海がきこえる（ジブリアニメ）見逃し無料動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

高知県に引っ越してきたマドンナ的な武藤りかこと高知の男子高校生もりさきたくが大学生になるまでのお話です。
舞台は私立高校に親の離婚で武藤りかこが引っ越してきた設定です。
クラスでもういているりかこに高校の修学旅行のハワイでお金を貸したたくがそれからりかこに色々たよられるようになり、一緒にりかこの前の家・東京へ付き添って行ったりするストーリーです。
今のように携帯はないので自宅にりかこの友達が電話を掛けてきたり、親に無断で東京一泊を報告するのも家電にと、懐かしい設定です。
全体的に高校生にしては大人びていて、高知弁の中にも一人一人の個性や意志がしっかり描かれています。
音楽も落ち着いたジャズがところどころ流れた来ていて雰囲気は大人目です。
高校の文化祭の出し物の練習をさぼるりかこをクラスの女子たちが囲んで責めるシーンがありますが一匹狼のりかこはひるまないところははらはらします。
たくは自分の友達がりかこに惹かれているのを知り遠慮がちに対応しますがそれが友達にはお見通しであるシーンでは殴られるのですが、痛々しいです。
時間や季節の情景や音楽がよく、最後は大学生になり東京でりかこと再開するところで絵のタッチがかわり、終わります。
その後を想像して楽しめます。

高校生の杜崎タクと武藤リカコの恋愛・友達・家族などヒューマン系のお話です。
高校の修学旅行先のハワイでお金を落としてしまったから貸して欲しいとリカコに頼まれ１０万円貸したタク。
そこからリカコの世界に片足を突っ込んでいきます。
リカコは東京から高知の高校に転校して来て校内でも目立つ存在。
そんなリカコにバイトしてるところを見られてお金を貸すことになったたく。
ハワイで使うためではなく、転校前の東京の家へ行くための資金でした。
リカコの親は離婚していて父と住んでいたマンションは既に愛人と住んでいることがわかり、東京にわざわざ行ったこともくだらないとガッカリするリカコ。
タクはリカコのペースに付き合いながらいつも少し離れたところでリカコを守っているような純朴な高校生です。
リカコのわがままで東京のホテルに一緒に１泊したときにもタクはお風呂で寝ます。
先にコークハイでベッドで寝てしまったリカコを起こさないために。
最終的にはたくは大学生になり東京の大学へ進学。
久々に帰った高校の同窓会でリカコが自分に会いたがっていることを知ります。
そして東京に戻った時に偶然駅のホームでリカコと再開。リカコが御辞儀をしてそこで物語は終わりますがふたりの空気感がいろいろを想像させてくれておもしろい映画です。

氷室冴子さん原作の高知県を舞台にした青春物語です。
簡単に言ってしまえばいたって普通の男子高校生の杜崎拓が東京から転入してきた武藤里伽子に翻弄されるというもの。
拓が東京の大学に通うという舞台から高知でのことを振り返っていく流れになっています。その為、高知での高校生活のエピソードが印象に残ります。
おすすめポイントはまず、方言。おだやかな海、おだやかな口調、おだやかな人の会話が見る人をほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
そんな高校生活の中に突如として現れた都会の気の強い女子高生が波風を立てます。
しかし、里伽子も複雑な家庭の事情で高知に引越して来ざるをえなかったあるという事実がありました。ある種、大人たちの被害者でした。
最初から最後まで里伽子はわがままで、調子が良くて拓に甘えて振り回しているので、好きになれないヒロインかもしれません。
でも、大人になって時が経って見返すと、まだ子供なのに背伸びした女子高生が必死に虚勢を張って生きている姿が見えてきました。そう考えると拓の印象は変わりません。高校生ながら大人びていて芯が通ったいい男に描かれています。そこが魅力です。
最後のシーンは再会で終わりますが、きっと大学の生活でも突然呼び出されて拓が里伽子のわがままに振り回されるのではないかな、と未来を想像させるエンディングになっています。