にんげんこわい(WOWOWドラマ)の見逃し配信・無料視聴まとめ！Netflixやhuluで見れる？

落語の演目のドラマ化で人間の狡猾さが良く分かるものばかりが取り上げられているので改めて落語の奥深さを感じるでしょう。「心眼」で登場した東出さんは盲目の役でお百度参りしたら願いが叶うのですが、妻と芸者お竹の器量を比べてしまうというあたりが実生活とややリンクしているので余計にリアルで見事な配役になっているのが見どころです。裏切りや皮算用など人間ならではの損得勘定が顔を出すシーンの表現がうまく見ごたえがあります。最終話となる「宮戸川」は２週に渡る話になっているので特に注目です。また語りが落語家なので違和感なく落語の演目のドラマを見ることが出来ます。主役が男性の回が多い中で「辰巳の辻占」は主演が山本美月さんなのも新鮮でした。

時代劇風ですが、落語の演目のドラマ化で語りもあるので幅広い年代で観られてお勧めの作品です。またタイトル通り色んな人間の怖さを垣間見せてくれるので見ごたえもあります。「辰巳の辻占」は山本美月さんが主演を務め、女郎役で恋人？に試されることになるのでどんな結末になるのかも見どころです。人間の感情、特に愛憎感情を描いているので落語好きの方にとってはよく知った演目かもしれませんが、ドラマ化ならではのオリジナルストーリーになっているので違いを楽しむのもおすすめです。「心眼」では東出昌大さんと黒木華さんが夫婦役なのも見どころです。また東出さんにはある意味はまり役？でもあるので、違和感なく見られるはず。男性のずるさや女性の怖さなど何が原因かも考えながら見るのも面白い作品なのでおススメです。

私がお勧めする見どころは主人公のおたけが夫の梅喜に対して、何を願っていたのか、梅喜は何を願っていたのか、その結果どうなったのかです。また、おすすめの登場人物はおたけで、おたけがどんな女なのか、最後にわかってしまうところが怖いです。それから、おすすめポイントは梅喜の役を俳優の東出昌大さんが演じていることで、梅喜が不倫をするところが東出さんとかぶるところがあり、ドラマの中では梅喜は不倫をした罰を受けるので、離婚をした東出さんと同じだと感じました。また、感想はおたけ役の黒木華さんもこういう演技ができる人で、よくあっていると感じました。それから、黒木さんは昔の格好が似合うので、そういう黒木さんが見られて良かったです。

古典落語を題材にしたオムニバス・ドラマです。演目は『心眼』『辰巳の辻占』『紺屋高尾』『宮戸川』の4つ。タイトルの『にんげんがこわい』が示している通り、落語で描かれる人間の欲や情、人間の怖さを主眼にしたドラマです。ベースになる落語の噺があるわけですが、それを女性脚本家がそれぞれアレンジするというのも面白い試みです。というのも、今でこそ女性落語家も出てきましたが、落語の世界は男社会で、噺のほとんどは男性によって作られてきたという経緯があるからです。亡くなった立川談志さんが、「落語とは、人間の業の肯定である」などと言っていましたが、その通りで、落語は長い年月をかけて磨かれてきました。人間の本質とでもいうようなところを見据えて、噺は作られ、語られ、受け継がれてきた。でも、そんな存在も人間でしょう、と笑いながら。