たまたま人から貰ったDMで、気になった展示があり、予定が空いたので行ってみると、とても有意義な時間を頂いた気持ちになったので、書きたくなった。
2018年9月25日〜30日までやっていた珍しい企画を観に行った。
高級料亭のような入り口、雰囲気ある日本庭園を眺めての会場、古民家ギャラリーしあん。上野駅近く、東京メトロ新御徒町駅A1出口を出てすぐの場所にありました。
日本画家 桑原 理早さん、
フルート奏者 赤羽 彩さんという2人の企画展。
私は後編しか行けなかったが、どうやら前編があったそうだ。
前編では、コンサートがメインとなり、その会場に日本画が飾られていたらしい。
和の雰囲気に、洋の楽器のフルートが、どうコラボするのか気になった。
残念ながら、画家さんとお会い出来なかったが、タイミング良くコンサートを聴くことができた。
福島 和夫 作曲 春讃という曲と
赤羽さんが作曲した「鼓動」、
メンデルスゾーン作曲「歌の翼に」をフルートソロで演奏された。
フルートをイメージして待っていると緊張感のあるぴーーんと張った空気間に尺八のような音が部屋を包み込んだ。
フルートを構える姿に目を疑う位、耳にしている音はフルートではなく尺八の音色そのものであった。
桑原さんの作品は部屋いっぱいの壁に、セーラー服の女の子たちが重なり合った作品で、その重なりも、とても動きのある女の子たちが部屋全体に散りばめられていた。
音色が部屋一面に響きわたると、さらに躍動感ある作品に見えてきた。
会期中、毎日2回演奏をしていたそうだが、この桑原さんの作品には、赤羽さんの演奏無しでは成立しない、不思議な異空間をもたらし、日本ならではの「静寂」をとても感じた。
赤羽さんが作曲した作品もまた、良い緊張感を聴き手に与える作品で、演奏と絵、と分けるのではなく、この空間自体、この時間、に作品を創り上げるような、絵と音楽で、一つの物語を見ているような印象を持った。
そして、フルートの赤羽さんの音色の幅に驚いた!3曲目のメンデルスゾーンを聴かなければ、彼女は尺八の音色を出すフルート奏者なのだと勘違いして終わる所だったが、3曲目の演奏は、まさに王道のフルート。
軽やかな綺麗な高音が響き渡り、その音色でまた、桑原さんの絵の印象が変わり、天井近くに描かれた少女が天に昇っていくようだった。
ここでしか飾られない絵、ここでしか味わえない空間に出会え、とても有意義な時間を貰った。
もっと沢山の人にこの子たちの活動を見て欲しい!そう思いました。
最近、こういった絵と音楽のコラボが多いですね。興味があります!
確かに。絵画が和で音楽が洋のパターンが多いかも。何か理由があるのかな?