とんび（ドラマ）の見逃し配信・無料視聴まとめ！Netflixやhuluで見れる？

「とんび」は、第一話を観た時に「このドラマは一人で観た方がいい」という直感が大当たりだったドラマです。毎回毎回、大泣きしながら観ることになったからです。内野聖陽さんが演じる父親のヤスと、佐藤健さんが演じる息子アキラ。この二人の不器用だけど、本当は愛情いっぱいの親子の姿に感動させられます。幼いころに、自分のせいで母親を亡くしたアキラが成長していく様子や、このなかなか素直になれない親子の周りで、あたたかく二人を見守る小料理屋「夕なぎ」の女将や幼馴染の僧侶、そして職場の同僚たちの存在が、とても胸にしみるドラマです。人と人とのつながりがこんなにも大切なものなのだと深く感じさせられました。
何度も衝突する親子ですが、アキラが父親のヤスに「俺は不幸だななんて思ったことは一度もない」「オヤジは俺の海だったんだよ」と感謝の言葉を言うシーンは、自分もちゃんと親に感謝の言葉を言わなきゃと改めて感じさせられたシーンでした。自分のせいで母を亡くし、父の言動に反発しながらも、成長とともに家族の絆をしっかりと認識していくアキラの言葉に、そして、大きな海のような愛で、息子アキラを包み込んでいたヤスの言動に、毎回毎回泣かされました。

やっさんこと市川保男扮する内野聖陽さんのぶっきらぼうでありながら、優しさあふれる表情豊かな演技見応えありました。我が子の幸せを何より一番に願う、親バカ丸出しの不器用で無骨で頑固で純情な父親役、内野聖陽さんにピッタリでその演技に迫るもがありました。姉のように気遣う小料理屋のたえ子やそこに集まる常連たち、親のように慕う薬師院の住職海雲や幼なじみの照雲など温かい人たちに囲まれ悪銭苦闘するやっさんの姿が丁寧に描かれ、登場人物の繊細な感情の流れ、やっさんの事を親身に思う気持ちがひしひしと伝わってきました。中でも久しぶりに登場した野村宏伸さんにビックリ。アイドル時代とは違った魅力を感じ、年齢を重ねた落ち着きのある演技とても感動しました。こらからも深みのある俳優になって欲しいなと思いました。幼なじみという間柄の役に変わらない友情の存在素敵でした。やっさんの息子旭の人生も愛一杯に育てられたやっさんの愛があったからこそ、由美との結婚に迷いはなかったのでしょう。やっさんの旭夫婦の幸せそうな親子の姿に目を細める様子、安らぐやっさんにすごく癒されました。
固い絆で結ばれた親子愛にとても感動しました。悪人のいないドラマに心洗われました。

トラック運転手の父ヤスと主婦の母美佐子との間に生まれたアキラが早くに母を亡くし、様々な苦難に直面しながらも立派に成長していくヒューマンドラマです。物語はアキラが勤め先で新しい企画に関して悩んでいる際机上にある父の写真を眺め、ふと空を見上げると2匹のとんびが空を舞っている場面から始まります。それから時代は昭和に遡り1~2話ごとにアキラが幼少期、幼稚園児、小学生、高校生、大学生、社会人と成長しながら物語が展開され、視聴者もドラマ内の周囲の大人と同じようにアキラの成長ぶりを見られます。一番涙してしまった場面が階段のシーンです。美佐子の急逝後なかなか彼女の死に直面できず普段の明るさはどこに行ったのか落ち込み続ける毎日を送るヤス。当時3歳くらいのアキラは勿論母の死を理解できずにおり死ぬことは遠くに行ってしまうことだと認識し、いつか元の居場所に戻ってくると信じつづけます。そんなアキラには普段通りに接しようとするも、ある日あまりに耐え切れずアキラが寝静まった頃夜遅くに居酒屋へ出歩きおもむろにお酒の手を進めます。ふとアキラが目を覚ますとヤスの不在に気づきおとしゃん、どこ～？と泣きながら家じゅうあちこちヤスを探し続ける。するとマンションの階段を上る独特な音が。ヤスが階段を上っている途中ドアを開ける音がし、ふと見上げると家のドアが開いた拍子にドアを開ける為に使った椅子から転げ落ちるアキラがいました。ヤスは急いでアキラの元に向かい知らない人だったらどうするんだと叱責します。そんなヤスにあの独特な音は父のものだと泣きながら言い、その音はいつも母と一緒にヤスの帰りを待っていた時にアキラが聞きなれていた音でした。するとヤスは母はアキラの心の中にずっといると伝え、二人は泣きながら抱擁を交わします。これがヤスが前を向くきっかけとなり、親子の固い絆を深く感じた場面でありました。不器用ながらも周囲に支えられながら愛情いっぱいアキラを育てていくヤス。母親がいない自分の家庭環境に最初は疑問を持っていたものの、周りにはヤスや周囲の大人など大事な家族が沢山いるおかげで真っすぐに育っていくアキラ。お互いぶつかる場面もありますが、心の底ではお互いを信頼し大好きだという気持ちがひしひしと伝わってきます。非日常に思えて実は現実世界にもありそうなエピソードですが、その各場面を大事に綴っているそんな魅力的なドラマです。