十二人の死にたい子どもたち（映画）無料フル動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

人気作家・冲方丁の同名ベストセラーを「トリック」「SPEC」の堤幸彦監督が杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈ら人気若手俳優陣の豪華共演で映画化したミステリー・サスペンス。安楽死を求めて廃病院に集まった10代の男女12人が、目の前に横たわる13人目の死体を発見して、謎と疑心暗鬼で混乱していくさまとその顛末を描き出す。それぞれに事情を抱え、廃病院の一室に集まった12人の未成年たち。彼らの目的は集団安楽死をすること。ところが12人だけのはずのその部屋には、すでに死体となった13人目がいた。彼は何者で、なぜここにいるのか。そして一体誰が殺したのか。互いに議論を重ねる中で、次第にそれぞれの死にたい理由が明らかになっていくとともに、疑心暗鬼を募らせていく12人だったが…。

出典：TSUTAYA DISCAS

[review_stars 3/5]
この映画は、安楽死を望んでいる12人の子どもたちが、とあるサイトの管理人から呼び出され、廃病院に集まるところから始まります。
タイトルにあるとおり、登場人物が全員、高校生から20歳未満位の子どもたちなので、その死にたいという理由も、好きな芸能人の後追い自殺や、親に自分が死ぬことで仕返しがしたい、というような事などです。
死ぬために安楽死を選んで、そのためにわざわざ集まらなければ死ぬことを決意できないような、思春期特有の安易な理由が多いという点が少し笑ってしまうところではあります。
（実際死にたい理由というのは人それぞれで、その人なりの真剣な悩みなので笑ってはいけませんが。）
他にも随所に、ある意味笑える部分があるので、作品の雰囲気としては全体的にシリアスですが、もっとコミカルに描かれていればコメディーとして純粋に楽しめたのかなとも思います。
それと終盤に、反出生主義と取れる発言をする人物がいるのですが、映画の中のセリフではありますが客観的に聞くとその主張は非常に幼く感じ、私も同じ反出生主義なのですが恥ずかしくなりました。
だからといって、私の考えが改まることはなさそうですが。
ただ、この作品の見どころは「謎解き」の部分にあるので、その点では最後まで楽しめました。
子どもが安楽死を望むという、見終わった後に嫌な気分になりそうなテーマではありますが、ラストはある意味ハッピーエンドですので、爽やかに見終わることができます。
ですので、悲しい話が苦手という人にもおすすめできる映画です。

[review_stars 5/5]
この映画は12人の死にたいこどもたちが一緒に安楽死するためにある廃病院に集まるのですが、そこには誰も知らない13人目が既に亡くなっていて、その事件からこどもたちは今後について議論をすすめていく。こどもたちそれぞれにはいじめにや生きていく中でプレッシャーを抱えていたり、美しいまま死にたい子などそれぞれが様々な悩みを抱えていました。そしてまずこの事件を調査するべく手分けして謎を解き明かしていこうとする中で協力意識が芽生え次第にお互いを信じあうようになります。最初はお互いを犯人と疑いながらも共に真実を突き止めたあとは、全員で自殺を諦めそれぞれの人生に向かって歩いていくのです。映画前半は誰が13人目を殺したのかというミステリーやサスペンスの部分が強いですが、映画後半では人の素直な感情だったり思いが表現されていて最後皆で帰っていく姿は感動すら覚えました。集まったこどもたちもヤンキーや優等生、ゴスロリや芸能人など個性豊かで各々抱えている悩みや思いは奥が深いなと感じました。サスペンスありミステリーあり、そして最後にはなんだか明るい気持ちにもなる映画でストーリーも本当によくできていましたし、色々考えさせられる作品でした。

[review_stars 5/5]
作品の題名通り「死にたい」と思っている１２人の子供たちが集まります。死に場所として用意された廃病院の病室。しかし、用意された１２台のベッドのうち、１台にはもう死体がありました。
また、死ぬ為には満場一致で死ぬことに賛成でなければ死は実行されないというルールがあります。最初の彼を殺したのは誰なのか、それが明らかになるまでは死ぬのは待とう。そう結論を出した１２人は、犯人捜しを始めます。
「きっと最初に病院に来た人が犯人だろう」。１人１人が詮索されていきます。それによって１人１人の死にたい理由も明かされていきます。
いじめを受けていた相手を殺してしまった子供。一生治らない病気をうつされてしまった子供。交通事故にあって障害が残ってしまった子供。親に保険金をかけられている子供。
全員が自分にとっての深刻な悩みを抱えて、行き場をなくして「死にたい」と集まっていました。
物語は１人１人の状況を知るにつれ、気持ちが共有され仲間意識が芽生えていきます。
「辛いのは自分だけじゃない。でも自分は死にたいほど辛い」「他人から見れば大したことはないだろうけれど、自分にとっては死ぬほど深刻」。
そして彼らは生きることを選択します。今、ここで皆と気持ちを共有したことでもう少しだけ生きてみてもいいかな、という方に気持ちが振れるのです。「死ぬのはいつでも出来る。一人でも出来るでもその前にやらなければならないこともあった」そう決意した子供もいました。
そして最初に死体としてベッドに寝かされていた人物。実は生きていました。
生きることを選択した彼らは、笑顔で病院を去っていきます。
世代は違うのになぜか感情移入してしまい、どうにも沈んでいた気持ちが少しだけ浮上しました。重た過ぎず、かといって綺麗事にもしていない物語です。
今後の活躍を期待される俳優陣が一堂に会しているのも見どころの１つです。

[review_stars 4/5]
十二人の死にたい子どもたちは、安楽死を目的に集まった12人の子供たちのその後について描いた映画です。
ある廃病院に集まった12人の子供たちは各自で死にたいと思う理由を抱えていました。
そして、彼らが集まった理由は安楽死をすることでした。
ただ、集まった廃病院にはすでに1人の死体があったのです。
この死体は何なのか？誰かに殺されたのか？それとも自殺なのか？それすら分からない状況です。
もしかしたら、今集まっている12人の中にこの人物を殺した犯人がいるかもしれません。
仮にそうであれば、このまま全員が安楽死をすると、12人全員が犯人扱いをされてしまう可能性があります。
その状況を危惧した彼らは、安楽死をするという目的そっちのけで、この死体をめぐる問題について議論していくことになるのです。
この映画では、13人目の謎の死体をめぐって12人の子供たちが疑心暗鬼になっていく様子が描かれており、やや怖い雰囲気のサスペンス作品となっています。
しかし、死にたいと思っているような人間が、死んだ後に犯人扱いされるのを恐れるというのは、なんとも不思議な感覚です。
この映画を通じて、彼らの死にたいという気持ちがどのようになっていくのか？が大きなみどころです。

[review_stars 4/5]
安楽死を希望する12人の子供たちが、自殺サイトによって、とある廃病院に集められます。管理者であるサトシは、一つのルールを決めていました。それは、何かを行う前には全員で多数決をとり、反対するものがいなくなるまで議論を繰り返すというもの。全員、自殺をするために集まったのだから、なんら問題はないだろうと考えていた彼らでしたが、そんな彼らが奥の部屋に進むと、そこには見知らぬ13人目の人物が遺体となって横たわっていたのでした。いったい、その遺体は誰のものなのか、そして13人目の人物を殺したのは一体誰？ある意味隔離された特殊な空間で、それぞれの人物が自殺に至った過去が明らかになり、複雑な思いと深まる謎が交錯していきます。最初は、ちょっと不気味で救いようのない感覚ではじまる映画ですが、ラストシーンは意外にも爽快感と希望であふれています。設定自体に心惹かれた方はもちろん、設定のイメージが苦手だと感じた方も敬遠せずに、観て欲しいと思える作品ですね。豪華なキャストも見どころの一つですが、誰が犯人かわからない恐怖感と、それぞれの感情がぶつかりあい、からみあう様は、かなり見ごたえがあり、あっという間に時間が過ぎてしまったと感じられるほどです。月並みな表現ですが、面白いです、ぜひ観てみて下さい。