贖罪(ドラマ)の見逃し配信・無料視聴まとめ！Netflixやhuluで見れる？

湊かなえが原作のため気にはなっていたが、見る機会がなくつい最近になってようやく全話見た。贖罪は小学校の時に起きた殺人事件で娘を殺された母親により、その時一緒にいた4人の女の子は罪の意識を植え付けられる。それを抱えながら大人になるといった話。毎話ごとに主演が変わりそれぞれの女の子達視線でストーリーが描かれている。
個人的に好きなのは安藤さくらの回。オタク感があり自信無さげな性格がしっかり出ていてさすがとしか言えない。兄の一挙一動に神経を尖らせていく演技が良かった！
全体的にドラマの音や色味、表情が重苦しく穏やかに観れるものではないが、豪華実力派俳優が揃いに揃っているので、気にせず内容に入り込めた。見始めは友達を失った小学生の女の子達に罪を償えなんてあまりに荷が重すぎるが娘を殺された母親の気持ちを考えると誰かのせいにしなければ自分を保てなくなるのかもしれないといった感じだった。だけど、ラスト衝撃の事実を知り考えは変わった。過去に罪を犯しそれを償おうとしたため別の罪を犯してしまい無関係の人々を巻き込んでいく。少しの言葉や行動の掛け違いが様々な人の人生を狂わせる。そんな罪を犯していた母親を知り、なんだか弱々しく小さく見えた。ミステリー自体が
しっかり解決したのも良かった。

とある田舎町で起きた殺人事件がきっかけで現場に居合わせた当時小学生だった女性四人の人生が大きく狂い、それぞれが独白していくというストーリーに衝撃を受けました。湊かなえは一貫して女は既に女であるを説いている気がしました。トラウマを抱えた男性恐怖症の女性達の末路や池脇さんのエピソードが一番面白かった。被害者の母親に贖罪を求めるも、母親の赦しの線引きがイマイチ曖昧なところが気になりました。黒沢節は健在でホラー要素満載の画作りが不気味だった。小泉今日子さんをはじめ、蒼井優さんや小池栄子さんや安藤さくらなどの豪華なキャストに加え、最後まで中々わからない犯人という内容のお話も見所の一つです。人間誰もが隠し持つ毒や心の闇である贖罪の持つ言葉の意味の深さに魅せられる感じもしました。最後に事件の被害者の母親が、彼女たちの独白を受け償いをするのですが、負の連鎖がどこまでも止まらず本当に救いのない話です。まだどこか他人事のように感じている一方でテレビのニュースで殺人事件が報道されていると当事者の方々の心情をつい想像してしまいます。それくらい強い影響力のある作品だと思いました。今普通に生きている有り難みを感じます。

重い重いテーマの作品です。小４で起きた殺人事件に居合わせた同級生の子供たちと被害者の母親。居合わせながらかいわもしていながら犯人の顔を見ていない同級生たち。捕まらない犯人と、犯人の顔を見ていないと言う同級生たちに感じる被害者の母親とは、どのような胸の内を持ち続けたか。同じ母親として、その立場に自分が立たされたらどうするのか、常にそんな気持ちでドラマを見ていました。そして、見ていながら会話していながら姿形を覚えていないとする同級生たちのその言い分にも。
被害者の母親の葛藤と、同級生たちのに向けた仕打ち。
小４にして、心に重たい十字架を背負って成長していくことになった同級生たち。その同級生たちの生き方と言い分には、納得出来るものも、それはないでしょ、と感じるものも様々。
犯人が見つからず、目撃者が犯人側に付いたようにさえ感じられた被害者の母親は、悲しみと怒りと焦りを未消化のママ生きていかなくてはならない苦しみ。
私自身が母親であり、子供の死はもっとも恐怖に感じる出来事であろうし、あってほしくないものです。自分が目を向けたくない事をテーマにして作られたこの作品は、そういった意味で見たくない、と思う気持ちと、でも、湊さんらしいどこまでも掘り下げたテーマの行き着く先が何かを知りたい、という相反する好奇心を持って見ていました。結末も湊さんらしい厳しいものであったと思います。見る価値ありのドラマです。