児玉真子フォルテピアノリサイタル

イベント詳細
フォルテピアノってどんな楽器でしょうか?
ピアノが1700年頃に発明され、現代の黒くて大きなピアノになるまでの約200年間、18世紀と19世紀のピアノがフォルテピアノです。だから、ひとことでフォルテピアノといっても、時代や国によって、材質、楽器の大きさ、鍵盤の数、音の出る細部の仕組みなどなど(もちろん音色も!)結構大きな違いがあります。今回演奏する楽器は、ウィーンでモーツァルトが弾いていたのとほほ同じような楽器のレプリカ(複製品)です。
現在、素晴らしいグランドピアノが世界中どこのホールにもあるのに、わざわざ遠くから小さなフォルテピアノを運んできて弾く、この奇な偏愛は何なのでしょうか。
私にとってフォルテピアノは、音楽を最も密に、微妙な手触りや言い回しの妙まで、あるがままに感じ、またそれを限りなくそのまま音にできるびのあるツールです。そして、コンサートでフォルテピアノを演奏することも、私にとってほとんどまじりけのない悦びです。今この瞬間、自分の手の中に生まれたこの音の愉悦を、この場で一緒に耳を傾けてくださる人々がいるのだから。
フォルテビアノの世界へようこそ!
長野で皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
〈JR上田駅前温泉口より無料送迎バスをご用意しております〉
行き:13時上田駅前温泉口出発(12時45分より乗車可能)
帰り: 17時前後上田駅前温泉口到着予定
※バスの事前予約は以下のメールアドレスまたは電話にてお申し込みください。
* toboriconcert@gmail.com
* 090-3330-8125
出演者
児玉真子
“彼女は、強い音楽的メッセージと、ステージ上で輝くパーソナリティを持っている”
Teunis van der Zwart (ナチュラルホルン奏者、ハーグ王立音楽院古楽科学部長)
児玉真子 プロフィール
岐阜県各務原市生まれ。名古屋市立菊里高等学校音楽科、愛知県立芸術大学ピアノ科を卒業後、2018年にロータリー財団の奨学金を得て渡独。2020年ドレスデン音楽大学ピアノ科修士課程を修了、2022年ライプツィヒ演劇音楽大学古楽科修士課程フォルテピアノ科を修了した。2021年よりオランダのハーグに拠点を移し、王立音楽院でBart van Oort, Petra Somlai, Richard Egarrのもとでフォルテピアノの研鑽を積む傍ら、フリーランスのピアニストとして生計を立てている。
2022-2025年度Adriana Jacoba Fund Awards (学費全額給付奨学金)受賞。これまでにピアノを井深阿佐子、國井真美、上野栄美子、小坂圭太、北住淳、Pia Kaiser、フォルテピアノをEckhart Kuperの各氏に師事。
2023年、オランダ・ハーグにて3度のフォルテピアノ協奏曲のコンサートシリーズを企画し、自らの室内楽のパートナー達からなるオーケストラと共演し好評を得た。また、2023年、2024年にかけては、日本 (東京・名古屋・岐阜)、ドイツ、オランダ、フランス、イタリアの各地で活発な演奏活動を展開している。また、モダンピアノでは、2023年に茂木大輔氏指揮・フィルハーモニカウィーン名古屋と共演した。
2024年秋より、University of Applied Sciences Leiden 客員講師。
2025年1月にイタリアにて、ヴァイオリンとフォルテピアノのデュオ Flânerie(フラヌリー)でのCD録音行い、Da Vinch Publishingよりリリース予定。
好きなものは、コーヒー、蕎麦、お酒、実家のイングリッシュブルドッグのこふくとパグのこきち。
“彼女と古典派とロマン派のプログラムで共演できることは、私にとって喜びだ。彼女はナチュラルホルンの音にあっという間に馴染み、その演奏は思慮深く、感受性豊かである。室内楽のパートナーとして、インスピレーションに満ち溢れ、こちらを盛り立ててくれるような刺激的なピアニストだ”
Miklós Takács (シュターツカペレ・ドレスデン ホルン奏者・ナチュラルホルン奏者)
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