未来のミライ（アニメ映画） 見逃し無料動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

『未来のミライ』は主人公のくんちゃんが、お母さんを独り占めできていた赤ちゃん時代から、妹の誕生でお兄ちゃんになる、という誰にでも心当たりがあるちょっぴりせつない成長物語です。自分にとっていつも独り占めできたお母さん、お父さんが、妹が産まれたことでそうではなくなってしまったくんちゃん。どうしても今まで道理にいかないことが納得できなくて一生懸命気を引こうとするくんちゃんの態度や、お母さん、お父さんの態度に、あーあるあると思いながら見てしまいます。もう良い歳で親にもなっている自分が、自分も子供の時、親にくんちゃんと同じように「見て見て～」という感情を持っていたなとか、見てもらえなくて寂しかった気持ちとか、焼きもちを焼いてしまっていたな～とか忘れていた気持ちをぶわーっと思い出します。でも、自分が親になるとくんちゃんの両親のようだったかもと、も思い、わかっていて気を付けていてもやっぱり子供にそういった思いをさせているなと、もっと子供、一人ひとり見てあげなきゃという気持ちになります。
　でもくんちゃんは、過去、未来に行くという不思議な冒険をします。家族の成り立ちやお母さんの子供時代に行きお母さんと遊んだり、おじいちゃんおばあちゃんの馴れ初めを通して「見て見て～」の守ってもらうばかりの赤ちゃんから少しづつ成長するのです。守られるだけじゃなく、守ってあげたいという今までにない気持ちがでてくることで、くんちゃんはお兄ちゃんになります。親子の関わりの物語ではありますが、いろいろと自分にあてはめて人との関係性を思い出させてくれます。

もしあなたに妹か弟がいるならば、またはお姉ちゃんかお兄ちゃんがいるならば、一度見てほしい映画です。
主人公は４歳の男の子くんちゃん。言い換えると生意気やんちゃざかり大人が手を焼く行動もしばしばな４歳です。
ある日くんちゃんの家に赤ちゃんがやってくるところから物語は始まります。ミライちゃんと名付けられるくんちゃんの妹です。
最初は妹が来ることを心待ちにしていたくんちゃんでしたが、赤ちゃんが増えた一家の生活は今までのようにはいきません。
あなたにもし妹や弟がいるならば経験したことがあるはずです。大人が全員自分を無視して赤ちゃんばかり可愛がってるように見えてしまうことを。
くんちゃんも妹に今までの生活や大好きな両親を取られたと思い嫉妬します。赤ちゃん返りってやつですね。
そんないじけていたくんちゃんは家のお庭で不思議な出会いをするのです。なんとそこには赤ちゃんのはずのミライちゃんがセーラー服を着て立っていました。
ミライちゃんはお雛様を片付けてほしいと現れたのですが、これをきっかけに想像もしない出会いがくんちゃんを待っていました。
小さい頃のお母さんに出会ったり、自分のひいひいおじいちゃんに出会ったりして少しずつ成長していきます。
この映画のおすすめポイントはデザイン性と家族一人ひとりの歴史がくんちゃんを彩っていくような演出やストーリーが好きです。
デザインの中でも一番の見どころは画面に引き込まれそうなほどまがまがしい雰囲気の東京駅です。
駅員さんも電車も空気感もわたしが４歳ならばこんなところに飛ばされたらなにもできないだろうなと思うほどです。
アットホームなホームビデオのような面と、奇妙でおどろおどろしい雰囲気とが緩急をつけていて一段とハラハラとしました。
見どころはやっぱりわがままくんちゃんとミライちゃんとの間に芽生える絆です。自分と家族の昔のアルバムを引っ張り出したくなるそんな映画です。

未来のミライは、題名通り未来からみらいちゃんという、セーラー服を着た女の子が現れるお話です。みらいちゃんには、くんちゃんという甘えん坊なお兄ちゃんがいます。しかし、みらいちゃんが生まれてから、両親ともにみらいちゃんと仕事のことで頭がいっぱいになり、くんちゃんにあまりかまってあげることができなくなりました。するとくんちゃんは、みらいちゃんにやきもちを焼いたり、なんでもイヤイヤと言ってみたりするようになりました。この姿を見たみらいちゃんは、未来からはるばるやってくるのです。みらいちゃんは未来から3回くんちゃんに会いに来ます。1回目は、家に飾ってあった雛人形を片付けてほしくてやってきました。片付けるのを忘れると1日につき1年婚期が遅れるので、それが嫌でくんちゃんにお願いしに来ました。2回目は、イヤイヤばかりでお母さんを困らせていたため、やめるように説得しに来ました。しかし、くんちゃんは、みらいちゃんの言うことも聞かず、外へ走り出してしまいます。すると、お母さんの幼いころにタイムスリップしてしまい、みらいちゃんとはぐれてしまいます。元の世界に戻りたくてくんちゃんは、いつもと違う東京駅へ向かいますが、迷子になってしまいます。自分の身分を証明できなければ、「ひとりぼっちの国」ゆきの新幹線に乗らなくてはなりません。そこで、新幹線に乗ろうとしているくんちゃんんをみらいちゃんが見つけます。ここでくんちゃんはみらいちゃんのお兄ちゃんであることを思い出します。自分の身分を証明できたので無事に元の世界に戻ることができました。この映画を見て、家族を愛すること、信じること、守ること、守られることの大切さを改めて実感しました。

未来のミライは、家族の在り方、多様性などの視点として観ると、賛否両論があるかと思いますが、主人公である四歳男児くんちゃんの自我の確立、自己認識をしていく成長映画としては、面白い面があります。
細田監督の脚本ですので、今までの作品に比べると物語として成立していない点はありますが、細田監督の映像美や独特な心理描写などは楽しめます。(東京駅の
場面はサマーウォーズのオズの様な映像美です！)くんちゃんが成長するきっかけになる世界は、タイムリープなのか、くんちゃんの空想世界なのか、曖昧な部分があるので、考察好きな方は様々な視点で観て楽しめます。
子育てをしている世代の方は、子育てあるあるに共感したり、みらいちゃん、くんちゃんの行動や喜怒哀楽を愛らしいと思ったりするのではないでしょうか。それと同時に両親のくんちゃんへの接し方に疑問符がつくかと思います。(特にお父さんが頼りないのです)ただくんちゃんが妹のミライちゃんと接していく上で、日常のちょっとした事柄から、自分の存在、自己形成をしていくのを、親目線で観ると、はっ！と気付かされる場面があります。
声優を起用せず、俳優さんが声をあてています。有名俳優、旬な若手俳優が起用されていますので、キャラクターの声を楽しむことも出来ます。

妹・ミライちゃんが生まれてからというもの、お父さんとお母さんはミライちゃんの育児にかかりきり。主人公のくんちゃんは気を引こうと必死で話し掛けますが、相手にして貰えません。その悲しみが嫉妬となり、ある日、おもちゃの電車でミライちゃんの頭を叩いて泣かせてしまいます。お母さんが「生まれたばかりなのに信じられない！」と怒ると、くんちゃんは号泣。このシーンは特に印象に残っていて、産後で体もつらく精神的にも余裕がない母親の気持ちもわかるし、親の愛を全て奪われてしまったと焦るくんちゃんが、自身の４才の上の子と重なって見え、思わず泣いてしました。生まれたばかりの赤ちゃんが珍しくて、つい構ってみたり、黄色いズボンじゃなきゃいやだと言ってみたりと、あるあると思わず頷いてしまう場面も多いです。くんちゃんは「いい子で可愛い」子供ではないかもしれませんが、リアルな４才児を描いているように感じます。私のおすすめのキャラクターはひいおじいちゃんです。初めて乗る馬の高さに怖がるくんちゃんに「下は見ないで、何があっても遠くを見る」とアドバイスし、この経験からくんちゃんは自転車に乗れるようになります。登場シーンは少ないのですが、顔と声が格好良いなと思い調べたところ、なんと声を担当しているのは福山雅治さんでした。その他、個人的に面白かったのは、「きんぎょがにげた」などの実際に存在する絵本が出てくるところです。子供と一緒に視聴していたので、「この本読んだよね！」と盛り上がりました。映像の綺麗さはもちろん、細かいところまで丁寧に作りこまれていて、何度観ても面白い作品です。