ターミネーター4（映画） 無料フル動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

ターミネーターⅠで少しだけ映し出されていた未来の出来事。ターミネーターの軍団が人々に圧倒的な武力で襲いかかる光景は、当時まだSF映画が今ほど充実していなかった頃としては、かなりのインパクトがありました。

冷血なロボットが大きな銃を手に人間を殺害する世界。荒廃して、ダークで絶望がつきまとう世界。その強烈なインパクトを残した世界が舞台となる作品です。スカイネットが操るターミネーターが世の中を支配している世界観が実にリアルに表現されています。だからこそ、ジョン・コナーが率いるレジスタンスが人類の残された唯一の希望として見るものをひときわ引きつけるのでしょう。

キャスティングもバッチリだと思います。クリスチャン・ベールは強くて勇敢なジヨン・コナーを見事に表現しています。相棒のサム・ワーシントンは、粗野で無骨でも純真な心の持ち主。

ロボットにされて別の時代に送り込まれて苦闘する役にピッタリ。また個人的にはヘレナ・ボナム＝カーターが映画の世界観をより混沌としたものにする良いアクセントになっていたと思います。

彼女は出演するどの映画でもとても個性的な雰囲気を醸し出す女優さんですね。近未来SFアクション映画は数多くありますが繰り返しみても楽しい作品だと思います。。

映画『ターミネーター4』は2009年のアメリカ映画で、シリーズ4作目となりますが、これまでのターミネーターとはかなり趣が違います。
過去のシリーズで未来が随分変わってしまったのだなと思いながら見ていると、ジョン・コナー(クリスチャン・ベール)がターミネーターに対する抵抗軍として闘っていますが、今回の主人公はジョン・コナーよりもむしろマーカス・ライト(サム・ワーシントン)です。

マーカスは死刑になった後に献体する契約をして、人間と機械のハイブリッドとして生まれ変わり、ジョン・コナーを助けます。
この映画でのターミネーターT-800はまさに人間殺戮兵器のターミネーターに他なりません。

シュワルツェネッガーが出てきても人間を助けてくれることはなく、まさに絶望的でしかありません。
この映画でジョン・コナーがついに自分の父親カイル・リース(アントン・イェルチン)を彼が父親だと知りながら過去に送ることになります。
ジョンはカイルが過去の世界でサラ・コナーを助けて死ぬことを知っていますが、カイルを過去に送らなければジョンが生まれないからです。
ターミネーターファンとしては、ついに未来と過去が繋がる！と感じます。

マーカスは自分が誰なのかわからないまま偶然知り合ったカイルと共に行動していますが、次第に世の中の実態を知り、自分の命をどう使うか自分なりに考え、最初の人生とは逆に最大限自分の命を人類のために役立てることを選びます。

マーカスを見ていて、人は死んでも生まれ変われるのかと普通に感じてしまいます。
マーカスの二度目の生き方は悪くない人生でした。
これは人生をやり直すチャンスがあるということです。
なるべくなら死ぬ前に自分の思い描いた生き方をしようと、気持ちが新たになる映画です。

２００９年に公開されたシリーズ第４作で、従来のシリーズで断片的に触れられていた「審判の日」による核戦争後の世界で、生き残った人類と機械軍との全面戦争が本格的に描かれるストーリーとなり、また、T-８００型が開発された経緯が明かされるという点においてもシリーズ的には無視できない要素となっています。

当初こそシュワちゃんの出演がないという点でファン的には期待値が下がってしまった感が否めず（とはいえホンのわずかながら出番はありましたが）、シリーズとしては重要な要素になっている人類と機械軍による戦争に関しても多種多様なスカイネット側のロボットが襲ってくる下りは確かに見ごたえはありますが、同じタイミングで台頭していたトランスフォーマーシリーズと若干印象がダブってしまい、「未来から来たロボットが現代にタイムスリップして暴れまわる」というターミネーターシリーズお馴染みの要素を実質廃したのも「ターミネーター」らしさが損なわれてしまった感は否めませんでした。

従来のシリーズと同じ感覚で見た際には困惑は隠せないと思われますが、シリーズの根底になっている「人類と機械軍の戦争」や「T－８００型の開発秘話」という点に触れた辺りは評価できると思います。