【ゴールデンカムイ】鶴見中尉のプロフィール・経歴・名言・名シーンなど紹介

【ゴールデンカムイ】鶴見中尉
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鶴見中尉は漫画『ゴールデンカムイ』の登場人物。

第七師団の小隊をまとめ、アイヌの隠し金塊を探すためには手段をいとわない、掴みどころのない人物として描かれます。

鶴見中尉のプロフィール・経歴・名言・名シーンなどをまとめました。

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【ゴールデンカムイ】鶴見中尉のプロフィール

氏名鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)
性別男性
生年月日12月15日
年齢41歳
出身地新潟県
職業陸軍第七師団・中尉
身長不明(鯉登と同程度。杉元佐一より低く、江渡貝弥作より高いとの記載あり)
体重不明(月島より軽く、都丹より軽いとの記載あり)
好きなもの和菓子
嫌いなもの酒類

【ゴールデンカムイ】鶴見中尉の経歴

鶴見篤四郎は、北海道に拠点を置く陸軍第七師団の小隊を任されている中尉。
アイヌの隠し金塊を狙い、アシㇼパ達と度々激突します。
そこに至るまでの過去のエピソードをまとめました。

樺太での諜報活動

鶴見中尉は日露戦争前、ウラジオストクに渡り写真館を営みながら諜報活動をしていました。
長谷川幸一と名乗り、現地で妻子も設けます。

ある日、長谷川写真館にロシア人3人組が、日本語を教えて欲しいと訪ねてきます。
長谷川は了承し、ソフィア・キロランケ・ウイルクに日本語を教えながら日々を過ごすことになりました。
しかしこの3人組は、極東パルチザンのロシア皇帝暗殺犯だったのです。

通報を受けた秘密警察がやってくると、ウイルク達と秘密警察の銃撃戦が始まります。
危険を察知した鶴見(長谷川)は、事前に妻子を実家に帰らせようとしていましたが、妻子は銃撃戦の流れ弾を受けてしまうのです。

鶴見(長谷川)は、息を引き取ろうとする妻・フィーナから本当の名前を知りたいと言われ、本名を教えます。
そして、亡骸ごと長谷川写真館に火を放ち、ウラジオストクを後にするのでした。妻子の指の骨だけを持って…。

日露戦争

鶴見は日露戦争時、無謀とも思える203高地の作戦に反対するも、最前線に立たされてしまいます。
その上層部の稚拙な命令により、多数の兵士が散っていくのを目の当たりにし、自らも前頭葉を損傷。
この時から情緒が不安定になり、より攻撃的な性格になったようです。

形式上は勝利したものの、甚大な損害を出した第七師団は勲章や報奨金も少なく、軍内で冷遇されるようになりました。
そこで鶴見は、アイヌの隠し金塊を探し出し、アメリカから最新の武器を買うことでまず第七師団を乗っ取る計画を立て始めます。
最終的には北海道を独立させ軍事国家を作り、道民には軍需工場の仕事を与え経済を回すことで戦争で散った兵士の遺族への保障とする計画です。
「これが死んでいった戦友への せめてもの餞である」と語る鶴見の本心は…。

鯉登親子への策略

鶴見は、第七師団を乗っ取るため、まず海軍の武力を味方につけようと考えます。
そこで目を付けたのが、海軍少将・鯉登平二。
その息子である鯉登音之進を狂言誘拐し、自ら助ける演出をすることで鯉登平二に貸しと信頼を作ったのです。
鶴見は自ら誘拐し助けた鯉登音之進にも敬愛されるようになり、音之進は第七師団の鶴見の小隊に入団を果たすのです。

【ゴールデンカムイ】鶴見中尉の強さ・能力

鶴見中尉は、そのカリスマ性で数多くの優秀な兵士を心酔させています。
そんな鶴見中尉にはどんな能力や強さがあるのか、よくわかるエピソードをまとめました。

人心掌握術

鶴見中尉は、特筆すべきカリスマ性を持っていますが、それは並みはずれた人心掌握術のたまもの。
相手が好む、または嫌がることを見抜く力が優れているため、相手によって態度を変えて言葉巧みに懐柔します。

鯉登音之進と鹿児島で接触した際も、音之進が好みそうな色気のある大人の男を演じて心を掴みました。
また、死体をはく製にする異常者・江渡貝弥作の技術を見込んで入れ墨人皮の贋作を作らせようと画策した際も、江渡貝の異常な趣味に理解のあるふりをして心酔させ、見事協力を得ました。

鶴見中尉は類まれな人心掌握術で、自分の目的に近づこうとしているのです。

周到な謀略

鶴見中尉は、人心掌握術の他、人を自分の思い通りに動かすために周到に用意をします。
例えば、優秀な兵士でありながら死刑囚となった月島基を自分の駒とするため、鶴見は独自に調査し、月島に亡くなったはずの恋人は生きていると伝えます。
恋人が生きていることを知り生きる気力を取り戻した月島は、鶴見に従い「ロシア語の堪能な通訳」となるために猛勉強し、監獄から出ることになります。

しかし数年後の日露戦争で、月島は同郷の兵士から「月島の恋人の亡骸が月島の実家の床下から出てきた」ことを聞きます。鶴見に騙されていたことに激高する月島でしたが、鶴見は、「実家から出た亡骸は月島の罪を軽くし監獄から出すための偽装工作だった」と月島に伝えます。恋人の生死がわからなくなった月島は心のよりどころを失い、一層仕事にのめり込んでいくことになるのです。
この一連の流れは、月島の心のよすがを奪い、もはや鶴見に従うことのみが生きる意味だと思い込ませるためにした鶴見の長期的な謀略なのでした。

鶴見は自分の目的のため、手の込んだ用意をすることを厭わない人物なのです。

有坂閣下の武器

鶴見中尉は、天才的銃器開発者で陸軍中将の有坂成蔵と懇意にしています。
そのため鶴見陣営は、強力な武器を手に入れやすいわけです。

その武力を大いに見せつけたのが、網走監獄。
有坂閣下の部下が設計した、三八式機関銃で暴れる囚人たちを一掃しました。

杉元や土方陣営には手に入れられない最新武器を手に入れられるのは、鶴見の培ってきた謀略と人脈によるものですね。

【ゴールデンカムイ】鶴見中尉の名言・名シーン

様々な名言や名シーンが飛び交うゴールデンカムイ。
鶴見中尉にもたくさんの名言や名シーンがあります。特に印象的なものを見ていきましょう。

私はお前の死神だ

鶴見中尉は、16話ではじめて杉元と対面します。
その際のセリフが、「私はお前の死神だ お前の寿命のロウソクは 私がいつでも吹き消せるぞ」というもの。
仲間に勧誘するも断る杉元に対し、「ロウソクボリボリしちゃおうか」というセリフもありました。
この後金塊争奪戦で、鶴見陣営と杉元は幾度となく激戦になりますが、それを示唆するような名セリフであり名シーンです。

物語の最後に、鶴見と杉元は列車の上で大死闘を繰り広げることになりますが、鶴見は杉元に対し、歯をカチカチ鳴らすしぐさを見せます。これは、「寿命のロウソクをボリボリ」しているのでしょう。
鶴見は最後まで、杉元の死神であり続けたわけです。

「愛」です

鶴見中尉を象徴するこのセリフは、227話で登場しました。
戦争になると、いかに訓練を積んだ兵士でも攻撃に躊躇し発砲するふりをすると話す鶴見。
ではどのようにして兵士に敵兵を攻撃させるのか?
それは「愛」だと説くシーンは、強烈な印象を残しました。

互いの背中を預けた戦友とは、強い恋愛関係にも匹敵する絆が生まれるそう。
「敬愛する上官・愛する同志の期待を裏切る不安」が敵兵を攻撃することへの壁を乗り越えさせる…。
鶴見はこう続けます。
「どのようにして兵士との愛を育み、どんな汚れ仕事でも引き受ける兵士を作れるか…それが指揮官の課題」。

鶴見中尉は、自分の命令を疑うことなく忠実に遂行する兵士を作り出すため、月島や鯉登にしたような長期的な謀略をしてきたとわかるシーンでした。
鶴見中尉の冷徹さと温かさと狂気を併せ持つ人柄がにじみ出るような名セリフです。

いわば…ゴールデンカムイか

金塊争奪戦も佳境に入ろうかとする271話、鶴見はアシㇼパを拘束し、アイヌの隠し金塊を放棄するよう説得します。

アイヌの言い伝えでは、服や食器・家などにもカムイ(アイヌ語で神の意味)が宿るとされています。
では、黄金にもカムイが宿るのではないか?それは、アイヌに厄災をもたらす悪いカムイなのではないか?そう説く鶴見。そこで飛び出したのがこのセリフ。
「眩いほどに美しく 黄金色に輝くカムイ いわば…ゴールデンカムイか」

金を集めたアイヌ達は仲間割れを起こし、皆倒れました。金塊を求めたキロランケやウイルク、囚人たちもみな敵対し散っていきました。
金塊に関わることで、皆が不幸になる。金塊はそんな「ゴールデンカムイ」だったとする、見事なタイトル回収です。

【ゴールデンカムイ】鶴見中尉と関連人物

鶴見中尉は、様々な人物に心酔され、また心酔するよう仕向けています。
なかには鶴見が一方的に特別な感情を向ける者も。
特に鶴見に関連する人物をまとめました。

宇佐美時重

鶴見と宇佐美時重は、宇佐美の出身地である新潟・新発田で出会っています。
幼少より柔道の道場に通っていた宇佐美。鶴見も柔道をたしなみ、宇佐美の通う道場にたまに顔を出していました。
その理由は、第二師団で権力者の父を持つ、宇佐美の親友・高木智春とその父に取り入るため。
智春は地元の学校を卒業後、東京の陸軍幼年士官学校への入学が決まっているエリートです。

対して宇佐美は農夫の家の跡継ぎのため、軍人を志してはいません。
しかし宇佐美は鶴見を敬愛。「君が一番強い」との鶴見の言葉を妄信し、限られた時間で少しでも多く鶴見と会話することを日々の楽しみにしていました。

しかし、鶴見が智春に対し「絶対に宇佐美より智春くんの方が強くなる」と言ったのを聞いてしまったことで、宇佐美は激昂します。これから軍人になり鶴見と一緒に仕事をする智春と違い、鶴見が一番と言ってくれたことが僕の全てだったのに、と宇佐美は親友である智春の喉を踏みつぶしてしまうのです。

事切れた智春は馬に蹴られたと偽装した鶴見と宇佐美。
親友をも手にかける宇佐美の愛を知ったことにより、鶴見は「愛による支配」の思想を強めていくことになります。

ウイルク

鶴見は、日露戦争前にウラジオストクにて移民になりすまし、諜報活動をしていました。
ロシア人の妻を娶り子も設けた鶴見でしたが、アシㇼパの父になる男・ウイルクに出会って運命が一変します。

ウイルクはソフィア・キロランケとともに鶴見扮する長谷川の写真館にて日本語を学びますが、秘密警察に見つかり銃撃戦に。その際、鶴見の妻子は流れ弾に当たり亡くなってしまうのです。

鶴見は妻子を写真館ごと荼毘に付そうとしますが、その際に娘・オリガの頭に残っていた銃弾を取り出しました。その銃弾は、ウイルクが使っていた拳銃のものだったのです。
ここから鶴見とウイルクの確執がはじまります。

日露戦争後、鶴見中尉はアイヌの隠し金塊を探して、和人に対する蜂起を企む7人のアイヌのことを嗅ぎつけました。
全員曲者ぞろいのアイヌをまとめる聡明な男がいると聞いた鶴見。青い目と、大きな顔の傷…鶴見はすぐにウイルクだと気が付きます。
この後鶴見がアイヌ達に「ある真実」を伝えることで、ウイルクは「のっぺらぼう」になることを余儀なくされ、熾烈な金塊争奪戦が始まっていくのです。

アシㇼパ

鶴見とアシㇼパは作中でほぼ対面しません。終盤の211話、樺太からの帰還時にようやく対面しました。
アシㇼパからの協力を得るための対面でしたが、鶴見はアシㇼパの顔を見るやいなや、額の傷から興奮した際に流れ出す汁を出し始めます。
鶴見が信頼に足る人物かを見極めるため、金塊をアイヌのために使うのかと聞くアシㇼパに、はじめは努めて冷静に答えていた鶴見でしたが、アシㇼパの目にウイルクの顔がちらついてしまい、言葉を荒げ始めます。

いつもなら目的のために優しく懐柔する鶴見が本心を隠せず、憎悪のこもった目で「あの父親に…目がそっくりだものな」とつぶやき、狂ったように笑い出します。
鶴見の妻子を奪ったウイルクが遺志を託したアシㇼパだけには、私情を隠すことができなかったのです。
鶴見の悪意を感じ取ったアシㇼパは鶴見中尉との共戦交渉を決裂させ、以降最後まで鶴見と敵対するのでした。

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