ギターが上達するにはどのくらいの期間が必要?上達するまでの時間と練習方法を解説!
今からギターを始めてみようと思っている人の中には、
- 「ギターが上達するにはどうしたらいいのか?」
- 「ギターが上達するまでの期間はどのくらい?」
- 「ギターは短期間で上達できるの?」
といった悩みを持つ人が多くいます。
今回は、初心者が独学でギターが上達するまでの期間と練習方法を解説します。
初心者がギターを上達するために最初にするべきことや短期間でギターを上達させる方法についても解説しますのでぜひ参考にしてください。
初心者が独学でギターが上達するまでの期間
初心者が独学でギターが上達するまでの目安の期間を解説します。上達までの期間は個人差があるので、目安の期間です。
ギターは挫折する人が多い楽器で、コツコツと地道に練習しなければなりません。練習は毎日少しずつでも必ず成長するので、諦めずに続けましょう。
コードが押さえられるようになるまでの目安
初心者の人はまず、コードの押さえ方から練習します。
初心者の人がコードを問題なく押さえられて、音が出せるようになるまでの目安は1ヶ月〜3ヶ月です。コードとは異なる高さの3音を押さえて同時に音を鳴らすことで、日本語では「和音」となります。
ギターの弦は間隔が細いため、最初はコードを押さえると指がつりそうになりがちです。慣れてくると、コードを押さえるのがスムーズにできるようになります。指を立ててコードを押さえると良いでしょう。
慣れるまでに数ヵ月かかるため、目安が1ヶ月〜3ヶ月となります。
Fコードは特にコードを押さえるのが難しいです。地道に毎日15分以上、できれば1時間コツコツ練習しましょう。毎日やれば少しずつですが上達します。やりすぎはモチベーションが下がる可能性もあるため、ほどほどにしましょう。
コードチェンジがスムーズにできるようになるまでの目安
コードが押さえられるようになり音が出るようになったら、次はコードチェンジを練習します。コードチェンジがスムーズにできるようになるまでの目安は3ヶ月〜5ヶ月です。
ギターの初心者は、3つのコードチェンジで弾ける曲からチャレンジしてみましょう。
C・D・GやC・D・Aのみで弾ける曲もありますので、初心者がスムーズにコードチェンジができる曲を選んで、練習すると良いです。
コードを押さえてからコードチェンジがスムーズにできるようになるまでは、2ヶ月はかかるため、目安が3ヶ月〜5ヶ月となります。
コードチェンジがスムーズになっても、曲をテンポよく弾けるようになるためには、さらに時間がかかるでしょう。他の音楽、例えばピアノの経験があったりすると、曲をテンポに合わせて弾けるようになるのは早いです。
未経験の初心者の方は、少し時間がかかるかもしれません。
1曲弾けるまでの目安
3つのコードチェンジのみの簡単な曲で、1曲弾けるようになる目安は55ヶ月〜6ヶ月です。簡単な曲の場合、コードチェンジがスムーズにできるようになって、曲をテンポに合わせて弾けるようになるまでの時間はかかりません。
高度な曲の演奏や、弾き語りなど歌と演奏を同時に行えるようになるにはさらに2ヵ月〜3ヵ月かかるでしょう。
弾き語りはギターを弾いて歌を歌うという2つを同時進行してやるため、初心者にとっては難しいです。歌とギターを別々に練習して両方ができるまでに成長したら、合わせてやってみると良いでしょう。
人前で演奏するまでの目安
初心者が人前で演奏ができるようになるまでの目安は8ヶ月〜1年以上です。人前で演奏する時、例えばライブの場合だと1曲で終わりではありません。最低でも5〜6曲を習得する必要があります。
1曲だと多くの人が8ヶ月で演奏ができるようになりますが、5曲となると1年近くかかる人もいるので、人前で演奏できる目安が8ヶ月〜1年以上です。
早い人で8ヶ月くらいでできますが、個人差があるため1年たってもできない人もいるかもしれません。
最初は無理なく弾ける曲から、チャレンジしてみましょう。コツコツ練習していけば、難しい曲もこなせるようになります。
初心者がギターを諦めてしまう理由
初心者がギターを始めると、上達を自分で感じられないために、簡単に諦めてしまう人がいます。
なぜ、簡単に諦めてしまうのでしょうか。
下記のような理由があります。
順番に説明します。
何を練習したら良いかわからない
初心者がギターを諦めてしまうのには、何を練習したら良いのかわからないといった理由があります。初心者はコードを押さえる練習から始めますが、コードによって難易度があり、難しいコードは習得に時間がかかるので挫折しがちです。
独学の場合は教室での指導とは異なり、使用する教材本などもないため自分で探して練習しなければなりません。ギターのテキストの選び方もわからないため、断念してしまうのでしょう。
上手い人のマネをするも全然できず挫折
初心者がギターを始めるきっかけは、上手い人を見て「すごくかっこいい!」と思って始める人も多いのではないでしょうか。上手い人のマネをして、全然できないと思って挫折してしまいます。
しかし、上手い人のマネをしてできないのは、初心者なので明らかです。上手い人と比べるのではなく、過去の自分と比べるようにしないとギターを諦めてしまいます。
初心者がギターを上達するために最初にするべきこと
初心者がギターを上達するために最初にするべきことは、下記の通りです。
- 各名称や基本的な用語を知る
- まずはチューニングの方法を学ぶ
最初に基本的な知識を得ることで、ギターを理解しやすくなるでしょう。
各名称や基本的な用語を知る
アコースティックギターの各部名称は下記の通りです。
名称 | 場所 |
---|---|
ヘッド | ギターの上部。頭の部分。 |
ネック | ギターの真ん中。首の部分。 |
ボディ | ギターの下部。板の部分。 |
ペグ(糸巻き) | 上部にある、糸を巻くツマミの部分。チューニングの時はペグをまいて調節します。 |
ナット | 弦をズレないように支える部分。ナットの溝と弦の太さがあっていない場合、弦が切れてしまう時があります。 |
ポジションマーク | フレット数を確認するために指板につけられたマークのこと。ドットマークが多いですが、長方形や六角形など様々な形があります。 |
フィンガーボード | 指板のことで、ネックの部分に張られた板の部分。フレットボードと呼ぶときもあります。 |
フレット | 指板に打ち込んでいる棒状の金属で、弦を押さえる位置の目安です。1フレットが半音間隔で作られています。 |
サウンドホール | ボディの穴の部分。音が内部で共鳴して穴から出てきます。 |
サドル | ブリッジピンの隣にある、弦を支えて振動をブリッジに伝える板状のパーツ。サドルの高さで弦高も変化します。 |
ピックガード | ボディの表面に貼られたプラスティックの板のこと。ピックでギターのボディに傷がつくのを防ぐ効果があります。 |
ブリッジ | サドルの下にあり、弦の端を固定して支え、振動をボディに伝える重要なパーツ。. 中古品の場合はブリッジが固定されているのを確認しましょう。 |
ブリッジピン | 弦をブリッジに固定するためのピン。 |
トップ | ボディの表面の板の部分。側面はサイド、裏面はバックです。 |
ギターの基本用語は下記の通りです。
基本用語 | 説明 |
---|---|
コード(和音) | 3つ以上の音を同時に鳴らす音のこと。ギターではコードを順番に変化させて演奏します。 |
アルペジオ | 1音ずつ弾くこと。コードを1音ずつ低いほうから又は高いほうから分解して弾きます。響きのある音が出ます。 |
ミュート | 弦を押さえずに指を軽くのせて、音を出さないようにします。消音にするテクニックです。 |
ストローク | 複数の弦を同時に弾くことです。下から上へ弾くアップストロークと、上から下へと弾くダウンストロークがあります。 |
カッティング | 出した音を素早くミュート(消音)してストロークします。カッティングは歯切れのよい軽い音です。 |
バレーコード | 1本の指で同じフレット上の複数の弦を押さえる奏法です。指の柔軟性と力が必要なため、難しいとされています。 |
オープンコード | 左手で弦を押さえずに弾いた時に出る音(開放弦)が含まれているコードのことです。開放弦の音色はギター特有なので、使うのがおすすめです。 |
弦の番号と弦の音、音の高さについて
ギターの弦は細いほうから1弦となります。弾く姿勢では1番下が1弦です。6弦まであります。
音は弦の細いほうからE・B・G・D・A・Eです。
音の高低は、弦は細いほう(1弦)が高音が出て、太くなるほど低音になります。フレットはヘッド側が低音、ボディ側に近いほうが高音です。
まずはチューニングの方法を学ぶ
まずはチューニングの方法を学んでいくと良いでしょう。チューニングは弦の音の高さを調整することで、最近ではクリップチューナーを使えば簡単にチューニングが可能です。
クリップチューナーで弦を締めて、音を合わせていきます。チューナーの矢印を真ん中に合わせれば、音の高さが正しくなっている状態です。
クリップチューナーは騒音がする場所でも使用できるため、気軽に使えます。出費を減らしたい人は、チューナーのアプリを使うと良いでしょう。
初心者がギターを短期間で上達させるには?
初心者がギターを上達するにはコツコツ練習するのが必要ですが、なるべく短期間で習得したいと思ってしまいますよね。ギターを短期間で上達させるには下記のような練習をするのがおすすめです。
練習をルーティン化する
毎日15分や1時間と決めてギターの練習をすると良いです。自分が思っているよりも短めに設定しておくと、飽きたりサボったりせずにやり通せるでしょう。
また、自分が弾ける部分ではなくできない部分を中心にルーティン化すると効率よく学べます。最初は張り切ってやるかもしれませんが、指を怪我しやすいので慣れてから練習量を増やすようにしましょう。
上達するときは、しばらく同じ状態にとどまった後で急に成長する場合があるので、諦めずにコツコツ練習するのが良いです。
目標(ゴール)を決める
目標を決めておくと達成までの道のりがわかりやすいため、上達が早くなります。ただし、最初は達成しやすい目標にした方がモチベーションが上がるので簡単なものにしましょう。
例えば、「1曲演奏する」や「人前で演奏できるようになる」などがあります。また、「弦の交換をなるべく早くできるようになる」といった別の視点からの目標を立ててもいいでしょう。
1つの目標をクリアできたら、さらに高度な目標を立てると上達しやすくなります。
自分のギター演奏を動画で撮る
自分のギター演奏を動画で撮ると、客観的に見たり聴いたりできるため、演奏時には気づかないような良い部分や苦手な部分がわかりやすいです。初心者は演奏に集中してしまい、音を聴いて確認するということがなかなかできません。
自分のギター演奏を後から振り返り、反省点が出てきたら修正を行います。後でまた動画で確認するというのを繰り返すと、自分の成功も確認できてギターの上達も早くなるのでおすすめです。
演奏だけではなく自分のクセなどの確認もできるので、人前で演奏する前にやってみると良いでしょう。
たまには大音量を出せる環境でギターを弾く
たまには、大音量を出せる環境でギターを弾いてみるのも良いでしょう。実際のライブ演奏の音の大きさや雰囲気を確認することもできます。
大音量を出せる環境は音楽スタジオをレンタルするか、楽器演奏可能なカラオケボックスなどです。エレキギターは大音量で演奏すると、かなりの大音量になるのでビックリするかもしれません。
大音量で演奏すると、自分の間違いや苦手部分がわかりやすいため、上達しやすくなります。スタジオでの演奏で、大音量にある程度慣れておくのも良いでしょう。
大音量での演奏は、開放感があり人によってはストレス発散になります。
プロのギター教室で講師に指導をしてもらう
プロのギター教室で講師に指導してもらうと上達は早くなるでしょう。プロの講師の方はギターの上達法を熟知しています。練習の方法もいろいろ提案してもらえるため、一番良いやり方を教えてくれるでしょう。
困ったときには、質問すると答えてもらえるので、ネット上の間違った知識を得ることもありません。講師の指導で独学での不安がなくなり、客観的に見て自分の欠点を指導してもらえるため、上達するのが早いです。
まとめ:ギターが上達に必要な期間
以上、初心者がギター上達に必要な期間について解説してきました。
コードを押さえられるようになるまでの最初の1ヶ月〜3ヶ月は、自分の進歩が少なく「思っていたよりもギターを弾くのは難しい」と感じることが多いでしょう。少しずつでも毎日やり続けていると上達するので、コツコツと努力していく必要があります。
初心者は目標を決める・ルーティン化する・自分の演奏を動画で撮る・プロに指導をしてもらうなどを行い、モチベーションを保ちながら練習するのがおすすめです。「ギターを弾くのが楽しい!」「1曲弾くのが最高!」という気持ちでギターを上達できたらいいですね。