後妻業の女（映画）無料フル動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

2016年8月に公開された日本の映画です。主人公は63歳の読書と夜空を見上げることが好きな武内小夜子。彼女は自称尽くすタイプの人でした。結婚相談所の自己紹介で彼女はとても可愛らしい挨拶をします。それを見た男性たちはイチコロでした。そんな中、耕造と出会い二人は結婚します。しかし、2年後耕造は高いしてしまい、葬式の場で耕造の娘の朋美と尚子は、小夜子から遺告公正書を突きつけられ、小夜子が全遺産を相続すると言い張ります。朋美が調査すると、実は小夜子は財産を奪う「後妻業の女」であるという事実が発覚するという話です。この映画はキャストが最高でした。大竹しのぶのやさぐれ感やトヨエツのグズ感、津川さんのリアル感などどれをとっても演技力が素晴らしかったです。

予告を見たときに、絶対面白い！！と思った作品。どんなにずる賢いことをして、どんなにドロドロしたドラマが見られるんだろう…とワクワクしていましたが、意外とあっさりな感じで拍子抜けしました。もっと、小夜子（大竹しのぶさん）が男をたらし込むシーンとか、探偵や遺族に追い込まれるシーンがあれば面白かったと思うんだけどな。鶴瓶はなんだったのか…。ただ、役者さんは全員はまり役というか、全員お上手なのではまり役にしてしまった感じで、それぞれのキャラクターは魅力的です。大竹さんは下着姿やパンチラも何回もするし、見たいかどうかは別として、体当たりですね。このシーンいる？って思いましたが、若い女の子のおっぱいも2回出てきます。

現実にあった事件を下地にしているだけあって、かなり凄惨な映像がてんこ盛りなのだろうと身構えていたが、そこまでではありませんでした。大阪の結婚相談所が舞台ということもあり、テンポのいい会話でどんどん話が進んでいきます。大竹しのぶさんの乱闘シーンは流石としか言いようのない出来でした。尾野真千子さんも負けていなかったのが凄いです。どちらも好きな女優さんですが、感心しました。しかし人間の性欲というものは年をとってもなかなか枯れることがないのだなと、しみじみ思ってしまいました。だからこそ、こんな事件も起こるわけでしょうし。これまた大好きな豊川悦治さんが色気たっぷりで、それでいて毒っ気もたっぷりなのだから恐れ入りました。

直木賞作家、黒川博行の原作を下敷きにしたサスペンス小説の映画化作品で、現実でも同様の事件が起き社会を騒がせた、
「高齢者男性に言葉巧みに取り入った上に殺害し、その財産を根こそぎ奪おうと企む悪女」を”悪辣な中にも時に可愛く"大竹しのぶが魅力たっぷりに演じていて、
先ず何をさておいても「大竹しのぶ」抜きでは成立しなかった映画といっても決して過言ではない。
その大竹しのぶを操る結婚相談所の悪徳所長役を演じた豊川悦司もどこかしら憎めない悪人を表情豊かに演じていて作品に彩や幅を与えてくれているのみならず
脇にも個性派や芸達者を配していて、死を描くということでとかく陰惨になりがちな話をユーモア漂う作品に仕上げている点も印象深い。

昔からあったと思うけど、資産家の中高年を手玉にとって財産を狙う悪女。
映画「後妻業の女」。タイトルを聞いたとき、ビジネスにして謳歌してるのかっ！と思ったわ。
ただの結婚詐欺とは違う、生業として割り切って演じる後妻業の女を大竹しのぶが奔放に演じています。
結婚相談所を斡旋場としてターゲットを狙うとは効率いいね。プロのシステムに感心。
頼りになるようで抜けているような黒幕・結婚相談所の所長を豊川悦司が、時にオチャメな魅力を出して演じています。
高齢者狙いの詐欺が横行しすぎているじゃない、
確かに劇中でも「父のお金は自分の好きなように使えばいい」、騙されてもいい気分にさせてくれるのだから、オレオレ詐欺より少しは救いがあるかなぁ……考えさせられました。
個性派俳優たちのユーモラスな存在感は認めるとしても
大竹しのぶと被害者役の鶴瓶や柄本明とかのからみなんて、ちょっと気持ちわるいとこもあるけど
そこはブラックコメディーとしてのストーリーがよく、楽しめる作品です！

『後妻業の女』を観たら女性が怖くなるかも
見どころは、やっぱり大竹しのぶ。男をだまして生きる悪女のイメージでいうと、長い髪でお金のかかりそうなファッションに身を包んでおしとやかそうに振る舞うオンナという感じがあります。でも大竹しのぶは、大竹しのぶそのままに見えて、だけどそうではなくてやっぱり役柄通りの後妻業の女でしかない。これが演技力があるということなのでしょうか。他の出演者の人たちもお芝居が上手な人たちばかりで、オトナをなめたらいかんぜよという感じです。男性が見たら、しばらく女性不信になってしまうかもしれません。でも、バーでもキャバクラでも多かれ少なかれ男性たちは女性にだまされながらも嬉々としてお金を払っているのかもしれません。

これだけ周りで多くの人が死んでいたら警察に目を付けられそうなものですが、深く関わっているのはそうして得た財産を山分けする柏木亨だけなのですから難しいのかもしれません。大竹しのぶさんが演じているからこそ、小さな子供が訳も分からず虫の羽をむしるような残酷さがありました。たくさんお金を持っている相手から一部もらうだけ、しかも死ぬ間際まで若い女性にお世話してもらえるのだから、感謝こそすれ悪いとは思ってもいなかったのではないでしょうか。中年女性になろうとも変わらぬ天使っぷりを見せる大竹さんがすごいです。鶴瓶さんとのラブシーンはなまじバラエティ番組などで素を見せられているだけあって、ちょっと複雑ではありました。

俳優陣華やかで豪華！
まず主役の大竹しのぶさんが良い、明るくて良い意味で図太いヒロインとして画面の中でやりたい放題やっている感じが出ていて、演技していないかのようだった！本当に演技の上手な役者さんだと思う。助演の豊川悦司も男の色気たっぷりで、はまり役だった。老人達を騙し、大竹しのぶ演じる小夜子を上手に利用してやろうという役柄だったけれど、逆に手玉に取られているところがまだまだ若いと言う感じで、良い歳しているのに小夜子を前にすると敵わないというところがうまく演出されていた。そして主役級に印象深かったのが笑福亭鶴瓶が演じていた山田という男で、小夜子が「女」になってしまう感じとかが面白かった。恵比須顔の奥に悪さを煮詰めたものがドロドロしているのをよく演じられていたと思う。「悪」づくしなのになんだか憎めない、むしろスッキリする映画！

よくありそうなテーマの映画ですが、『後妻業の女』は出演している俳優さんたちのおかげなのか、よくある感が感じられなかったような気がします。現実でこんな事があったら恐ろしいと言う架空の感覚で観る思いもありながら、実は現実になくもないのでは？と架空と現実の間な感覚で観れる楽しさがありました。
大竹しのぶさんの演じる武内小夜子は本当に『魔性の女』と言う言葉がピッタリと当てはまるようなキャラクターで、こんな女性に男性方は次々と騙されていくのだろうな、と少し勉強になりました・笑。とにかく大竹さんの演技はさすがで、怖ささえ感じました。騙すつもりで近づいた笑福亭鶴瓶さん演じる不動産王の船山に本気になってしまい、複雑な心境でした。お２人のベッドシーンもある意味リアルというか生々しくてちょっぴり観ていて辛かったです。

後妻業という言葉を初めて聞いた時、後妻は二度目の妻のことで、なぜそれがビジネスになるのかと不思議に思いました。しかし事実は小説より奇なりのことばどおり、この映画を製作する以前に、裕福な独り身の高齢者の男性に近寄り結婚した女性がいて、その女性は同じ手口で何回も結婚しては伴侶が亡くなるという事件が本当にあったのです。このニュースを元にして小説が書かれ、小説を映画化したわけです。世の中にはすごい女がいるものだと驚かされます。活字よりも映像化されるとやはり現実味をおびて、迫力があります。特に主人公役の大竹しのぶの演技には圧倒されます。大竹のあの流し目といい、表情といい男を夢中にさせてしまうのが理解できます。主人公の周りも実力派の個性派俳優が演じているので、映画を一層面白いものにしてくれます。