インハンド（ドラマ）見逃し無料動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

変人科学者の紐倉哲。寄生虫の専門家ですが科学全般に詳しくある薬の発明で巨万の富を築き自身の研究所に引きこもった生活を送っていました。そんな彼の頭脳に目をつけた内閣官房のサイエンスメディカル室に勤務する女性官僚・牧野巴が、彼にアドバイザーとして協力を求める事からこのドラマは始まります。牧野が持ってきた事件調査の依頼により紐倉と関わってしまった事で、勤めていた病院を首になってしまった高家。この３人をメインに科学的難事件を捜査し解明していくのが主なストーリーです。紐倉の助手となった高家は紐倉の無理難題に悩まさせながらも事件捜査に積極的に関わっていきます。様々な手掛かりを集めるのが高家の主な任務ですが、そのがんばりがなくては紐倉でもなかなか事件は解決に導けなかっでしょう。次第に馴染んで行き、コンビとして機能していくのが私の気に入っている点です。またメインの３人の何気ない会話も面白く、これを繰り返しているうちに信頼関係を築いていったような気がします。出てくる事件はかなり難しい用語が飛び交いますが、ドラマ内でうまく説明してくれるのも見ている人に分かってもらえるように工夫していて好感が持てました。ドラマ内では高家の成長が目立ち彼が主人公といっても問題ないぐらい頼もしくなるのが、好みの展開でした。終盤のパンデミック事件での集落封鎖は現実世界につながるものを感じます。その解決に向けて３人の長い時間を掛けた努力が身を結び解決に導いたのもいろいろと考えさせられる内容となりました。

インハンドが放映された当時は、エボラ出血熱やデング熱やMERSなど未だ、どこか他国の感染症で他人事のように思って見ていたのが、今年のコロナウイルス感染症の蔓延など想像も、で来ませんでしたが、インハンドで新型エボラウイルスが研究所から流出して大騒ぎになったブラックジョークが現実に起きてしまったのは人類への自然のしっぺ返しだと思います。
主人公の網倉役の山下智久の、素っ気ない相手の神経を逆なでするような言動に、高家が突っ込みを入れて諭す場面は笑えます。
元外務官僚の牧野役の菜々緒が網倉に協力を求めても、のらりくらりと、やる気があるのかないのか判らないで、プライドの高い牧野がイライラするのを楽しんでいるような山下の演技も見物です。
そして最大の謎が網倉がCDCから追放され、同僚の入谷を自殺に追い込んだ犯罪者だと牧野ら内閣官房から、にらまれていた事です。
しかも網倉が義手をつけているのですが、その原因も謎が謎を呼びます。
すると、網倉と入谷が新型エボラ出血熱ウイルスがアメリカ軍の開発した生物兵器であって誤ってフィリピンの山中で、ばらまかれて地元住民が感染し、それを網倉らが掴んでいました。
アメリカ軍の秘密を知ってしまった２人は命を狙われ入谷は銃撃されビルの屋上から転落死しますが、死に際に網倉が入谷を助けようとし銃撃されて手を失ったのが義手の真相だったのは、衝撃的です。
かつての２人の上司の福山が入谷が自分もエボラに感染し、網倉には友情を最後まで抱いていたと日記に書き残していたと網倉に教えると、感情を表さない網倉が悲しい顔をしたのが印象的です。
最終話では高家がエボラで死にそうになるのが、寄生虫のお蔭で命が救われ、網倉がワクチンを発見するのはスリルがあります。
ドラマを通して、病原体の存在を隠蔽した滝島病院の医師も、BSL４の建設利権に絡んだ厚労省の瀬川も、厚労大臣の金子も、欲に目がくらんで用地買収に関係した村長の市原も一連托生で対応が遅れて、日本を危機に陥れた罪は重く、コロナ感染の蔓延に似てノンフィクションとは思えないリアルテイがあります。
最後に山下智久がドラマ現場復帰を果たすのを待っています。