PACEパーチェ2025/若き日のプッチーニ&マスカーニの競演
平和の祈りを今に

イベント詳細
若き日のプッチーニ&マスカーニの競演
あのプッチーニが21歳で作曲したものの封印、甦った「MESSA」。
この大作のテノールソロには、気鋭の城 宏憲。
マスカーニを爆発的に有名にしたオペラ「カヴァレリア」。
その物語が復活祭での出来事と印象付ける一曲にはメゾソプラノの華、中島郁子を迎え、PACE合唱団が歌い上げます。
●曲目
ジャコモ・プッチーニ:「MESSA」全曲
ジャコモ・プッチーニ:オペラ〈妖精ヴィッリ〉より「幸せに満ちたあの日々」
ピエトロ・マスカーニ:オペラ〈カヴァレリア・ルスティカーナ〉より「主はよみがえられた」「ママも知るとおり」
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第3番 BWV1054
アレン・ポーテ:フランシスコの平和の祈り
【聴きどころ】
ジャコモ・プッチーニ(1858~1924)とピエトロ・マスカーニ(1863~1945)は、共にミラノ音楽院で学び、同じ時代を生きたイタリアの作曲家です。
プッチーニは22歳の1880年に、故郷ルッカで「MESSA」(ミサ曲)を初演し、評価を得ました。が、オペラ「妖精ヴィッリ」を皮切りに、オペラ作曲家として歩み始めた彼は、「MESSA」を「若気の至りで書いた作品。今後二度と上演しないように」と自ら封印し、出版も禁止しました。
ところが1950年、「MESSA」の自筆譜が米国の神父によって発見され、翌年遺族の承諾を得て再演されました。
出版は1974年で、初演されてから実に100年近く経って世に出たわけです。
この曲は宗教曲とはいえ、まぎれもなくプッチーニのオペラアリアの「芽」となっています。
本ステージでは、城 宏憲がプッチーニ第1作目のオペラ「妖精ヴィッリ」よりロベルトのアリアを、ダンスとのコラボレーションで表現します。
一方のマスカーニは1890年、27歳の時にオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」を一幕物オペラコンクールに出品すると、驚異的な評価を得て優勝しました。
田舎の騎士道、という意味を持つこのオペラの中で、聖歌隊と村の人々が歌う合唱曲「主はよみがえられた」は、クライマックスの曲ではないのに存在感が大きく、ソリスト(サントゥッツァ役)の旋律が耳に残る名曲です。
マスカーニはその後「カヴァレリア」を超える作品を生み出せませんでしたが、このオペラはイタリアオペラ界に大きなエネルギーとインスピレーションを与えました。
ステージでは「カヴァレリア」の中の有名なアリア「ママも知るとおり」を、中島郁子が歌う贅沢なプログラムです。
偉大な二人を偲んで、イタリア聖歌を持ち歌としローマの教会でも献唱を重ねたPACE合唱団が、日本を代表する二人のソリストと共に歌います。
出演者
藤川大晃(指揮・編曲)、中島郁子(メゾソプラノ)、城 宏憲(テノール)、山川英毅(バス)、キアラ萌芽(チェンバロ・企画)、新井芹菜(ダンス)、PACE合唱団(合唱団)、CHIARA E ANGELI(合唱団)、井上充代(合唱団ソリスト)、PACE管弦楽団(管弦楽)、大澤愛衣子(コンサートミストレス)
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