『相棒』がテレビ朝日でドラマとして映像化(2005年~2014年)
シリーズ化されている作品で、子供のころから長く見ています。ほとんどが1話完結なので、単発で見ても楽しめるところも気に入っています。
最初に犯人がわかるような作りも多いので、犯人を追い詰めていく様子をみられるところもおもしろいです。右京さんと相棒だけではなく、刑事なかまのキャラクターもそれぞれ立っていて、ちょっとしたシーンでも楽しくみてしまいます。右京さんに動かされてる感が見ていて楽しい。刑事さんは怖い印象が強いですが、あんな風にくせの強くて頭の切れる刑事さんがいたら楽しいだろうと思いますし、困ったときには助けてくれそうなので、実際にいてほしいなぁと思います。
飲み屋の女将さんとのストーリーも、今後も楽しみにしています。
『ゴンゾウ 伝説の刑事』がテレビ朝日でドラマとして映像化(2008年)
「ゴンゾウ」の意味は、警察用語で実力があるのに働かない警察官のことをいいます。キーワードは、「この世界に、愛はあるの?」となっています。警察物のようですが、内容を観て行けば完全なヒューマンドラマと言えるでしょう。なぜ優秀で、「伝説の刑事」とまで呼ばれた、内野聖陽さん演じる黒木が「ゴンゾウ」と呼ばれるようになってしまったのか。そこに物語の核心があります。それぞれが誰かに嫉妬していたり、憎んでいたり、罪悪感を持っていたりと人間臭さが際立つ作品です。その上で事件は起こっていきます。事件が起こるたびに心に傷を負う人が出てきますが、その傷を再生していくことが各話の重要な部分と言えるでしょう。特に、黒木の心の傷が癒されるところが最大の山場です。「この世界に、愛はあるの?」という言葉が突き刺さる人間ドラマです。
『リーガルハイ』がフジテレビでドラマとして映像化(2012年)
ガッキーのファンでしたので見始めて作品ですが、初めてみたときに堺雅人さんの演技に魅了されてしまいました。シリアスな役ややさしい役だけではなく、コメディーなキャラクターにもハマるのかと驚きました。
ストーリー自体は法学的な難しい話なのかと思っていましたが、コメディー要素が大きかったのでわかりやすく、楽しく見ることができます。一生懸命なガッキーがとてもかわいくて、振り回される姿にはとにかく応援したくなってしまいます。振り回されながらも成長していく様子が描かれており、コメディーだけではなく勉強にもなりますし、明日も頑張ろうと元気をもらえる作品だと思います。
毎回出てくるクライアントも、ゲストのように豪華なのでそれも楽しめるポイントかと思います!
堺雅人さんが、かなり偏屈で毒舌でひどい性格なのですが、訴訟では一度も負けたことのない敏腕弁護士の古美門を、吹っ切った演技で熱演していて、すごかったです。長台詞を、全くかまずに言える達人ぶりは脱帽してしまいました。でも、ただの変人ではなく、正義や信頼ということについてきちんと向き合っているのが、すごいです。新垣結衣さんが、真面目で融通のきかない頭の固すぎる新米弁護士の黛真知子を、熱演していてとても良かったです。あれだけ変人の古美門のそばにいても、自分を見失わずしっかりしているのが、すごいと思いました。性格が真逆で考え方も全く違う2人が、ぶつかりあいながらも、さまざまなもめ事を解決していくストーリー展開が、テンポ頑張る良くてとても面白かったです。2人の掛け合いが最高に面白くて笑ってしまいました。堅苦しさの全くない、弁護士ドラマとして一番笑えるドラマだと思います。
『デート〜恋とはどんなものかしら〜』がフジテレビでドラマとして映像化(2015年)
コメディとラブロマンス、社会世相を見事に織り交ぜた一作です。恋愛に不慣れな男女が不器用ながらにお互いを意識し合い、次第に恋愛に発展するというストーリーです。ドラマなので、キャラクターは極端に誇張されていますがそれぞれが憎めずに、強い人間味を感じました。杏さん演じる依子は頭脳明晰でマニュアル人間ですが、他人の感情を察することがまるで出来ません。また長谷川博己さん演じる巧は、繊細な心を持ちプライドが高く引きこもりがちです。難しい性格を抱えた二人が、回を重ねるごとに次第に互いを思いやってゆくストーリーは、きれいごとでは済まされない恋愛の本質を描いているようでした。また、このドラマのラストシーンほど美しくも切ないラブシーンを観ることはそうないと思いました。映像の作りもあって、より情景は美しいものとなっています。ドラマの緩急の付け方が絶妙だったので、おすすめの一作です。
『ミックス。』が映画として映像化(2017年)
新垣結衣さんが、元天才卓球少女で付き合っていた彼氏からフラれたショックで、会社をやめて田舎に帰ってくる富田多満子を、自然体で演じていて、とても良かったと思いました。すごく可愛かったです。瑛太さんが、落ちぶれた元プロボクサーで仕事を転々としても上手くいかない萩原久を、淡々としたおさえた演技力で演じていて、とても良かったと思いました。広末涼子さんが、元気で明るい元ヤンキーの姉御肌で、医師の妻の吉岡弥生を熱演していてとても良かったです。遠藤憲一さんが、プチトマト農園を営む落合元信を、とてもいい味を出して演じていて、とても良かったです。多満子が、卓球クラブを立て直すために、全日本卓球選手権の男女混合ダブルス部門への出場を目指して、萩原とコンビを組んで衝突しながらも力をあわせて卓球に対して真剣に向き合う姿が、とても良かったです。水谷隼さん、石川佳純さん、伊藤美誠さんなど本物の卓球選手が、出演していてすごかったです。
『コンフィデンスマンJP』がドラマ・映画で映像化(2018年・2019年・2020年)
ドラマ、映画共に大ファンです。メインの3人のキャラクターが個性的で、3人の掛け合いのシーンを楽しくみています。特に長澤まさみの明るくて楽しいキャラクターにいつも元気をもらっています。様々な人物に変装するシーンも多いのですが、ばっちりハマっているのが素晴らしいです。どの役にもなりきれてカッコよく思う。
話を見進めていく中で想像していることと全く違った結末が待っていて、気持ちよく裏切られるストーリーの展開がおもしろいと思います。1度たりとも想像通りといったことはありません。
映画では配役が非常に豪華で、もっともっと話を長くしてほしいと思っております。シリーズが続いている作品ではありますが、前作を見ていなくても楽しめる作品だというところもおすすめしやすい理由だと考えています。
長澤まさみさんが、天才的な頭脳を持っていて素晴らしい集中力で、どんな難しい知識でも仕事のためなら完璧にマスターして、いろいろな人物に簡単になりきるダー子を熱演していて、とても良かったと思います。はまり役だと思いました。とても可愛かったです。お金が第一のようでありながら、決して相手のことを思いやれない訳ではなくとても人間味があると思いました。東出昌大さんが、いつもダー子に振り回されるお人好しで、完全に悪者になりきれないボクちゃんを熱演していてとても良かったです。基本的に人をだますのは良くないと思っていて、きちんと働こうと思うのですが結局、罠にはまってしまって、戻ってくるのが憎めなくて笑ってしまいました。小日向文世さんが、ダー子とボクちゃんと一緒に行動する詐欺師で、穏やかで品のいいおじ様のリチャードを、さすがの演技力で演じていて素晴らしかったです。小手伸也さんが、元々は悪徳詐欺師だったのですが、ダー子に出会って改心してきちんと仕事をするようになる五十嵐を抜群の存在感で熱演していて、とても良かったと思いました。彼が出てくると思わず引き込まれてしまって、目を離すことが出来ませんでした。3人のバランスが良くて、毎回すっきりした気持ちになれました。
ドラマ版もありますが、映画単体でも楽しめる作品です。天才詐欺師たちが繰り広げる、だましだまされどんでん返しの作品となっています。メインを務める俳優陣も豪華ですが、ゲストの俳優たちも非常に豪華でそれだけでも驚かされる作品となっています。詐欺の話や手口が小気味よく進んでゆくので、飽きることのない脚本のトリックが散りばめられてます。テンポ良く話が進むので観ているこっちもわくわくするでしょう。それぞれの出演者の個性を上手く活かした作品でもあります。長澤まさみさんにせよ東出昌大さん、小日向文世さんも全員はまり役でした。果たして最後は誰が生き残り、誰がだまされてしまうのか。どたばたとしたエンターテインメント映画です。
その他古沢良太さん脚本作品
- 外事警察(2009年)
- 鈴木先生(2011年)
- ALWAYS 三丁目の夕日(2005年)
- キサラギ(2007年)
- ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007年)
- 釣りキチ三平(2009年)
- 60歳のラブレター(2009年)
- 探偵はBARにいる (2011年)
- ALWAYS 三丁目の夕日'64(2012年)
- 外事警察 その男に騙されるな(2012年)
- 映画 鈴木先生(2013年)
- 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年)
- 少年H(2013年)
- 寄生獣(2014年)
- 寄生獣 完結編(2015年)
- エイプリルフールズ(2015年)
- GAMBA ガンバと仲間たち(2015年)
- スキャナー 記憶のカケラをよむ男(2016年)
- 探偵はBARにいる3(2017年)