キャラクター

キャラクター(菅田将暉主演)は上映予定よりかなり前から楽しみにしていた映画の一つです。内容は漫画家が描いた作品が本当に起きるという話で、殺人がよりリアルに描かれています。

個人的にはそのシナリオよりももともとそういった作品が好きなので見たいと思うきっかけは簡単でした。特に、殺人鬼を演じるFukaseくんの演技が演技っぽくなく、本当にこんな人がいたら…と考えると怖くなると思えるようになりました。

作中ではナイフで刑事を滅多挿にしたり、血の演出やカメラワークなど自分が映画の中に入ったような世界観があるので、帰りの車の運転で手が少し震えていました。個人的には、人ひとりの内面が全くわからない中でこの世の中を生き、いろいろな人と出会っていくと考える時に、家を出るだけでもいつ誰が襲ってくるかもわからないし、殺される保証もないのでビクビクします。

久しぶりに心に残る作品でした。見るのなら夜をお勧めます。

予告やキャッチコピーからあったように、マンガ家（菅田将暉）と殺人鬼（Fukase）の共作で出来上がっていく殺人事件がテーマですがとにかく冒頭の一家殺人事件からの入りがとても印象深いです。

画面演出がなかなかにバイオレンスで流血表現が多く、見る人にはちょっと…と思わせるような精神的不安感を煽る描写が多いですが共作を元にマンガ家が売れていく様や漫画通りに殺人事件を起こしていく殺人鬼の狂い方はとても心を揺さぶられました。

特に、Fukaseの役のハマり方がいい具合に気持ちが悪く、異様な雰囲気とサイコパスさがより、作品の気味悪さを盛り上げている気がします。

最初から最後にかけてそこまで難しいと感じる内容は特になく映画のストーリーにのめり込むことが出来るような作品になっています。

伏線もちらほらと散りばめられており、2回目視聴した時にあ！ここで伏線が！と気づく楽しさもあってより深く作品に引き込まれました。