【解説】歌が下手な人の共通点と歌が下手を治すトレーニング方法とは

歌が下手な人
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カラオケに行くと歌がとても上手い人がいますよね。一方でどうしても上手に歌えない「歌が下手な人」もいます。

歌が下手なことを、才能や資質の差だと諦めている人もいるのではないでしょうか。

「私は生まれつきの音痴で歌が下手だ」「僕は歌には向いていないんだ」と思っている人も少なくはないでしょう。

それでは歌の下手な人は、上手くなることはできないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。

いま歌が上手じゃなくても上手く歌うための訓練を積み重ねることで、改善できるのです。

歌が下手な人にはいくつかの共通点があり、歌が下手な理由があります。その理由になっていることを克服する練習方法というものがあります。自分は歌が下手だと思っている人も、しっかりと練習をすれば少しずつ上手になることができるのです。

この記事では、まず歌が下手な人の共通点をご紹介。その後、歌が上手くなるためのポイントとその練習方法を解説していきます。

歌が上手になれば、カラオケに行くのも楽しみになりますね。ぜひ諦めずに練習してみましょう。

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聴きこむ編集部

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歌が下手な人に共通する特徴とは

歌が下手な人の共通点

歌が下手な人には共通点があります。ひとくちに歌が下手といってもいろいろなレベルがありますよね。音痴な人から、正確に歌うことはできるのだけれども退屈な感じがする人、声に魅力がない人など……。

歌が下手な人は、どういう状態なのかを説明していきます。歌が下手だと感じている人は自分自身が以下のどれに当てはまるのかを考えてみましょう。

歌が下手な人の特徴1:音程が悪い

歌が下手だという人によくある要因のひとつが、音程が悪いことです。音程が取れていないと、いわゆる「音痴」に聴こえてしまい、歌が下手だと評価されてしまいます。

音程が悪いかどうか、自分で気づくことは難しいかもしれません。同じ歌を歌っても音程が悪いことに気づいていないため、何度でも外した音程のまま歌い続けてしまいます。

歌が上手になるためには、まず自分の歌の音程が良いか悪いかを確認する必要がありますね。

歌が下手な人のなかには、自分が音程を外していると気づいている人もいます。気づいていても、どうすれば正しい音程がとれるかわからないのでしょう。

この場合は、正しい音程をとるための訓練をすることで、改善することが可能です。

歌が下手な人の特徴2:リズム感が悪い

歌が下手な要因には、リズム感が悪いこともあげられます。

リズム感は、拍子のなかで音の長さの組み合わせをつくる要素です。歌詞を歌うとき、跳ねるような感じや早口言葉のような感じがありますよね。それがリズムです。音程とともに、リズムは歌の魅力を大きく左右するものです。

歌が下手な人は、歌詞をリズムにのせて歌うことができません。それがリズム感がないということです。

リズムは、正確には楽譜上に表現された音の長さで作り上げられますが、歌を歌う場合はもとのアーティストのパフォーマンスの記憶から感覚的に身につけているものです。

リズム感がないと、歌にノリがなくなり、結果として下手に聴こえてしまいます。

歌が下手な人の特徴3:アップテンポ

リズム感も音程も悪くないのに、アップテンポの曲で歌が下手になってしまう人、いますよね。

とくに最近の曲には、速いテンポで一気に進み、次々にメロディが変化し転調をしていくようなものもあります。

このような曲は、歌詞をリズムにのせて歌うことがとても難しいものです。

アップテンポで歌が下手になってしまう人は、曲の進行についていけなくて慌ててしまうことが多いようです。伴奏が先へ先へ進んでしまいますので、慌ててしまうと、歌詞を追いかけるのがやっとで音程もリズムも破綻してしまう。

多くの場合、その曲の練習不足が要因です。

新しくアップテンポの曲をレパートリーに加えようとするとき、しっかりと練習することが大事ですよね。

歌が下手な人の特徴3:表現力がない

歌が下手な人の特徴として、表現力が乏しいこともあげられます。

平坦で抑揚がなく歌うタイプです。表現力豊かな歌い方というのは、高度な技。歌詞の内容やメロディにあわせ、抑揚や声色、歌い方など細かく調整して表現する人には、やしりかないませんよね。

歌はメロディとともに歌詞が重要。楽しさや悲しさなど歌詞が表している感情や情景を、聴く人に効果的に伝えるために歌があるといえるでしょう。

それを表現するためには、いろいろな歌い方を組み合わせる必要があります。感覚的できる人もいますがそうではない人もいます。

表現力がない人の歌の特徴は、歌詞やメロディに対してメリハリがない、抑揚がない、変化に乏しいなどです。音程もリズムもちゃんとしているのに、つまらない歌になってしまう人もいますよね。

聴き手を楽しませて感心させる歌を歌うためには、表現力の幅を広げることはもっとも重要かもしれません。

歌が下手な人の特徴4:声量がない

歌が下手な人の特徴として、声量がないということもあげられるでしょう。

声量とは、単に声が大きいということとは違います。歌声が体全体に響き、豊かなことです。

たとえばアナウンサーの声をよく注意して観察してみてください。大声を出しているわけではないのに明朗で心地よく聞こえます。魅力的な声のアナウンサーでは、倍音が豊かに響き安定感がありますよね。

声量が乏しい人の歌は、とても不安定に聴こえてしまいます。自信がないようにも聴こえ曲の魅力も伝わってきません。

それは大声でシャウトするだけの人の歌でもそうです。大声だからといって上手というわけではありません。プロのアーティストはシャウトしながらも豊かに響く声で歌っています。

歌が下手な人の特徴5:姿勢が悪い

歌が下手な要因のひとつに、歌うときの姿勢が悪いことがあります。

グループでのカラオケなどでは、飲食しながらリラックスして楽しく歌っているわけですから、姿勢が悪くても仕方ないと思いますが、上手に歌うことを考えると姿勢は大事です。

理想的な姿勢は、足から腰、胸、首、頭が一直線になるような状態です。どこにも余計な力や緊張がないことが大事。それが、腹から全身を響かせて豊かな声を発声するコツになります。

対して、歌が下手になる姿勢の代表的なものは、猫背と反り腰です。
猫背になってしまうと、胸が開きにくくなり喉もまっすぐにとおりません。反り腰とは胸を突き出し腰が前に出て、上半身が反り返っているスタイルです。

どちらの姿勢も、歌に適した呼吸をしにくく、吐き出す空気のコントロールもままなりません。そのために、豊かな声量の声で、しっかりした音程を維持することが難しくなるのです。

また、体のどこかに、余計な力が入ってしまいます。歌を上手に歌うためには、力んでしまっては駄目。筋肉が緊張することで、歌が不安定になってしまいます。

歌が下手な人の特徴6:呼吸が悪い

呼吸が悪い

歌の下手な人は、呼吸の方法に問題があります。

たくさんの空気を深く吸い込んでコントロールしながら吐き出すことが歌には求められます。呼吸には腹式呼吸と胸式呼吸がありますが、上手に歌うためには腹式呼吸が適しているといわれます。ちなみに演劇も基本は腹式呼吸です。

呼吸には、腹式呼吸と胸式呼吸があります。胸式呼吸は胸の周辺を上下左右に膨らます呼吸で、腹式呼吸は横隔膜と腹筋を使った呼吸です。

腹式呼吸は、胸式呼吸にくらべ、腹筋と横隔膜で吐き出す空気の量や強さを、より良くコントロールできます。豊かな声量を確保でき、表現力も良くなるのです。

歌が下手な人の特徴7:自分に合った選曲ができていない

歌が下手だと思っている人は、自分が歌いやすい曲を選べていないだけかもしれません。

人にはそれぞれ声域というのがあります。もともとの声の高さが人それぞれに違いますので、得意な音域も違うのです。歌が下手に聴こえてしまう理由のひとつが、声域の合わない曲を選択すること。

女性ボーカルの曲を男性が歌おうとしても、高い部分を歌うのは難しいでしょう。だからといってキーを下げてしまうと曲のイメージが変わってしまうことがあります。

歌手には高い声や裏声を上手に使う人もいますし、逆に低い音域で歌う人もいます。

自分の声の範囲と重なる歌を選ばないと、声が出なくなったり喉に余計な力が入ったりして歌えなくなってしまいますよね。

曲調やジャンルも選曲では大事です。自分だけが知っていそうな曲を選んでも、誰も聴いてくれませんよね。また、ラップが入った曲などは、上手にリズムにのせられる人とそうではない人とで、上手さに雲泥の差が生まれます。

自分にどういう曲が合っているかと、聴き手はどんな曲を聴きたいかを総合して選曲しないと、歌が上手という評価を得るのは難しいです。

歌が下手な人の特徴8:声が震えている

声が震えてしまう人も歌が下手だと思われてしまいます。どうして声が震えてしまうのでしょうか。

原因は、喉に無駄な力が入っていることと、呼吸が上手くできていないこと、口の周辺の表情筋が緊張していることなどがあげられます。

声が震えてしまう人は、歌う姿勢が悪く、腹式呼吸ができていないことが多いようです。また、高い声が必要な曲を選曲している場合も見受けられます。

声が震えることで、メロディやリズムが乱れて結果的に歌が下手に聴こえるのです。

呼吸法や、発声方法を見直して改善していきましょう。

歌が下手な人の特徴9:滑舌が悪い

歌は歌詞の内容を伝えるためのものですので、聴いている人が聞きとれるように発音することも大事です。

普段から、もごもごとこもったような喋り方をしてしまう人は、歌っても歌詞が聞き取りづらくなり下手だと見なされてしまうことがあります。

また、メロディに対し言葉数が多かったり、アップテンポの曲だったりすると、下が回らず滑舌が悪くなってしまう人もいますよね。

滑舌の悪さは、普段の生活では気にならないことも多いですが、歌の場合は上手い下手にかかわってしまいます。

歌が下手な人の特徴10:クセのある歌い方をしている

歌の下手な人のなかには、変なクセのある歌い方をする人がいますよね。

本人は、格好の良い発音や発声でノリノリで歌っているつもりの場合が多いです。

クセのある歌い方は、その人の個性でもあります。それが、聴く人にとって不快でなく、さらに借り物でない独自のものでしたら、立派な表現になるかもしれません。

しかし多くの場合、個性的なアーティストの個性を劣化したモノマネでなぞっているケースが多いと思います。そのアーティストの曲をモノマネで歌うならば、周囲の人たちも一緒に楽しんでくれるのでしょうが、どの曲を歌っても同じクセになってしまうと、少し嫌がられるかも。

クセと個性とは区別するのが難しいところですが、変なクセは一度捨てて、いちから歌うことを訓練したほうが歌の上手な人として認められていくと思われます。

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歌が下手な人のトレーニング方法

歌が上手くなるトレーニング方法

以上、歌が下手な人の共通点をみてきましたが、ここからはどうすれば歌が上手に歌えるようになるかを紹介します。歌が上手くなるトレーニング方法をみていきましょう。

歌が下手か上手かというのは、ある程度は資質や才能に左右されることもありますが、どれだけ練習をしたかによって決まります。

歌の上手な人は子どものころから歌が好きだったという人が多いと思いませんか?

サッカーの上手な人が子どものころにずっとボールと遊んでいたのと同じで、子どものころから遊びながら歌い方を身につけていったのかもしれませんね。

なにごとも、トレーニングで上手になるものです。歌については音程の取り方も発声の仕方も練習方法が確立していて、いまではボイストレーニングの教室で学ぶこともネットで知ることができます。

もちろんプロの先生にしっかりと指導してもらうのが上達の近道なのは、スポーツと同じです。ここでは手軽にはじめることができるトレーニング方法を紹介していてきます。

自分の声を聞き慣れる

最初に行うのは、自分の歌声を聴くことです。

自分の歌声がどのように聞こえているか、ほとんどの人は意識していないと思います。また、聴覚の構造上、自分に聴こえている自分の歌声と、周囲の人たちが聴いている歌声とは違うものです。

録音した自分の声に違和感を覚える人も多いと思います。

人が聴いている自分の歌声がどういうものか知るには、録音すれば良いのです。
カラオケにいったときでも、自分の部屋でも、一度ちゃんと歌ったものを録音しましょう。それを再生しながら、どこがどう下手なのかをチェックするのです。

自分の歌には抵抗があるかもしれません。

トレーニングの一環としてとらえ、連取ぅの成果を確認するためにも、聴くことを習慣化しましょう。

チェックするのは、歌が下手な人の要因が含まれているかどうかです。
音程はしっかりととれているか、リズムはずれていないか、声はきちんとでているかなど……。
自分の弱点を知ることで、どこを改善すれば良いかを知ることができます。

チェックした項目に従って、個別に弱点を改善するための練習方法てだトレーニングをすれば良いのです。
筋トレと同じで、毎日、少しずつでも練習すれば、必ず効果が出ます。

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歌い方のクセを見直す

録音した自分の歌を聴くと、どういう癖があるか歴然とします。少し恥ずかしいと思ってしまうかもしれませんね。でも、歌い方のクセを知ることはとても役に立ちます。

「夢中になって歌って、ノリノリでカッコよく決まっているつもりだったのに、客観的に第三者として確認したら、ちょっと恥ずかしかった」それを知るところから進歩がはじまるのです。

息継ぎの無理によるクセや高い音をごまかすときのクセ、歌詞の発声のクセなど気づいたクセを意識できれば自分の力で矯正できます。
変なクセをなくして、歌の上手な人として認められるようになりましょう。

喉を開いて歌うイメージを持つ

歌うと喉が痛くなる人は、喉を締めて歌っている可能性が高いです。ボイストレーニングでよくいわれることですが、「喉を開く」ということを意識してみましょう。

喉を開くというのは、声帯から余計な力を抜きたいときに持ちたいイメージです。

喉を開くといってもピンとこないかもしれませんが、大きくあくびをするときの喉の状態をイメージするといいといわれています。舌を下げて喉をまあるく広げる感じ。

喉の余計なところに力が入らずリラックスした状態です。

喉を開いた状態を意識して歌うと、声が響くようになり声量や表現力が向上します。

声楽家のような響きを得るための発声法ですので、カラオケで歌うときなどは、意識はするものの適宜使いわけていきたいものです。

腹式呼吸をマスターする

歌や演劇で使う腹式呼吸。これをマスターするだけで歌は大きく上達します。

腹式呼吸は、全身を使って歌うことができますので、表現力や声量を大幅に向上したいときに重要です。また横隔膜と腹筋とで呼吸した空気を支えますので、息を吐くときのコントロールに適しています。

腹式呼吸の方法

  1. お腹を使ってすべての空気をゆっくりと吐き出す
  2. 胸の周りを膨らますのではなく、横隔膜を広げることを意識してできるだけたくさんの空気を吸う
  3. そのまましばらく呼吸を止める
  4. お腹をゆっくりと引っ込めながらすべての空気を吐き出す


慣れないうちは、お腹の上に手のひらを置き、お腹が膨らんだり凹んだりするのを確認しながら練習するといいです

慣れれば、腹式呼吸が自在にできるようになります。

リップロールで滑舌をよくする

滑舌が悪い方の特長として、口の周りの表情筋に力が入りすぎているということがあります。口の周りの力を抜き唇の動きを良くする訓練方法がリップロールです。

口の周りの表情筋を自由自在に緊張させたり緩めたりできるようになるので、滑舌が良くなり歌の表現力も増します。

リップロールのやり方は、大きく息を吸い込み、唇の周囲の筋肉の力を抜き、唇を閉じたまま振るわせながら息を吐きます。吐き出す空気で「ぶるぶるぶるぶる」と唇が震える感じです。

詳しいやり方は、動画サイトなどで観るとイメージしやすいのではないでしょうか。

息だけでリップロールができるようになったら、次はリップロールしながら出しやすい声を出してみましょう。声は少しずつ長く出せるように練習を重ねていきます。

最後には、リップロールだけでメロディを歌ってみましょう。リップロールだけで歌うと唇が閉じた状態で声帯だけで歌うことになり、呼吸の仕方やリズムの取り方などの練習に役立ちます。

練習は、鏡をみながら定期的に続けましょう。最初は上手く息を出すことができないかもしれませんが、数10分練習しているとときどき唇が「ぶるぶるぶるぶる」と震えるようになります。

リップロールが上手くできるようになると、唇の周囲の表情筋が柔らかくなり、滑舌が良くなりますよ。

体でリズムをとる

リズム感が悪い人は、曲のリズムに体の動きをシンクロさせることをしないものです。

体でリズムをとるというのは、たとえばクラブで曲が流れていると自然に体が動き、動きたいままにダンスを踊るようになりますが、その状態に近いものです。

曲のノリに合わせることなしにリズムはとれません。誰かが歌っているときにみんなで手拍子をとったり、タンバリンやマラカスのような打楽器でリズムをとったりすることもあるでしょう。それがリズムをとるということです。

歌うときも、自分が歌う曲の伴奏に合わせて自然に体を動かすことで、曲のノリに合わせてリズムをとることができます。それを癖にしましょう。

その状態で歌うようにすれば、リズムが取れなくて歌が乱れるということもなくなってきます。

息をたっぷり吸って大きな声を出す

息をたっぷり吸って声量を確保することが、上手く歌うには必要です。腹式呼吸をマスターしたら、歌いながら呼吸するタイミングを練習しましょう。

息継ぎは、歌うなかでも重要なテクニックです。息が続かないと、不本意なところで息継ぎをしなくてはならなくなりますし、声が小さくなってしまいます。

大きな声で表現力豊かに歌い切るためには、吸うことのできる息の量を増やしていかなくてはなりません。

プロのアーティストが歌うときに、大きな息継ぎの音が入っている場合がありますよね。あれはたくさんの空気を吸って、次の息継ぎまで歌い切るからです。

腹式呼吸で、たくさんの空気を吸って腹筋と横隔膜でコントロールしながら吐き出すという練習を繰り返すことで、大きな声量で最後まで歌い切ることができるようになりますよ。

ビブラートや抑揚などの技法を身につける

基本的な歌のトレーニングがある程度満足できるようになったら、さらに表現力を上げるための技法を学習していきましょう。歌い方の技法は、多数あります。どうしてでしょう。

声は声帯で作られますが、それを響かせるのは横隔膜や背中の筋肉、喉、口腔、唇などいろいろな部分だからです。

ピアノやバイオリンなどの楽器が同じ音を出しても弾き方で音色や響きなどの表現を変えることができるのと同じで人の歌声も多様な表現ができるのです。

ビブラート

もっとも有名な技法がビブラートです。

ビブラートは声を振るわせる発声方法で、フレーズの区切り部分などで音を伸ばすときに使います。微妙な強弱や音程のわずかな震えなどで表現し、多くは横隔膜を振動させる方法で行われます。

ビブラートをかけることで、平坦さがなくなり変化にとんだ表現が可能になります。

抑揚をつける

歌詞やメロディに合わせて歌い方を微妙に変えていくことで、抑揚が生まれます。

大きな声と小さな声の対比、声色の使い分けなどによりひとつの曲のなかにドラマを作り上げていきましょう。

こぶし

演歌歌手が使うテクニックで、フレーズの区切り部分で母音を重ねて音程と強弱で揺れを作るものです。口の開き方や舌の出し方を工夫して豊かな倍音を響かせることができる歌手もいます。

ファルセット

裏声です。地声では出ない高い声を出すために使います。練習をすることで美しいファルセットがでるようになります。

ほかにも、歌の上達に合わせて、使いたいテクニックがたくさんあります。

動画サイトなどにトレーニングの方法が上がっていますが、独習では限界がありますので、ボイストレーニングを受けるなどしたときに、きちんと習得するのも良いですね。

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歌が下手な人まとめ

歌が下手だと思っている方。それは才能や資質の問題ばかりではありません。

たまたまそれまでの人生で歌に取り組んでこなかったというだけです。

歌が下手なことにはいくつかの要因があります。自分の歌を録音して聴き込んで弱点を把握すれば改善すべき点がわかります。

改善点に合わせて、最初は独習でもいいのでトレーニングをしましょう。

ボイストレーニングの本を購入したり、ボイストレーナーの方の動画を見たりするのも上達の近道です。基本的な呼吸法や音程の取り方などは訓練しないと上達しません。

歌の基本を身につけて、少しずつでも上手な人に近づいていきましょう。

トレーニングは裏切りません。歌が下手な人から卒業するために、練習をがんばりましょう

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