『平成狸合戦ぽんぽこ』（ジブリ映画）無料動画配信と口コミ評価・感想まとめ！NETFLIXやhuluで観れるのか

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自然破壊による悲しみを、住処を追われたたぬき目線で描いたアニメーション映画です。
この作品の特徴は、落語家・噺家の方々が、声優として多く起用されているという点です。
少し昔の日本を懐かしむ要素を含んだ作品において、昔の日本の模様を語る機会の多い、独特の持ち味を持った方々が声をあてることによって、追われる側でありながら独自の文化を形成している狸たちの愛嬌あふれる姿を、より印象的に描くことに成功しているといえるでしょう。
「化け狸」なんて、いかにも日本の昔話といった設定を持つ狸たちというキャラクター像にうまくマッチしているということですね。
そして、ジブリ作品でもこの作品にのみ見られる大きな特徴として、ナレーションが付くという点が挙げられます。
平時ではあまり触れない表現の言葉遣いなども含んだ、噺家さんによる独特の節回しの利いたナレーションによって、より狸たちの世界が魅力的に立ち上がり、その世界に引き込まれる構成自体が一席の落語のような面白みがあふれています。
緑が減り人工化された風景を描き、自然破壊を嘆く作品は多く存在しますが、この作品はそういった嘆きよりも、かつての緑あふれる世界を描き直すことによって、前向きで明るい活力を、より感じさせるラストによって締めくくられます。
だからこそ、作品全体に日本の伝統文化の空気を色濃く反映させたことが、可笑しみというポジティブな要素となり、見終わった後に少し寂しくも暖かな気持ちになるのではないかと感じます。

もともと里山などに住んでいたたぬきたちが、人間による宅地開発によって住む場所を奪われ、人間たちに宣戦布告をするという話です。その方法として、昔からの化け学を復活させ、化けの力をもって人間たちと対決しようとがんばりますが、元来なまけもののたぬきたち。なかなかうまくいかないし、ちょっとうまくいくと、宴会などをしてしまいます。それでも、地方から呼んだえらい古だぬきたちと、妖怪行列大作戦をし、にんげんたちにたぬきへの畏怖の心を思い出させようとしますが…というストーリー展開です。たぬきたちは大体朗らかな性格で、愉快で面白かったです。テーマは結構重いし、実は人間がたぬきのせいで死んでたりもして怖い話でもあるのですが、全体的にはコメディチックに仕上がってます。でも、喜劇と悲劇が紙一重なように、切なさも詰まった作品です。特に最後の方は、たぬきたちの無念が伝わってきてかなり切なかったです。せっかく、妖怪に化けたのに、あんなに練習したのに、みんな何かの撮影だとか思って、だれもたぬきの仕業とは気が付いてくれないなんて、切なすぎます。最終的には、たぬきは人間の開発を止められず、数が減ってしまいます。でも、たぬきだけでなく、ほかの動物たちもです。そのことを思い出させてくれる最後のセリフは映画史に残る名台詞でした。ぜひ、本作をみて確かめてほしいです。

この映画はかなり何度も見るくらい大好きでした。内容がかなりリアルで、実際に奥多摩の開発を元に描かれていて、その話がかなり共感できるものでした。
人間とたぬきはどう考えても共存は難しいだろうな、と感じる話でした。
一番この映画でオススメなのは、人間を化かす為に3匹のたぬきを各方面から呼んできて、彼らの力を借りてきて妖怪を生み出し化かすシーンです。かなりお祭り騒ぎになっており、人間には楽しい思い出にしかならなかったのですが、たぬきたちが必死だったのも覚えています。当たり前ですが、自身の住んでいたところが急に土地開発だからと壊されて、生きていくのも困難になり、抵抗する姿が痛々しかったです。
また映画の中で、おきよちゃんが「私のおじいちゃん、人間に殺された」と言うようなことを言うシーンは生々しかったです。私たち人間は他の動物を殺して、その命を頂いているんだよなぁと実感するシーンでした。
この2匹の双子星作戦はなんとも言えず可愛らしくて好きでした。狐のばかしではなく、たぬきの化かし。なんとも発想が面白かったです。
途中狐も出てきたりと、なかなか面白いです。お子さんから大人まで色々な見方をすることができる映画だと思います。面白いです。