22年目の告白 私が殺人犯です（映画）無料フル動画配信情報！藤原竜也・伊藤英明がW主演

2012年の韓国映画「殺人の告白」を入江悠監督、藤原竜也、伊藤英明主演でリメイクしたサスペンス・ミステリー。未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件を巡り、犯人が突如名乗り出て告白本を発表したことから、被害者遺族や担当刑事、マスコミを巻き込んで新たな一大事件へと発展していくさまをスリリングに描く。共演は仲村トオル。1995年。東京で5人の命が奪われる連続殺人事件が発生、担当刑事・牧村の必死の捜査もむなしく、ついに事件は時効を迎えてしまう。すると突然、曾根崎雅人という男が自分が殺人犯だと名乗り出て、告白本の出版を大々的に発表する。メディアは曾根崎の大胆不敵な一挙手一投足を追い続け、瞬く間に本はベストセラーとなり、日本中に賛否渦巻くセンセーションを巻き起こすが…。

出典：TSUTAYA DISCAS

[review_stars 3/5]
韓国映画のリメイクとして作られた作品という事ですが、有罪となり刑期を終えた凶悪殺人犯の手記……という、我々の記憶にも新しい現実の事件を彷彿とさせるテーマに、同世代として記憶に鮮明に残っている自分にとっては「映画」として楽しめるか非常に疑問に思いました。

前半部分は特に、現実の事件がちらついて「実話ベース」を武器にする作品たちのひとつと同じ、ある種の不快感を覚えていたのですが、中盤で流れががらりと変わり、そこからエンターテイメント作品としての鑑賞が可能になりました。

「時効を迎えた事件」という作品の決着としては、思うところがないではないのですが、後半できちんと現実とは切り離し、あくまでひとつの作品として楽しませようという意図がしっかりと感じられた点が非常に好感を持てました。真相へと迫っていく過程の見せ方などは、ハラハラさせられました。
その一方で、途中で作品としてのかじ取りが変化したことによって魅せる部分が大きく変化するので、同じ苦悩を抱えているはずなのに、あの大きな計画を知らずにいた登場人物など、微妙においてけぼりになってしまう人物がいることが、この作品の不十分な点だとも思います。
面白かったのだけれど、微妙に釈然としない余韻を残す……そんな作品でした。

現実の事件を彷彿とさせる要素を除いてあった方が、いっそすんなりと見やすかったのかも知れません。しかし、殺人犯として登場する藤原君の独特の外連味などの持ち味はなかなか魅力的でした。

[review_stars 4/5]
韓国の映画「殺人の告白」のリメイク作品です。
ある連続殺人事件が時効を終えたのち、ある男が現れます。
曾根崎と名乗るその男は手記を発表し、日本中が彼に注目することになります。

容姿端麗なこともあり、女性の「ファン」もつき、ある種の社会現象が起きるのが興味深いです。
現実でも数年前に殺人逃亡で逮捕された人物がイケメンだと騒がれたことがありました。
映画の発表もその後のことですので、当時のあの事件での社会の反応が、どこか異常であったことを客観的に観ることができるように思います。

「元殺人犯」との立場で華々しく活動する曾根崎。
観ている側としては彼の思惑は理解しがたいものが多いでしょう。
時効が過ぎたとはいえ、なぜそんなにも堂々と振舞えるのか。
更に握手会までしてしまうその異常さ。
それは観ていて不愉快なほどまでのものです。
しかし。そこで切ってしまってはもったいないです。
彼がそれほど派手に活動しているのにはある理由があるのです。
その理由が明かされるのは物語の終わりの方。
彼は実際には殺人者ではなく、真犯人を見つけ出すための囮だったのです。

非常に面白い展開で、観ていて驚いたのですが、ちょっと無理があるかなぁと思うところもありました。
曾根崎はこの目的のために整形をしていました。
とはいえ、声も体の骨格までも変わってしまうのは意外すぎるように感じる人も多いかもしれません。
しかし、先に挙げた実際の事件で起きた社会現象のように現代社会における情報の悪い意味での濃密さが描けれていて面白い作品です。

[review_stars 4/5]
2012年の韓国映画のリメイクで、アクション・サスペンス調であった韓国版に対し、本作では社会派サスペンスとしての側面が強調されている。また、2010年以降の日本では殺人への公訴時効が撤廃されているため、その事もストーリーの要素として組み込まれています。
時効を迎えてしまった事件を、1995年にあった事件でそれから22年、派手なパフォーマンスとともに堂々と自分が犯人だと名乗り出た男が、藤原竜也演じる役であり、まずこういった題材の内容の映画をやるのが凄いと思いました。

韓国の映画では、スリリングな感じでいいと、思っているのですが日本映画でリメイクするとなるとまたその国の良さを、この国に置き換えてやるわけですからなかなか難しいものになってくるかもしれません。
いろいろと設定なども変えなければいけないところも出てくるのではないかと思いますし、書いてしまったせいで元の映画の良いところを、崩してしまうといけないと思います。
よくこのテーマをやったなと思いますし、いくら時効を迎えても名乗り出てくるなど、これはありえないことだと思いますし人間として下の下の人間なのは間違いないのですが、何かわけがあるのではないかとストーリーがどうなっていくか先が読めない面白さがこの映画全体に漂っているのではないかと思いますし、この映画のタイトルも興味をそそられる良いタイトルになっていると思います。このタイトルなら結末はどうなるか気になってしまいます。

藤原さんがやることにも(こういった役が非常に上手い)、意味があると思いますし、本人としてもプレッシャーは相当なものだったのではないかと思います。