どんなリクエストも演奏していた

ー実は銀座でバーを経営している友人から聞いたのですが、銀座でどんなリクエストにも答えるヴァイオリニストとして活動していた時期があったとか?

まりな  ああ、ありました! 仕事が無い時代にアルバイトとしてやっていました。お店やお客様からのご依頼で、レストラン、割烹やお寿司屋さんから、老舗の高級クラブまで、色々なお店で演奏させていただきました。 その時にお店に居合わせたお客様やキャストの方から、またご自分のお客様のおもてなしのために演奏に呼んでくださったりして、ご縁が拡がっていきました

ーリクエストになんでも答えてなんでも弾いてたって話を聞いて、私からすると考えられないですが すごく難しいことじゃないですか?    曲もたくさん知らなきゃいけないし練習とかも大変じゃないですか?

 

まりな  もともと絶対音感があるので、歌として知っている曲をヴァイオリンで弾くことは難しくなく、 あまり苦ではないのですがリクエストだけでなくお客様が歌うカラオケに合わせてアドリブで 伴奏を弾くというのが物凄く勉強になりました。

知らない曲でも対応しなければならないので次の進行とかを予測しながら歌を邪魔しないように弾いていきます。   最初は思い返しても結構めちゃくちゃ弾いていたと思うのですがだんだん予測が合うようになって いきましたね。この仕事は本当に今歌伴のお仕事をやるときなどに役に立っています。

ーすごいですね。銀座という土地柄、たくさんの方とお知り合いになったんじゃないですか?

まりな  銀座のお店の経営者の方やお客様は人柄も素晴らしい方が多くて、いまだに毎年自社の セレモニーの演奏に呼んでくださる方やずっと応援してくださる方もいらっしゃり私にとっては 感謝しか無い場所です。

ー声優、プロデューサー、アレンジャーなど様々な立場でご活躍ですが、なぜバイオリニストの枠を超えてマルチに活動するようになったんですか?

まりな  自分でライブやコンサートを企画するようになると自分でなんでもしなければならないので 全て必要にかられて・・・という感じですね。 好奇心も強い方ですし幹事体質なのでなんでも挑戦したいという気持ちが強いです。

ー自分でいろいろなことをやる反面苦労も多いのでは?

まりな  結果なんでも一人で抱え込んでしまってやらなければならないことがキャパオーバーして音楽に集中できない・・・ということが起きてしまうのが一番のジレンマですね。

「マルチプレーヤー皆川さんの今後は?」