『怪獣8号』は、『少年ジャンプ+』にて絶大な人気を誇る2020年から話題沸騰中の漫画です。
そこで今回は、『怪獣8号』がどのような漫画であるのか、どのような魅力があるのか説明していきたいと思います。
『怪獣8号』ってどんな漫画?概要を紹介
『怪獣8号』は、2020年7 月から少年ジャンプ+にて連載されている大人気漫画です。
漫画家は松本直也先生。2022年5月現在6巻まで発売されています。
『怪獣8号』は数々の賞を受賞してきています。
- 「ebookjapanマンガ大賞2022」大賞受賞
- 「次にくるマンガ大賞2021 webマンガ部門」第1位
- 「コミックス第1巻年間売上ランキング(2020)」第1位
- 「マンガ大賞2021」ノミネート
さらに少年ジャンプ+史上最速のスピードで累計400万部を突破するなど、実績からも超大人気漫画と言えます。
『怪獣8号』のあらすじ・ストーリーを紹介(ネタバレあり)
『怪獣8号』の舞台は、怪獣発生率世界屈指となった日本です。
怪獣は、人々の生活に災害をもたらす生命体であり、日本には怪獣を討伐する「日本防衛隊」という組織が存在します。
主人公の日比野カフカは、かつて防衛隊を目指していましたが、現在は、怪獣専門清掃業で働いている人物です。
ある日、カフカの前に突如現れた謎の小怪獣が、カフカの口から体の中に入り込み、カフカの身体は怪獣化することに。
彼についたコードネームは「怪獣8号」。それからカフカは、防衛隊から追われる立場になってしまいますが、再び防衛隊員になるため、夢に向かって走り出します。
『怪獣8号』の主な登場人物
怪獣8号には、個性的なたくさんのキャラクターが登場します。
その中でも、今回は主要キャラクターについて、以下にまとめていきたいと思います。
日比野カフカ
上記のあらすじでも述べましたが、日比野カフカは怪獣8号の主人公です。
幼馴染の亜白ミナと幼少期に交わした、一緒に防衛隊として戦うという約束を果たすため、一度は諦めた防衛隊を目指します。
そんなさなか、謎の小怪獣が体の中に入り込んだことにより、カフカは怪獣化してしまいましたが、仲間のために、自分の夢のために戦う覚悟を決めます。
そんな真っ直ぐさが魅力のキャラクターと言えます。また、実際の戦闘では、解放戦力が0〜1%と例外がないほど低いですが、怪獣処理をしていた経験を生かし戦います。
怪獣8号
日比野カフカが変身した時のもう一つの姿になります。漆黒の肉体にドクロ面の顔を持つ見た目です。フォルティチュードは9.8で、歴史に残る大怪獣とされ、初の未討伐怪獣となりました。はじめは、防衛隊から追われる立場であり、一時は処分されかねない事態になりましたが、防衛隊の戦力として戦うことになります。
市川レノ
市川レノは、日比野カフカと同期の18歳の男の子です。防衛隊になる前から、カフカと同じ職場でアルバイトをしていたこともあり、レノとカフカは相棒的存在です。
またカフカが怪獣8号であることを唯一知っていた人物でもあります。レノは、見た目も性格もクールですが、人一倍責任感が強い性格でもあります。さらに、レノはカフカを尊敬しており、カフカのためを思って強くなろうとする一面を持っています。
非常に仲間想いのカッコいい人物と言えます。レノは、新人の中でも最も急激な成長を遂げており、現在、最も強力で危険と言われているナンバーズ6の適合者候補となっています。
亜白ミナ
亜白ミナは第3防衛隊隊長であり、解放戦力96%の実力者。また、日比野カフカの幼馴染です。
大型の機関銃のような専用武器を使用し、伐虎と呼ばれる虎を帯同して戦います。
一撃で本獣を処理できるほどの破壊力を持ちます。伐虎の詳細は明らかになっていませんが、ミナのサポート役として戦っている役目があると思われます。とても人気のある人物で、防衛隊員の中には、ミナを目指して防衛隊に入ったという人が数多くいるくらいです。
保科宗四郎
第3部隊副隊長であり、解放戦力92%です。
マッシュルームヘアの見た目で可愛らしい印象のキャラクター。関西弁でノリがよく、後輩の面倒見も良いです。冷静で賢い一面を持ち合わせるため、副隊長として部隊をまとめるには相応しい人物と言えます。そして、その賢さを生かした戦い方は、まさに策士。室町時代から続く怪獣討伐隊一族の生まれであり、武器は今の時代主流ではありませんが、刀を使用します。
専用武器である2本の短刀を使用した超高速スピードの近接戦を得意とするため、小型や中型怪獣相手に部があります。超高速技をいくつも繰り出す様子は、人間離れした動きのようです。
四ノ宮キコル
四ノ宮キコルは日比野カフカや市川レノと同期の16歳の女の子です。
また長官である四ノ宮功を父にもち、かつての第2部隊隊長であった四ノ宮ヒカリを母にもつサラブレッドでもあります。
選抜試験時に解放戦力46%を記録した才能を持ち、新人でありながらすでに小隊長レベルの実力を持ちます。現在は、斧タイプの専用武器を使用して戦っています。キコルは努力家であり、強くて優しい女の子です。
普段から強気で活発な印象で、戦闘時はさらに強く圧倒的な存在感を放つ、可愛くてカッコいいキャラクターと言えます。
鳴海弦
第1部隊隊長であり、解放戦力98%。現防衛隊員の中でNo1 の実力を誇ります。戦闘は、ナンバーズ1と銃剣タイプの専用武器を使用して戦います。
しかし普段の生活はかなりだらしなく、ゲームとガンプラ好きのオタクです。戦闘になると人が変わったように強くなるため、そのギャップがカッコいい人物とも言えます。
四ノ宮功
防衛隊の長官であり、四ノ宮キコルの父親です。
防衛隊史上最強とうたわれた男であり、ナンバーズ2を使用して戦います。見た目は威厳や迫力のある印象で、実際とても厳しい人物です。
そして、国の平和と未来を守ろうとする責任感の強い男でもあります。
功は最愛なる妻を、10年前の6号を中心とした群発災害にて亡くしています。悲しい過去がありながらも、国のため、防衛隊の仲間のため、そして娘のキコルために戦う姿は、とてもカッコいい勇者のようです。
『怪獣8号』のみどころ・エピソード・魅力について
これまで『怪獣8号』のみどころや面白かったエピソードについてご紹介します。
保科宗四郎 vs 怪獣10号
怪獣9号によって造り出された怪獣10号が、数十体の怪獣を引き連れて、第3防衛隊の拠点である立川基地をいきなり襲撃してきました。
その時、隊長である亜白ミナが不在であったため、副隊長である保科宗四郎が怪獣10号と戦うことに。
しかし10号のフォルティチュードは9.0であり、保科1人で手に負える相手ではありません。
それでも全解放状態で10分以上戦い続け、ついには全解放駆動解除となり、体もスーツも限界状態になってしまいます。しかし、かつて自分の存在意義を見出してくれた隊長ミナのため、そして仲間のために戦い続けます。
最終的にミナが合流し、全隊員力を合わせてなんとか10 号を拘束することに成功しますが、何よりも保科の戦う姿に心を打たれた読者は多いと思います。この戦いから生まれた保科の名言も多く、怪獣8号の中でも名場面の1つと言えます。
四ノ宮功 vs 怪獣9号
東京都品川区に突如現れた怪獣9号。9号の狙いは怪獣8号である日比野カフカのように思えましたが、真の狙いは「強大な怪獣の力」であり2号の力を持つ四ノ宮功でした。
ここから、功と9号の凄まじい戦いが始まります。
9号は今まで存在しなかった人の言葉を話す人型怪獣であり、さらに、大怪獣クラスの怪獣を作り出すことができる、防衛隊にとって最も厄介な敵と言えます。
登場するたびに力を増している9号は、かつて防衛隊史上最強とうたわれた功相手にも、圧倒的な力を見せつけました。
それでも、功は防衛隊のために、国の未来のために戦います。10年前妻を亡くした想いや娘であるキコルの未来を想う気持ちなど、様々な想いを胸に9号を倒そうとします。その姿が本当にカッコよく、心に響く名言がたくさん登場します。しかし、9号の力が想像の上をいき、功は9号によって取り込まれてしまいました。
その後、駆けつけた鳴海弦やカフカが全力で9号を倒そうと奮闘しますが、あと一歩のとことで逃してしまうのでした。
防衛隊にとっては悲しい出来事でありますし、今後の9号対策に向けて新たに防衛隊が動き出すきっかけになった、重要な場面と言えます。
魅力的なキャラクター
怪獣8 号には、非常に魅力的なキャラクターが数多く登場します。
それぞれに熱い想いや信念があり、キャラクターたちから出るセリフには心を動かされます。
誰かのために戦っている姿や、夢に向かって努力している様子はとてもカッコいいです。何度でも読み返したくなるし、応援したくなる、そんな魅力的なキャラクターたちが登場する漫画になっています。また、どのキャラクターもかっこいいのですが、それぞれ個性的であるため、戦闘時以外では笑える場面も多くあります。
隊員同士の掛け合いが面白かったり、あまりにも自分勝手な人物やクセの強い人物も登場したりするため、読んでいて笑える漫画にもなっています。
熱いストーリー
怪獣8号は、少年ジャンプならではの、迫力のある熱い展開の物語と言えます。
内容が面白い上に、読んでいて学びや気づきのある漫画でもあり、誰でも夢中になれる漫画だと思います。
上記でも説明したように、キャラクターたちの熱い想いに、読者も一緒に熱くなれる、そんな影響力のある漫画だと言えます。
『怪獣8号』の用語・知識・トリビアを紹介
フォルティチュード
フォルティチュードとは、防衛隊の計測器にて計測される、怪獣の強さを表す数値のことを言います。
現実世界でいう、地震の規模を表すマグニチュードのようなものです。本獣のフォルティチュードは基本的には6.0 台です。
フォルティチュードが8.0以上になると、「大怪獣クラス」に分類され、9.0以上になると、「歴史に残る大怪獣クラス」に分類されます。
ナンバーズ
コードネームがつくほどの大怪獣は、識別怪獣と呼ばれ、防衛隊にて検査や実験が行われる対象になります。
そして、識別怪獣を兵器化し戦闘に用いることもあるのですが、この兵器化したものを「ナンバーズ」と呼びます。
ナンバーズは、使いこなせば1人で大怪獣を処理できるレベルの強力な兵器です。その反面、大きな負荷と最前線での戦闘機会の増加により、使用者の半数は除隊前に命を落としています。特にナンバーズの全解放は、負荷が強すぎて使用者の命を削るとされていますが、その対価として得られる力は人の姿をした大怪獣の出現に等しいものです。現在登場しているナンバーズは、明らかになっているもので5つあります。
ナンバーズ1は鳴海弦が使用しており、ナンバーズ2は四ノ宮功が使用、ナンバーズ4はかつて四ノ宮ヒカリが使用していたものであり、ナンバーズ6はこれから市川レノが使用予定、そしてナンバーズ10はこれから保科宗四郎が使用する可能性のあるナンバーズになっています。
専用武器
専用武器とは、隊長格の隊員に与えられる武器のことを言います。
基本的に一般隊員は、ピストルやライフルを武器として使用し戦闘に挑みます。しかし、専用武器は、この一般的に使用されている武器とは形や特徴が異なります。例えば、亜白ミナは大型の機関銃のような武器を使用し、伐虎という虎を帯同して戦います。他にも、保科宗四郎は2本の短刀を使用していたりし、その人に合った武器を使用することができるのです。
例外で、四ノ宮キコルが一般隊員でありながら専用武器を使用していますが、ずば抜けた解放戦力の持ち主であるため、専用武器を使いこなせると判断されたのでしょう。
おそらく即戦力として戦える人物には、隊長でなくとも与えられることがあるということですね。
解放戦力
解放戦力とは、スーツの力をどれだけ引き出しているかの指標です。防衛隊のスーツは、怪獣の筋肉や細胞を組み込んだ生体兵器であり、解放戦力が高いほどそれらと深く同調して力を引き出すことができる仕様になっています。
訓練積んだ一般隊員で大体20〜30%程度ですが、ごく一部の人間がその壁を超えて隊長クラスへと成長していく逸材がいます。
隊長クラスにもなると、解放戦力の値は高くなり、鳴海弦98%、亜白ミナ96%、保科宗四郎92%を記録しています。