俺はまだ本気出してないだけ（映画）無料フル動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

こういう人いるなとみてしまう自分と、こういう時の自分もいるなと見ながら楽しめる映画です。転職活動中や無職の時には、個人的にあまり見ることをおすすめしません。仕事がうまくいっている時、休みの日に見るのが一番いい映画です。とくにストーリーに変動はありませんが、ゆったり気分でみることができました。漫画家を目指すとか、いまさら年だからとみて笑っていても、なんだか少しづつ感動があったりもします。自分を鼓舞してくれる映画かもしれません。年をとっていくと、色々なものにチャレンジしたり、レールを歩く毎日で、変動もないな道をいくことが多いですが、こういう人いるなと面白くなれます。原作をみていないのですが、漫画家から他の職業に変わるのかと思いきや、それは変わらないのをみると、以外にその設定はしっかりしているんだなと思いました。年下の上司（店長）に色々言われたりする下りは、現実でもよくあることなので共感する人がいると思いました。バイト先の後輩たちがとても慕っているのをみると、以外にいい人なのかもしれないし、こういう仕事が向いているのではと思ってしまいました。鈴子がしっかりしていて、ごはんや家事などをしているのをみているととても頼もしいのですが、後に本当にいい子だなと思いました。

彼が出演している映画に関しては、ほぼ全てに言えることではありますが、やはり堤真一という俳優は素晴らしいです。タイトルから想像できる通り、彼が演じる主人公は至って本気を出していない状態ですが、そんな役でも見事にこなしてみせるのですから、脱帽です。世の中、やりたくもない仕事を続け、耐えるだけの日々を過ごし、この映画の主人公のように、本当はもっとちゃらんぽらんにしていたい人達ばかりなのではないでしょうか。状況に余裕はなくても、心に余裕がある中年男、一見してダメダメに見えても、実は誰もが憧れる存在なのかもしれません。私も、どこか遠い未来で、こんな風に生きてみたいと、妙な憧れを感じてしまうようなテイストの作品でした。しかしながら、気になるところがないわけでもありません。確かに、主人公は最後までどんでん返しで報われるようなこともありませんですので、全てがハッピーエンドというわけでもないのですが、それでも周りの人間が彼に優しすぎるような気もします。お金をせびられ、自分の体を犠牲にしてまで父親に尽くす女子高生の娘って…、実際なかなかそう甘いものではないでしょう。あくまでお話の中でだけ、たまに心をだらけさせるのに、丁度良い作品かもしれません。

俺はまだ本気出してないだけ、は実は大人の夢が詰まっている作品だと思います。
実際に視聴してみると、主人公のシズオのクズっぷりに驚愕します。40代に突入し、実際に世間ではおじさんと呼ばれ、ちゅかん管理職も多くいる世代です。そんな中で彼は会社を自主退職してやっていることと言えば職探し、ではなく飲食店アルバイトですし、尚且つ家では家事を手伝うこともなくゲーム三昧。なかなかにクズです。
そんな彼が突然目指した漫画家という夢。なかなかにハードルの高そうな夢ですが、どこからくるのか分からない自信があり折れることがありません。実際に近くにいたらちょっと近寄りたくは無いですが、それでも何故か応援したくなるのは何故なのか。きっとそれは大人になって夢を忘れてしまった人たちが実際に憧れる等身大な姿だからなのかな、と思います。
実際に自身のことを考えたり、家族のことを考えて真っ直ぐに夢に向かうなんて出来ないことが多いのです。シズオはそんなことお構い無しに突き進んで、尚且つ周りの人間まで巻き込んでしまう始末。あんな友人がいたらちょっと疲れそうだけど、自信を取り戻すことができそうだな、と思います。反面教師として。
出演者はかなり豪華で生瀬勝久さんだったり、山田孝之さんだったりと、脇も豪華です。娘役には高橋愛さんも出演していてなかなか面白い物語でした。

41歳バツイチ子持ちの中年が会社を辞め「漫画家になる！」と意気込むところからスタートする映画。
普通はその歳で会社を辞め、夢みたいな職業を追うのはどうなんだ？と思いますが、漫画家になると宣言した堤真一演じる主人公・大黒がキラキラ輝いているように見え、次第に応援したい気持ちになりました。
大黒はアルバイトをしても失敗ばかりで、漫画を描いても自分には才能がないのではと苦悩や挫折するシーンは、「わかる、わかる」と主人公の気持ちに共感しました。
そして何度編集者に漫画をボツにされても決して諦めない姿を見て、映画を見終わる頃には年齢に関わらず自分のやりたいこと・夢を追いかけてもいいのかなというやる気を出させてくれました。
この映画はコメディー監督NO.1の福田雄一監督の作品なので、ところどころにクスっと笑いが挟まれていて、シリアスな場面とコメディーな場面の切り替えが楽しめました。
いつも無表情で一匹狼の山田孝之演じる市野沢が、ズボラな大黒にどんどん心を開いていくシーンにほっこりしました。
また、大黒が幼馴染の宮田と飲みに行く居酒屋で蛭子能収演じる料理人が、自分の作った料理を味見してコソっと「まずい」と呟くシーンや、濱田岳演じる漫画誌の編集者と大黒の掛け合いのシーンが面白く、このシーンが特に好きなところです。

どうしても原作の方が面白く感じてしまう、というか、なかなか感情移入が難しくなってます。なぜかというと、堤真一は、どんな格好をしてもどうしてもかっこよすぎるからです。もう少し三枚目俳優であった方が良かったと思います。堤真一ができるダメ男とは、ドラマやまとなでしこくらいのキャラクターが限界と思いました。そのキャスティングミスは置いておいて、内容は普通というところでしょうか。大人になりきれないダメな男が、本当に少しだけ成長するという物語。そこでいうと、橋本愛ではなく、もう少し巨乳の女優の方がリアルさがわいていたかも。原作未読でも普通に楽しめると思います。ただ、何かを学ぶ、であったり、示唆的なコンテンツは特にありません。なにも見ることないし流しで見てみるかー、くらいのノリでみると、意外と楽しめて良いと思います。それくらいのテンションの時にオススメの作品です。実際にこういう、ダメ男の物語って多いんですが、海外ではヒューグラントとかがうまく演じておりますね。ノッティングヒルの恋人、とかで。日本でもダメ男俳優、ダメ男映画がもっと増えてほしいな、と思います。そしてキャスティングは、渋い人ではないことを祈ります。