『TENET テネット』は、SF映画監督の巨匠、クリストファー・ノーラン監督が手がけた「タイムサスペンス」がテーマの壮大なSFアクション映画。
この記事では、映画『TENET テネットの作品概要・ネタバレを含むあらすじ全容・感想を徹底解説します。本と英語圏での評価も比較しながらご紹介します。
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映画『TENET テネットの作品情報
映画『TENET テネットの基本情報
公開日 | 2020年9月18日 |
制作国 | アメリカ・イギリス |
原題 | Tenet |
上映時間 | 105分 |
監督 | クリストファー・ノーラン |
脚本 | クリストファー・ノーラン |
製作 | エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン |
音楽 | ルートヴィッヒ・ヨーランソン |
映画『TENET テネットのキャスト
登場人物 | キャスト |
---|---|
なもなき男 | ジョン・デヴィッド・ワシントン |
ニール | ロバート・パティンソン |
キャサリン・”キャット”・バートン | エリザベス・デビッキ |
プリヤ | ディンプル・カパディア |
アイヴス | アーロン・テイラー=ジョンソン |
マヒア | ヒメーシュ・パテル |
バーバラ | クレマンス・ポエジー |
映画『TENET テネットの評価
Filmarks(日本) | ★4.0/5.0 |
IMDb(英語圏) | ★7.3/10 |
ROTTEN TOMATO批評家(英語圏) | 69/100% |
ROTTEN TOMATO一般(英語圏) | 76/100% |
映画『TENET テネットのあらすじ
映画『TENET テネットのあらすじをご紹介していきます。
『TENET テネット』あらすじ1:第三次世界大戦に挑む男
「名もなき男」は、CIAエージェントとして働く主人公。
ある日、キエフ国立オペラ劇場が武装集団に襲撃を受けるテロ事件が発生したため、出動したところ、命の危機にあった仲間を助けますが、武装集団に捉えられてしまいます。
過酷すぎる拷問を受け続ける中、このまま自害しようと、隠し持っていた猛毒のカプセルを口の中で噛みちぎります。
しかし、何者かによって猛毒は鎮痛剤にすり替えられていたため、そのまま意識を飛ばすのでした。
名もなき男が目を覚ましたのは、見覚えのない無機質な施設。
そこで、今にも起こりうる第三次世界大戦を防ぐために動いている機密組織から命を救われたことを知ります。
研究員の女性は、「今にも第三次世界大戦が起こりそうな状況であること」「第三次世界大戦は”核”ではなく”時間”が武器になること」を説明し、壁に撃ち込まれた弾丸を銃口に戻す「逆行」を見せます。
名もなき男は、今までの常識を覆す研究に驚きますが、「テネット」という謎の言葉だけを頼りに、「未来から迫り来る敵と戦い第三次世界大戦を防ぐ」ミッションを与えられることになるのでした。
『TENET テネット』あらすじ2:アルゴリズム最後のひとつを巡った奪い合い
名もなき男の前にアシスタントとして現れたニース。
初めて会うはずなのに、ニースはなぜか名もなき男のことを知っているような素振りを見せ、少しだけ疑念が生まれます。
ふたりは、少ない情報から手がかりを探します。
薬莢の金属がインド製であることから、ムンバイにいる武器商人のサンジェイ、その妻・プリヤとルートを辿ると、ロシアの武器商人・セイヤーが黒幕である事が発覚。
セイヤーに贋作を売りつけたため、囚われの身になっているセイヤーの妻・キャットに狙いを定め、急接近することに。
キャットからの信頼を得るために、名もなき男は、贋作を壊すミッションに挑むため、厳重体制のオスロ空港の管理室に侵入。
次の瞬間、黒い服を身に纏った男たちがふたり現れ、なもなき男とニールに襲い掛かります。
名もなき男は、時間を逆行する動きにふらつきながら対抗し、ニールはその場から逃げ去るもうひとりの男の後を追いかけるのでした。
黒幕・セイヤーの目論みが時間逆行装置のアルゴリズムを使って、地球の時間を逆行することであることが分かります。
アルゴリズムは地球を一瞬にして崩壊させる威力があるため、これを開発した科学者は、装置を9つに分解し、あらゆる過去に分散して隠して自殺していたのです。
体に末期の膵臓がんを抱えているセイヤーは、時間を逆行することで地球上全ての生命を道連れにして死ぬ恐ろしい計画を立てていました。
セイヤーは、この時点で8つの装置を持ち出していて、名もなき男とニースは、アルゴリズムが完成する最後の「プルトニウム241」をかけた奪い合いが始まります。
時間軸が、過去から未来になったり、未来から過去になったり、交錯する中で、ふたりの男とセイヤーは、あの手この手でプルトニウム241を取り合うことに。
『TENET テネット』あらすじ3:
そんな中、逆行世界でキャットがセイヤーに撃たれてしまい、ふたりの男は応急処置をして、キャットの回復ために時間稼ぎに出ます。
逆行してオスロ空港の保管庫に戻ると、そこで過去の自分と鉢合わせ、揉み合いになった謎の男は自分であったことが分かります。
自分が死ぬと同時にアルゴリズムが発動するように仕掛けていたセイヤーは、生まれ故郷で計画を実行すると考えたなもなき男とニールは、キャットとともに、セイヤーの故郷・スタルスク12へ向かうことに。
機密組織総動員で駆けつけ、時間を順行する赤チームと時間を逆行する青チームに分散し、赤チームは、アルゴリズムの確保、青チームは敵を倒し情報を集めることに徹します。
キャットは時間を逆行してセイヤーとバカンスに行き、セイヤーが死なないように時間稼ぎをしていました。
名もなき男は、目的の施設にたどり着くものの、鉄格子が邪魔をし、苦戦していると応戦してきた仲間から銃を向けられます。
絶体絶命と思われた次の瞬間、名もなき男のすぐ横で倒れ込んでいた赤チームの兵士が時間の逆行生き返り、身代わりになるように銃弾を受け、そのまま鉄格子を破壊。
おかげで名もなき男は、アルゴリズムの改修に成功します。
一方その頃、キャットはセイヤーに対しての憎しみが募り、隠し持っていた銃で打ち殺し、その場から逃亡します。
第三次世界大戦の勃発を未然に防ぐミッションに成功した名もなき男とニール。
9つに分解されたアルゴリズムは、平和のため、再び異なる過去に隠されることになります。
名もなき男は、ニールに何者かを問います。
すると、ニールはにこりと笑いながら、名もなき男に雇われた身であることを明かしました。
名もなき男は、キエフ国立オペラ劇場で救出された時、鉄格子の前で撃たれそうになっている時に助けてくれたのがニールであることに気づきます。
「また会おう」と言って組織へと戻っていくニールの背中を見て、名もなき男は現在へと戻ってきます。
アルゴリズムのことを知っているキャットが命を狙われているため、名もなき男はキャットを守るため、キャットの命を狙うプリヤを抹殺します。
アルゴリズムによる第三次世界大戦の勃発とキャットの命を守った名もなき男だったのです。
映画『TENET テネット』の感想
実際に、映画『TENET テネット』を観た感想をまとめました。
『TENET テネット』感想1:クリストファー・ノーラン監督の発想に感服
現代のSF映画監督を代表するクリストファー・ノーラン監督は、難解でありながらも筋の通った設定と、乱雑なようで正統派なプロットが特徴的です。
映画『テネット』のような「時間」をテーマにした作品は、『メメント』『ダンケルク』『インターステラー』などでも描かれていました。
ただ、映画『テネット』の場合は、「時間の順行と逆行」という発想を駆使して第三次世界大戦を未然に防ぐという今まで見たことも聞いたこともないストーリーに仕上がっていたのが驚きです。
第三次世界大戦が起こるとすれば、「核兵器」や「バイオテロ」などを想像しますが、クリストファー・ノーラン監督は、「時間」によって発案者を含む地球上にいる全ての生命を一掃してしまうという世にも恐ろしいことを描いてしまったのです。
全体を通して難易度は、クリストファー・ノーラン監督史上トップクラスと言えるでしょう。
説明はあるものの、ストーリーの展開のスピード感がマッハ級なため、理解が追いつく前に怒涛の展開を迎えてしまうので、若干置いていかれ気味になるのです。
しかし、視聴者たちがそうなることをすでに見越していたのかクリストファー・ノーラン監督は、クスッと笑えるようなセリフを本編で残していたのが印象的です。
それは、物語冒頭、主人公・名もなき男が過酷な拷問を終えて目を覚ました無機質な施設で女性の研究者から時間逆行の仕組みについて解説されている時のこと。
目の前で、壁に埋め込まれていた弾丸が研究者の持つ銃口へと戻っていく非現実的な出来事を目の前にして、困惑している名もなき男に、「考えるな、感じろ」と言うのです。
本編では、科学的な説明をしている暇はないから、とにかくこういう仕組みを受け入れてミッション遂行に進んでくれという意味です。
ただ、映画『テネット』で一番重要な設定である「時間の逆行」の説明時に放たれたこのセリフは、これから想像を越えたストーリーが待っているから楽しんでほしいというクリストファー・ノーラン監督から視聴者へのメッセージとしても受け取ることができました。
理解しようとしなくていいから、壮大なスケールで繰り広げられるSF超大作をぜひ、視覚的・聴覚的に感じてみてください。
言葉にできない「臨場感」「満足感」を感じられるのが映画『テネット』の魅力なのかなと思います。
『TENET テネット』感想2:やっぱりCGは使わない演出
クリストファー・ノーラン監督といえば、CG演出をできるだけ避ける監督として知られています。
ただ、近未来や非現実的なSF映画とCGは切り離して考えることはできないように感じます。
実際、 『ダークナイト』では実在する病院を大爆発、『インセプション』では天井と壁と床がぐるぐると回転する夢の世界をセットで演出、『インターステラー』では東京ドーム43個分の敷地を使ってコーン畑を育てました。
大成功しているSF映画監督でないとできないほどの予算と時間を費やしてまでリアルな演出にこだわり抜きます。
CGの技術が高まる現代、多くのSF映画では、役者たちが緑色の背景の前に立ち、渾身の演技でSFの世界観を演出することがほとんどです。
そんなCG全盛期に、クリストファー・ノーラン監督は、実写演出にこだわり、CGではなく実写でしか映すことのできない「リアリティ」を追求します。
映画『テネット』では、特に盛り上がりを見せるセイヤーVS名もなき男とニールのカーチェイスシーンを完全実写で演出していたそうです。
予告編でも大々的に描かれていて、「どんなシチュエーションなんだ」とネットをざわつかせたのですが、順行する車と逆行する車のカーチェイスは全て実写演出されていたとのことです。
ニール役を務めたロバート・パティンソンは、「逆行するシーンのアクションは、あとで編集しやすいように素材の確保を多めにする必要があったため、リハーサルの量も多かった。」と話します。
カーチェイスシーンは、クリストファー・ノーラン監督ではお馴染みになりつつある大爆発もあるため、演技をする役者たちも慎重になる必要があります。
撮影開始の6週間前から練習を積んだ役者陣たちですが、中でもカーチェイスシーンについては、数週間の間、高速道路を閉鎖して準備に挑んだそうです。
「後ろ向きに車を走らせる練習は相当やった。車酔いすることもあった。」と苦労を吐露しつつも、「他の人が高速で運転する車に乗っているのは最高に興奮した。ジェットコースターに乗りながら映画を撮影してるようなものだったから。」と思い出話を明かしています。
ちなみに、大規模な爆発の中で繰り広げられるカーチェイスシーンのようなアクションは、アクション映画、SF映画では度々みられるのですが、実写で演出することはまずないとのことです。
数多くの作品に出演した経験のある役者たちすらも驚くような演出にこだわるクリストファー・ノーラン監督の『テネット』は、他の映画では代替が効かないようなシーンが多数登場しています。
普段からアクション映画、SF映画を見る人はもちろん、普段は見ない人でも、驚きの迫力に没入できるでしょう。
映画『TENET テネット』の作品概要・あらすじ・感想 まとめまとめ
この記事では、映画『テネット』の作品概要・あらすじ・感想をまとめました。
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