大杉漣さんの生年月日 ・出身地 ・身長・血液型
- 生年月日:1951年9月27日(2018年2月21日没)
- 出身地:徳島県小松島市
- 身長:178センチ
- 血液型:B型
- 結婚:有(大杉弘美)
- 所属事務所:ZACCO(2018年解散)
大杉漣さんのレビュー・評価
大杉漣さんは下積み時代も長く、アングラ演劇や日活ロマンポルノなどのピンク映画に多く出演し、Vシネマなどで着実にキャリアを重ねてきた俳優の一人です。
世に広く知られるようになったのは北野武監督映画のソナチネで、最初はセリフのない役どころでしたがアドリブがうまく、監督から大きな役に変えてもらうほどの実力を発揮しました。
それ以来北野映画の常連となり、キッズ・リターンやHANA-BIなどに出演し独自の存在感を示しました。数々の映画に出演し1999年度の国内各映画賞の助演男優賞を多数受賞して、TVドラマにも出演するようになると主要キャストに抜擢されることも増えました。
演技の幅は刑事やホームレス、ヤクザや真面目なサラリーマン、変態やエロ系の役どころもこなすほど広く、名バイプレーヤーと呼ばれることもありました。映画やドラマの出演本数も多く、晩年はバラエティ番組などにも出演し多忙を極めましたが、仕事ぶりは全く変わらず役者魂を感じさせました。
2017年・2018年に出演したドラマバイプレーヤーズシリーズでは実力派バイプレーヤ達が揃い踏みし、大杉さんもその一人として本人役で登場しています。名バイプレーヤーとしてトップの実力の持ち主だけに、それが遺作となってしまったのは残念でなりません。
かなり下積み時代が長く日活ロマンボルノなどのピンク映画に多数出演しています。1984年周防正行監督の「変態家族 兄貴の嫁さん」では、まだ30代前半だったが60歳過ぎの老人を、狂気を潜ませた見事な演技力が評価されました。
しばらくは劇場デノミ活動が続きましたが、40代になってステップアップの一つとして「ソナチネ」のオーディションを受け、北野監督から才能を認められ、これをきっかけに実力派俳優として、さまざまなんで役柄を演じるようになります。
優しくてあたたかいお父さん役から、強面の演技迄幅広く演じて、どのような役柄でも圧倒的な存在感でいつも見る人に強烈な印象を残します。
役柄によって、メガネを全て変えるなどのこだわりが強く、一つの演技に誠実に取り組む姿は、多くのまわりの俳優陣に影響を与えました。いつも大杉さんが出演していると作品がしまります。
優しい人柄でたくさんの人から慕われた方でしたが、急な病気で亡くなってしまったのは本当に残念でなりません。年齢を重ねるごとに渋いいい味の演技を見せてくれた素晴らしい俳優さんだったので、ショックでした。これからもあの優しい笑顔と、雰囲気を見せてもらいたかったです。
大杉漣さん出演の主な映画・ドラマ
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- ソナチネ(1993年)
- HANA-BI(1998年)
- 容疑者 室井慎次(2005年)
- 電車男(2005年)
- アンフェア the movie(2007年)
- ブタがいた教室 (2008年)
- 余命1ヶ月の花嫁(2009年)
- 沈まぬ太陽(2009年)
- 雷桜(2010年)
- ツレがうつになりまして。(2011年)
- 土竜の唄 潜入捜査官REIJI (2014年)
- 闇金ウシジマくん Part3(2016年)
- シン・ゴジラ(2016年)
- ボクの妻と結婚してください。(2016年)
- アウトレイジ 最終章(2017年)
- ひとつ屋根の下(1993年)
- まんてん(2002年)
- 僕の生きる道(2003年)
- 義経(2005年)
- マイ・ボス マイ・ヒーロー(2006年)
- どんど晴れ(2007年)
- ROOKIES(2008年)
- ジョーカー 許されざる捜査官(2010年)
- 緊急取調室(2014年)
- 花咲舞が黙っていないシリーズ (2015年)
- 銭の戦争(2015年)
- お迎えデス。(2016年)
- レンタル救世主(2016年)
- バイプレイヤーズ(2017年)