打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?（アニメ映画）見逃し無料動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

タイトルがまず、何を言っているのだろう、打ち上げ花火の話かなと思うが、全然違います。
打ち上げ花火は、典道となずな、祐介が花火大会の夜にあった出来事の例えで、下から見るか横から見るかは、この作品がもう一度戻りたいと思うところからやり直しがきく話で、自分達にとって良い方向に展開していく様をどこから見るかで表現しているのです。
それがわかったときは、感動してしまいます。
このタイトルが言いたいことを納得できると、この作品の良さがよりわかってもらえると思います。

なずなの母親が再婚するために転校をしなければならないところから始まりますが、この母親の身勝手さにイライラしてしまいます。
再婚相手もきちんとなずなと向き合っていないように見えますし、母親さえいれば、なずなはおまけのようでした。
しかし、そこが逆に、なずなが駆け落ちをしようとする今回の作品の行動を、やってもいいと応援してしまうことに繋がり、なずなと典道の駆け落ちに見いってしまう要因になります。
本当は駆け落ちはいけないことですし、なずなたちはまだ小学生です。
ですが、つい頑張れと応援してしまいます。
駆け落ち中に起こる様々なトラブルを、やり直しをすることでいい方向に向かうのかに注目して見てほしい作品です。

典道と親友の祐介はプールの掃除をしている際に
片思いをしているなずなと水泳の勝負をすることに。

勝負に勝ったなずなは２着であがってきた祐介に一緒に花火大会に行こうと誘うのだ。

祐介は典道に気を使ったのか花火大会には行かないことをなずなに伝えて欲しいと典道に頼む。

典道はなずなに伝言をしたところ、
なずなの母親が登場し家出を行おうとしていたのを食い止められてしまう。

なずなは連れ戻される際に典道の名前を呼ぶのだ。

典道はすぐには行動に移すことは出来なかったのだが、
そもそも水泳の勝負の時に祐介に勝っていたらと考え、
なずなが持っていた謎の玉をなげたところ水泳の勝負時間に戻っていく。

時間を戻したことによって典道は祐介との水泳の勝負に勝つ。
その後花火大会には行かないものの
なずなの希望通り家出に付き合うことになる。
最初は親友に見つかり時間を戻し、
次にはなずなの両親に見つかり再度時間を戻す。

最後のやり直しで何とかぎりぎり逃げ切った典道となずなは海へ飛び込む。
その後の教室のシーンではなずなと典道がいないので駆け落ちが成功したのではないか、
もしくは、海へ飛び込んだ衝撃で２人とも亡くなってしまったのではないか、
はたまた、時間を戻し２人の世界にいってしまったのではないか、などと
多数の想像ができるストーリーになっている。

学生の夏休みの儚い思い出や甘酸っぱい青春がふんだんに盛り込まれた作品だと思います。

'あの時こうしていれば、、、'という主人公の思いから何度も時間を戻して現実をやり直していくという世界観は素直に面白いし、テンポよく観ることができました。

学生の夏休みといえば夏祭りや花火大会など楽しいこともあれば、少し親に反抗してみたい気持ちで家出をしてみたりと実際の青春時代を思い出しながら懐かしい気持ちでいっぱいでした。

都会に住む視聴者としてはこのような自然豊かで風情のある街で学生時代を過ごすことを羨ましく感じました。

ヒロインが親の再婚をきっかけに引っ越すことになりますが、納得できず反抗して家出をするシーンはたとえその家出が失敗に終わったとしても思春期にこのような体験をすることで親も子供も普段はお互いに理解できない側面を理解できるきっかけになるのではないかと思う。

そしてなんといっても声優陣が豪華で広瀬すず、菅田将暉、宮野真守などそれぞれのキャラクターが喋っているのを聞くだけでも個人的には楽しめました。

また、全体的に絵が綺麗で特に海や花火など細かい描写には感動しました。
観おわった後で、青春っていいな〜と懐かしさに浸れる映画でした。

原作の岩井俊二監督の良さがちゃんと現れた作品になっています。岩井俊二監督の作品が好きな方でも楽しめるアニメ映画です。また、エンディングに流れるDAOKO さんと米津玄師さんの歌がすごくアニメに合っていて、その世界観に引き込まれます。普通のアニメよりも芸術的センスが優れたアニメになっているので、美術が好きな人にもオススメです。特に、最後の世界で見る花火のシーンは圧巻となっています。物語は花火大会の日を何度もやり直すというパラレルワールドのような話なのですが、最後の最後まで謎に満ち溢れている所もあり、そこがクセになる物語でした。中学生だからこそ異性といるのが恥ずかしいという感情もうまく表現されていて、どこか甘酸っぱく懐かしい感じが面白いです。また、ヒロインの声を広瀬すずさんが担当しているのですが、彼女が電車の中で歌う瑠璃色の地球がとても可愛らしく、透明感があって素敵でした。この歌は初めて知りましたが、歌詞がとても素敵で魅了されてしまいます。ラストは主人公がどこに行ったのか分からず批判的な意見あるようですが、私はこのラストがすごく気に入っています。見た人がそれぞれに考察しながら楽しめるラストになっているので、最後の最後まで見ることをオススメしたいです。

私たち世代は、ちょっと「時をかける少女」を思い出してしまいました。海辺の町に住む中学生の典道（菅田将暉）と、ひそかに思いを寄せるクラスメイトの少女なずな（広瀬すず）との花火大会の夜の出来事が描かれた作品です。典道の「もしも、あの時、○○していたら」という思いと共に、なずなが海で拾った不思議な石の力で時空を超えて、もしもを現実に変えていくという奇跡の物語でもあります。まず、感じたのは、なずながとても魅力的に描かれているということ。彼女に思いを寄せる典道の目を通して描かれるなずなは、映画の中でひときわ輝きを放っています。実写版では、どんなに綺麗な女優さんが演じても、ここまで魅力的にはならなかったでしょう。実際の女の子も大人から見たらわがままで危なっかしい子供にしか見えないけれども、その女の子に好意を寄せる男の子からすれば、こんな風に見えるのかもしれません。ノスタルジックな電車の風景や、夏を象徴する花火やプール、海の風景などが相まって、さらに、この映画を深みのあるものにしています。観終わった後、夏を満喫したような気分になれるこの作品、今年の夏を十分味わえなかったと感じているあなたに、ぜひオススメしたい作品です。