青天の霹靂（映画） 無料フル動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

私が思う、この作品の見どころは、劇団ひとりさんが描かれた小説を元に監督を務めた作品でだということです。劇団ひとりさんが監督を務めていますが、この作品の中にも重要人物で出演されています。大泉洋さん演じる主人公の晴夫の父親役を演じられています。

ある日、急な父親が亡くなったとの連絡を聞き、ひとり茫然としていた頃、いきなり雷が落ち、意識を失ったのです。そして、意識を取り戻した晴夫は、昭和48年の浅草にタイムスリップしていたのです。そこで出会ったのが若い頃の父親と、柴咲コウさん演じる母親でした。
そこで生活をしていく中で、自分のことを捨てたと思っていた母親が、命を掛けてまで自分を産んでくれたことを知ります。作品の中の母親・悦子が命を掛けると決意したところはすごく感動しました。

それとは対照的に、悦子を失いたくない父親の正太郎の気持ちもわかるような気がして胸が痛みました。晴夫の出生の秘密をずっと教えずに、悦子への気持ちを抱えて晴夫を育てた正太郎がすごくかっこよく見えました。タイムスリップという現実には起こりえないはずのことが描かれた作品でしたが、主演の大泉洋さん、ヒロインの柴咲コウさん、そして鍵を持つ劇団ひとりさんの演技がよかったので作品の中の世界観にあっという間に惹き込まれました。

タイムスリップものの映画です。大泉洋さん演じる落ちぶれたマジシャンの姿がまず悲しいです。なけなしのお金で買ったホットドッグの中身を落としてしまい、ソーセージが泥だらけになっても捨てられず、ソーセージを公園の水道で洗うシーンが切ないです。私も同じような状況になったことがあったので、惨めさがよく分かりました。

そんな大泉さんが、父の死を知らされた後、雷に打たれた瞬間昭和48年にタイムスリップします。場所は浅草で、生前の若い両親と会います。父親役を映画の原作者劇団ひとりさんが演じています。そして、母親役を柴咲コウさんが演じていますが、柴咲さんが綺麗で素晴らしい演技をされています。柴咲さんが主演とも思わせます。
大泉さんが子供の頃は、母は父子供を捨てたように聞かされていましたが、実は、命と引き換えに大泉さんを生んだことが分かります。この出産シーンが映画のハイライトです。子どもをこの世に送り出そうとする母親の強さと愛情が十分映し出されて感動的です。その事実を知った大泉さんは、再び現代に戻り、実は父親が生きていたことを知ります。その時、父親と顔を合わせて笑顔を見せた大泉さんは、母親の真実の姿を知ったことにより、復活していくのではないかと思わせるラストでした。

今、大人気の売れっ子俳優、大泉洋が昔から大好きなので、公開初日に劇場に足を運びました。
主人公は、家族に恵まれない売れないマジシャン。人生に絶望しているとき、青天の霹靂が起こり、自分が生まれる前にタイムスリップしてしまいます。
憎んでいた父とコンビを組んでお笑いマジシャンをすることになるのですが、そこで、自分を捨てたはずの母親に出会います。母は主人公を身ごもり、出産しようとするのですが…。
といった、主人公がコンプレックスだった、生い立ちに向き合わされるという内容です。

劇団ひとりが、監督・原作・俳優を手掛けているので、コメディ色強めの映画かと思いきや、涙涙の感動作品に仕上がっていました。
なにより、家族愛の強さ、生きていくことの大変さ、新しい命の素晴らしさが感じられるとても温かい作品です。
私自身も、自分の生い立ちを引け目に感じて生きていたので、公開当時は思春期真っただ中、まさにドンピシャな内容で心にささりました。
どうしようもない劇団ひとりの演じる父親の演技も素晴らしく、母親役の柴咲コウの消えゆく儚さがとても魅力的です。
劇団ひとりと大泉洋の掛け合いも、もちろんテンポがよく、二人で舞台に立つシーンは、本物のお笑いコンビのようで最高に面白いです。
この映画の一番の見どころ、病院での主人公と母の会話には涙なしでは見られませんでした。

主題歌もミスターチルドレンの曲が起用されており、後半の追い涙は間違いなしです。
派手なアクションや、ハラハラドキドキするストーリー展開ではなく、
定番でありきたりと言ったらそうなのですが、とにかく泣ける映画を見たいときは、オススメの邦画です。