然で、鹿野の無理難題を巧みに受け流すけれども、馬鹿にはしないというなかなか難しい役どころをこなした高畑充希も本作の爽やかさを支えています。真面目に一本気に鹿野のために奔走する三浦春馬もまた、楽しいだけではないシリアスなムードメーカーとして、絵空事ではないのだという感覚を観客にあたえる重要な役目をつとめています。

[review_stars 4/5]
体が不自由で24時間介助を必要とする大泉洋が演じる鹿野が三浦春馬演じる医学生とその彼女を演じる高畑充希をはじめとする介助ボランティアたちとの交流を描いた作品です。

自由気ままに生きる鹿野はボランティアの都合など気にせず夜中に「バナナが食べたい」など言いたい放題ですがボランティアたちも鹿野の憎めない性格に惹かれていきます。
障害者だから周りに気を遣いながら生きていくというような振る舞いは全くなく、障害があっても自分の好きなように自由に生きること、夢を持つこと、恋をすることを諦めない鹿野の生き様に胸を打たれます。
ボランティアたちも最初は鹿野と意見が噛み合わず、ぶつかり合う時もありながら時間をかけて関わっていく中でお互いに理解していき、関わりが深くなっていきます。

私は実際に介助の仕事をしており、周りからは介助の仕事は大変な仕事として敬遠されがちですがこのようなリアルな生活を映画にしていただくことで介助の仕事の楽しさややりがいが多くの人に伝わったのではないかと思います。
生きることの素晴らしさ、自分の今の生活がどれほど自由で様々な人たちに支えられているという現実など多くのことを考えさせてくれる映画でした。おすすめです。