私の男(映画)無料フル動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

この映画は二階堂ふみを目当てに見たのですが、見ている途中も見終わった後も、衝撃度数がすごくて、良い意味で後味が悪い映画となりました。しかしこれは、演じている役者さんの演技がどれほど素晴らしいのかということを表しています。一面雪で、どこにも逃げ場がないような寒く積もった囲いのような場所が二人の行き場の無さと逃げることもできない苦しさを表しているかのようです。二階堂ふみの演技力の凄さに拍車がかかった衝撃作です。内容もですが、女優度が一段と増したと思いました。血縁でもありながら、互いに求め合う姿、まさに通常はこの手は犯罪になってしまいますが、良い意味でこれを美ととらえてしまうのがこの映画、この作品のすばらしいところかもしれません。感情移入はしにくいですが、浅野忠信の演技も必見です。この二人だからこそ綺麗にみられるのもまた一つの魅力でもあります。二人の関係を第三者に知られてしまうときは、こちらも見ていてハラハラしてしまいました。藤竜也も長年の演技で、この秘密事をそっとなかったことのように話すシーンもずっしり重く、見ていてなんだか苦しくなりました。テーマが難しいですが、いろんな人にみてもらいたいと思います。

原作の小説を読んだことがあって原作の世界観を壊さずに映像化できていると思います。まず、花役の二階堂ふみの妖しい色っぽさというか全てを悟っているような雰囲気。常に暗い影を持っている感じとかが上手く表現されています。彼女のすべてを父、淳悟に委ねている感じが原作通りに感じられます。北海道の厳しい自然にたった二人だけの家族。互いに身を寄せ合い温もりを求めあうような危険な関係。近親相姦で濡れ場もある作品なので苦手な人には厳しいかと思いますがハマる人はハマってしまう作品かな。なぜ二人は事件を起こしてしまったのか？二人は出会わなければ良かったのか？なぜ出会ってしまったのか？となぜ？と見る人に問いかけてくるような作品。決して見て楽しいものではありません。でも、なにかほの暗く妖しく香り立つような危険な魅力のある作品だと思う。最後がちょっと後味が悪く感じる人もいるかもしれませんがこの最後が二人にとっては一番良い最後だったのではないかと思う。現代社会だとまったく素性のわからない人が隣人だったりします。そんな隣人が実はこの作品の花や淳悟のように危険な過去を背負った人なのかも知れないという気持ちになるかも知れません。

二階堂ふみと浅野忠信の演技力がとにかく際立つ映画。実年齢を考えると、こんなの現実的にあんの？という感じで見始めたが、2人のある意味気持ち悪い演技力にすぐ引き込まれた。まず、みんな体張ってるなー。ザ邦画だなー。っていうのが印象だね。あとエロスをエロスと感じさせない芸術性は、監督の力量はもちろんだけどやっぱり演じる人たちの力が大きいんじゃないかな、とも思った。撮影当時、二階堂ふみは19歳だったというから本当に驚き。あんな艶やかでエロを兼ね備え、意味深で狂気じみていて、変な？独特な雰囲気持ってる女優さんは他にいるのだろうか、、。浅野忠信は浅野忠信でああゆう役がほんとに似合うんだよね。危うい、危険な、近づきたくない男、私は絶対嫌なタイプなんだけど。似たもの同士が惹かれ合う世の中なんだなあーとこの作品見て思ったよ。
指のにおい、ってやつも本当気持ち悪かった、、。私は見たときまだハタチそこそこだったので、ちょっと意味も分からず。でも今になって思うと、あーゆう言葉で説明しないけど、大画面で絵面だけでバーンと見せてくるやつは、さすが映画だなと思う。勝手にこちら側だけが感じてしまう気持ち悪さ、不快感、でももっと見たい、っていうやつだよね。邦画だなーこの映画は。

日活は骨太な映画を作るのですごく好印象です。義理の父と娘が恋愛関係になるという話をサスペンス的かつノワールに描いてます。この手の作品は昔は東映がよく製作していたのですが、今はほとんど作られないですよね。ひさびさに骨太な邦画を見たという印象です。印象的な濡れ場があることも良いですね。やはり男女の関係にはセックスシーンはつきものですし、そこをしっかり描くのが素晴らしいです。特に二階堂ふみは、19歳でこの映画をよく引き受けましたね。トップレスになっていないのが不自然過ぎますが、2人の関係を表現する大事なシーンになってます。そして、親子で関係を築いてしまったが故の性格の歪みや異常性がその後の人生にも影響を及ぼしている、というのは、現実世界でもよくあること。高良健吾君とのレストランでのシーンによく現れていますね。浅野忠信のダメ男っぷりもいいんですが、愛せるダメ男というより、倫理観がかけてしまっているダメ男というどこか危険な臭いがする男を好演してます。私の男、とは、浅野忠信のことなのか、高良健吾のことなのか、殺した男のことなのか、恐らく浅野忠信のこととは思いますが、男に狂っていく人生を描く佳作です。

直木賞を受賞した原作を読み、映画も見に行きました。まず、原作の物語の時間設定の順番と、映画は逆になっていることに驚きました。しかし、映画を見進めるうちに、映像にする場合はその方がかなり印象的な効果が得られると考えられてのことだと思いました。実際に、ラストシーンは映画でしか表現できないテーマを伝えていたと思います。この映画で、もう印象的だったのは、二階堂ふみという女優です。この映画で始めて知った女優さんでしたが、”すごい”という言葉しか浮かびませんでした。さらに、10代ということにもとても驚かされました。他の女優さんでは絶対に出来ない色、匂い、雰囲気を出せる女優さんだと思いました。流氷の海から氷に這い上がってくるシーンや色白のキャンパスに深紅の花をまき散らしたようなラストのレストランのシーンなど、今でも覚えています。どうか、好感度を期待してＣＭやバラエティ番組などにたくさん出まくるような芸能人にはならないでほしいと思う、数少ない若手女優です。他の作品のプロモーションで、血糊とかつけない作品でほっとしたようなことを言っていたのを聞いたことがあるのですが、「私の男」は二階堂ふみの代表的な出演作品から絶対外してほしくない作品です。