日比野カフカは、大人気マンガ「怪獣8号」の主人公です。本作において、最も重要な人物とも言えるほど、物語の鍵を握っているキャラクターでもあります。
今回は、日比野カフカについて、どういう人物なのか、強さや他のキャラクターとの関係性など、いろいろな視点からまとめていきたいと思います。
【怪獣8号】日比野カフカのプロフィール
日比野カフカは、8月5日生まれの32歳、身長181cm、好きなものは防衛隊、カレーライス、ハンバーグ、お酒、タバコです。
氏名 | 日比野カフカ |
年齢 | 32歳(8月5日生まれ) |
身長 | 181cm |
好きなもの | 防衛隊、カレーライス、ハンバーグ、お酒、タバコ |
防衛隊に入ってからは、お酒は控えるようにしているようです。
【怪獣8号】日比野カフカの経歴
日比野カフカの生い立ちや経歴についてまとめます。
怪獣専門清掃業者に勤務
日比野カフカは、防衛隊に入る前、怪獣専門清掃業者である株式会社モンスタースイーパーに勤務していました。
名前の通り、怪獣が防衛隊によって始末された後、怪獣を解体して処理する仕事です。
防衛隊を目指し選抜試験に挑んではきましたが、今まで採用されることはなく、半ば諦めきれずについた仕事でした。カフカにとって本来やりたい仕事とは別でしたが、しっかりやることはやる、そういった真面目な人物であることが分かる働きをしていました。
亜白ミナと幼馴染
日比野カフカは、第3防衛隊隊長である亜白ミナと幼馴染です。
2人が小学生だった時、住んでいた家や学校が怪獣によって壊され、ミナが飼っていた三毛のミイコも死んでしまったということがあり、そこから2人は防衛隊員になることを目指します。
そこで、どっちがカッコいい隊員になるか勝負だ、2人で怪獣を全滅させようと誓い合います。カフカは、一足先に防衛隊員として立派に活躍するミナを追いかけて、一度は諦めた防衛隊を再び目指し始めます。
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一人暮らし
日比野カフカは、防衛隊に入る前は、1人暮らしをしていたと思われます。
おそらくマンションで比較的大きな部屋ですが、カップラーメンやお酒の缶がたくさんあるシーンがうつされており、女っ気もないことから、独身の1人暮らしだと考えられます。
防衛隊に入ってからは、防衛隊の寮で暮らしています。
【怪獣8号】日比野カフカの強さ
日比野カフカの強さについてまとめていきます。
解放戦力0%
日比野カフカは、防衛隊選抜試験にて初めて防衛隊スーツを着用しました。
スーツを着ると、解放戦力という、スーツの力をどれだけ引き出しているかの指標が出されます。一般隊員が大体20%程度で、初めて着た時は1桁台の記録が出ることが多いです。
そして過去に0%の記録が出たことはありませんでしたが、まさかのカフカが解放戦力0%を記録しました。
その後も記録がなかなか伸びることはなく、相模原討伐でのデビュー戦でも1%であり、最前線での戦闘では戦力になっていませんでした。そのため、前職で怪獣処理をしていた経験を生かし、怪獣の知識をフル活用し、怪獣の特徴を他の隊員たちに知らせるなどして、活躍していました。
怪獣に関する知識が豊富
上記でも述べましたが、日比野カフカは前職で怪獣処理をしていたため、怪獣に関する知識が豊富です。
相模原討伐では、怪獣の核の位置をいち早く発見し、急所を見極め、さらには余獣に増殖器官が付いていることまで発見しました。このカフカの報告のおかげで、被害を最小に抑えることができました。また、怪獣10号が立川基地へ襲撃してきた際には、翼竜系怪獣が単独行動である特徴をもっていながら群れて現れた、ということを保科に報告しています。
さらに翼竜系怪獣の特徴を事細かく抑えており、どのように攻撃したら良いのかの攻略法を他の隊員たちに伝えていました。
上司や保科からもよくやったと認められており、怪獣に関する知識はカフカの強みと言えます。前職の経験もあると思いますが、日頃怪獣について勉強している成果が出た結果だと分かりますね。
怪獣8号フォルティチュード9.8
日比野カフカが、怪獣8号に変身した際に記録されたフォルティチュードは9.8でした。
この数値は、歴史に残る大怪獣と言われるほどの値で、おそらく今までで1番高い数値です。
それだけ、怪獣としての強さがとてつもなく、脅威であることが分かりますね。
実際、かつて防衛隊史上最強とうたわれた四ノ宮功相手にも圧倒的な力を見せていましたし、正直どの防衛隊員にもかなう相手ではないほどの力を持っていることが推測されます。
硬い皮膚に覆われているため、これが強固な防御となっており、一撃一撃の威力は相当大きく咆哮するだけで敵の攻撃をかき消すことができるくらいです。攻撃力防御力ともに備わった強い怪獣であると言えますね。
【怪獣8号】日比野カフカの名シーン
日比野カフカの強さに関する名シーンについてまとめました。
市川レノを助けるために余獣に立ち向かう強さ
日比野カフカの勤務先にアルバイトとしてやってきた市川レノ。
初日の仕事終わり、レノとカフカと話していると、余獣がいきなりレノに襲いかかってきました。
それを、一瞬の迷いもなくカフカが助けに入ります。自分よりもレノの命や将来を考えて、自分1人で余獣に立ち向かいます。
1人で立ち向かったところでどうにもならないことは分かっていますし、死ぬかもしれないという恐怖もあったと思います。
それにも関わらず、レノを助けようという真っ直ぐな想いや、それに伴う行動は、まさにカフカの強さの現れだと言えますね。
相模原討伐での怪獣8号vs怪獣9号
デビュー戦となった相模原討伐にて、市川レノと古橋伊春が怪獣9号に襲われます。
9号は新人である2人にとって全くかなう相手ではなく、相当な強さを持っていました。
2人がかなりのダメージを負い、命が危ないといったところで、カフカが怪獣8号になって登場します。9号は、これよりも前の防衛隊選抜試験会場にも現れており、そこでは解放戦力46%の四ノ宮キコルもかなわなかった相手です。それにも関わらず、怪獣8号は9号が為す術もないほどにたたみかけます。あと一歩のところで9号には逃げられてしまいますが、この戦いから、8号は9号の想像をはるかに超えた強さをもっていることが分かりました。
この時のカフカは、仲間を傷つけられたこともあり、相当怒っていました。
仲間の仇をとるために戦っている様子からは、本来の怪獣8号としての力に加えて、カフカの想いの強さが感じられました。
覚悟を決めて怪獣8号に変身
怪獣10号が第3防衛隊の拠点である立川基地を襲撃してきた際、最後絶体絶命の場面が訪れます。
第3防衛隊員の全てで10号を倒したかと思いきや、超巨大余獣爆弾がまさに爆発しようとしていました。
隊員たちが避難する時間すらなく、このままでは全員死んでしまう、といった時に、カフカが1人飛び出します。この時まで、カフカは怪獣8号であるという正体を隠し続けていました。バレてしまえば、自分の夢である防衛隊員としての道が絶たれ、最悪死ぬ運命が待っているからです。
そして、保科副隊長から期待されていたこともあり、それを裏切ってしまうことに申し訳ない気持ちがありました。
しかしそれらを失ってでも、みんなの命を守るために怪獣8号に変身し、身を呈して爆弾を受け止めます。保科が体張って戦ったのにも関わらず、自分だけ身を守るわけにはいかないという想いから、最善にして最悪の決断をしたのです。
その後は、もちろん防衛隊の敵の立場になってしまい、悲しい結末を迎えることになるのですが、仲間を守ろうとするカフカの想いが伝わってきた場面でした。
怪獣9号品川襲来後のカフカの覚悟
怪獣9号が品川に襲来します。狙いは怪獣8号であるかように思えたこの襲撃。真の狙いは怪獣2号の力を持つ四ノ宮功でした。そして、功が怪獣9号によって取り込まれてしまうのですが、そこに駆けつけた日比野カフカと第1部隊隊長である鳴海弦が、怪獣9号への反撃を開始します。
2人がかりで9号を倒そうとしますが、またもやあと少しのところで逃げられてしまいました。功を失い、仲間を傷つけられ、相当な悔しさや悲しみが残る結果となりました。
そしてこの戦いの後、カフカは怪獣へ変身を続けていくと、いずれ人間に戻れなくなるかもしれないことが発覚しました。
しかし、カフカは仲間の傷つく姿をこれ以上見たくないという想いから、怪獣9号を倒すことを心に決めます。本来であれば、人間に戻れなくなるかもしれないということは怖いことです。人として死ぬことを意味しますし、それで仲間を傷つけることになるかもしれません。それを全て分かった上でこの決断をしたということは、仲間のために戦い、いざという時は仲間が自分を止めてくれると信じているからこそできたことだと思います。
仲間を第1に考えて行動できるカフカは、本当に強い人物ですね。
【怪獣8号】日比野カフカと主要登場人物との関係
日比野カフカと主要登場人物との関係について、エピソードをまとめました。
保科宗四郎
日比野カフカが防衛隊員になれたのは、保科副隊長のおかげと言っても過言ではないほどです。防衛隊選抜試験にて、どうみても不合格の成績であったにも関わらず、カフカを採用したのは保科でした。正直なところ、試験時のスーツ適性の異常な低さや、怪獣8号が現れた時にバイタルが消失するなどしたため、その違和感の正体を突き止めるために採用したというのが理由です。
しかし、理由はどうあれ、保科のおかげで一歩を踏み出せたことには違いありません。
さらに、防衛隊候補生から正隊員に推薦したのも保科でした。保科が期待してくれていることや、面倒をよくみてくれている保科の存在は、カフカのモチベーションになっているに違いありません。
そして、保科の防衛隊員としての在り方そのものが、カフカとって大きな影響を与えていたと思います。そのため、カフカからみて保科の存在は相当大きなものになっていると思われます。
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市川レノ
市川レノは、防衛隊に入る前から日比野カフカと一緒に働いていたこともあり、相棒的存在と言えます。カフカは、レノが背中を押してくれたおかげで、再び防衛隊を目指し、見事防衛隊員になることができました。そして、レノはカフカに命を助けてもらったことから、カフカの防衛隊に対する姿勢を目標に頑張っています。そのため、お互いがお互いを思いやっている場面がたくさん登場します。
怪獣討伐が始まる時には、決まってお互い頑張ろうといった会話を交わしていますし、自分より相手のことを優先して行動します。自分が瀕死の状態にも関わらず、相手の安否を心配するほどです。
それだけカフカとレノは、お互いに大きな存在になっているのでしょう。
誰かのために戦い、誰かを守るために強くなろうとする一面があります。こういった相手のことを想う優しさがある点に関しては、似ている部分があるように感じますね。
四ノ宮キコル
四ノ宮キコルは日比野カフカと同期であり、カフカの正体が怪獣8号であると市川レノの次に知った人物でもあります。
カフカに命を助けてもらったことやカフカの人柄から、正体を隠すことに協力してくれますが、もし人類に害する怪獣だと分かった時には自分がカフカを殺すと言っています。
一見おっかないことを言っているように見えますが、これは相当な覚悟がないとできないことです。だからこそ、それだけキコルはカフカのことを信じるに値する人物であると思ったのでしょう。それからというもの、キコルは何かとカフカを気にかけているように思える場面がよくみられます。
そして、日比野カフカが四ノ宮功と対峙するシーンでは、その一部始終をキコルも見ていました。カフカはこの時、怪獣8号に支配され功を殺しかけてしまいます。しかし、キコルの前で父親を倒してたまるかという想いでなんとか踏み止まろうとします。そして、キコルは前に自分が発した、カフカを殺して止めるという言葉を思い出します。キコルはこの時、まさに今がその時かもしれないと感じたと思いますが、カフカのことを仲間として最後まで信じようとしました。
この場面から、カフカとキコルのお互いを思いやる様子が伝わってきました。16歳と32歳の2人ですが、年の差を感じさせないとても良い関係性で、最高の仲間なのだと感じさせられますね。