ジュラシックワールドよりも大迫力になって帰ってきた「ジュラシックワールド 炎の王国」ではオーウェンとブルーの信頼関係がさらに垣間見れ、またも人間の改良によりとんでもなく最強なラプトルを作り出してしまったり、と見どころ満載のシーンが沢山あり、映画館でご覧になった方はその臨場感にさぞ心躍らされたことでしょう。
そして前作のジュラシックワールドでは、「恐竜の怖さ」をテーマにハラハラする展開が多かったのですが、「ジュラシックワールド 炎の王国」ではそのハラハラするシーンに加え、恐竜たちに同情してしまう場面も多く描かれていました。
果たして人間と恐竜の共存が可能なのか、というテーマを問いかけてくるラストシーンでしたが、今回はそのラストシーンについての考察をしていきます。
博士が発した「ようこそ ジュラシックワールドへ」の意味を考察
狭い部屋に閉じ込められた恐竜たちを放っておくことが出来ず、心優しい少女メイジーがゲートを開けてしまったことにより、恐竜たちが人間の世界へ放出されてしまいます。
そこで最後にイアン・マルコム博士は「ようこそ ジュララシックワールドへ」といったセリフを発します。
このセリフにはどういった意味があるのでしょうか。
映画ジュラシックパークをはじめ今までの作品は恐竜を人に「見せる」ために保護していました。
人間にとっては普通の人間界でしかないのです。
しかし、メイジーがゲートを開けてしまったことにより今後恐竜は「見せる」ためではなく、人間にとって日常的に「見える」存在になってしまうことを、このセリフは意図しているのです。
本番はここからということですね。
「ジュラシックワールド 炎の王国」ではなぜブルーは去ったのかを考察
作中の最後、ブルーに命を救われたオーウェンは、「一緒に行こう」とブルーを誘います。
ブルーもオーウェンのことを育ての親だと認知はしています。
それでも、ブルーの背後にある山に視線を向け、「一緒には行かない」と可愛らしい瞳でオーウェンに訴えています。
これにはどういった意図があるのでしょうか。
それは、「人間と恐竜は共存できない」ことを意味しているのだと考えます。
これは決してブルーはオーウェンのことが好きではない、ということではありません。
オーウェンのことは信頼しているけれどこっちの世界(恐竜界)で果たさないといけない役目もある、というブルーの心情から、信頼関係の問題ではなく人間と恐竜は一緒に生活を共にすることは難しいことなのだと訴えているのです。
まとめ 考察「ジュラシックワールド 炎の王国」 ラストシーンが示すものとは
ラストシーンが示しているのは、「人間と恐竜の共存」と「従来いる動物と恐竜の共存」についてです。
特にティラノサウルスとライオンが丘に登って雄叫びをあげるシーンは、どちらが権力を握っているのか競っているように見えました。
次のジュラシックワールドも近年公開の予定です。
最後のブルーの鳴き声は何を示しているのか、きっと次のジュラシックワールドでブルーの意図が露わになることでしょう。