『33分探偵』がフジテレビで放送(2008年)
堂本剛主演ということで、単なるアイドルドラマかと思って見逃している人がいたらぜひぜひ見てほしいです。ドラマの放送枠が33分間だから、何が何でも事件を33分間もたせなければならないという、一言で言えばそれだけのドラマです。よくある「テレビのお約束」というものを、一般視聴者にも分かりやすく整理して提示してくれる手腕はさすがです。テレビというものを使って、いかにみんなで楽しく遊ぼうかと思って作られているような気もします。主演の堂本剛も、とにかく楽しんで演じているように見えます。「なんやかんやとは、なんやかんやです!」というキメ台詞が回を追うごとにハマっていき役と一体化していくような堂本剛が最大の見どころだと思います。
とにかく出演者のみなさんのギャグセンスと表現力、表情、間、すべてにおいて最高でした!それぞれのキャラ設定も分かりやすくて、特に個人的には水川あさみさんのツッコみが大好きで、何度見返しても面白いです。話の内容としては、最初から犯人が分かり切っているのに、どうにかして頑張って33分ドラマを持たせるという、ちょっとふざけた内容なのですが、それがまた観ている側としては特にミステリーでもないのにミステリーを見ているような、うまく伝えきれませんが独特な世界観です。ちょっと重いドラマやまぶしいドラマを観るには気分が向かないときに、ゆるーく何の気負いもなく適当に観れるドラマなのでぜひおススメしたいです。世代ごとに分かったり分からなかったりする小ネタも満載です。
『勇者ヨシヒコシリーズ』がテレビ東京で放送(2011年~2016年)
テレビの連続ドラマというものはなんとなくこんなものだろう…と思っていた先入観を気持ちいいほど吹っ飛ばしてくれたドラマです。ドラ〇エの世界を低予算でドラマ化する、と聞いても、まさかこう来るとは、と何度も驚かされ、笑わされました。第1作が良いほどシリーズ化するとつまらなく感じるものなのに、それも一切なし。シリーズを重ねる程面白くなっていくのは珍しい。キャストも山田孝之を筆頭にムロツヨシ、佐藤二朗あたりは順当だけど、まさか宅麻伸があそこまでやり切るとは思わなかった。あまりにも面白いので、演じながら笑ってしまわない俳優陣を尊敬してしまいました。スライムやくさったしたいなど、ドラ〇エ好きのツボにいちいち刺さる小ネタも最高でした。もしまだこのシリーズを見ていない人がいたらとてもうらやましい。なぜならこの面白さを一から味わえるからです。
『俺はまだ本気出してないだけ』が映画として映像化(2013年)
主演・堤真一なのですが、堤真一が振り切れてクズなのに憎めないキャラクターしずおを演じていてそれがすごく面白かった。やはり堤真一さんは演技派ですね。
完全にギャグ映画で何も考えず、でもすっきりした気分になりたい時に面白く見れると思います。
お馴染みのムロさん、佐藤二朗さんもちゃんと登場していてすごくちょい役だったのにとても印象に残る登場でした。
今までいろんな福田作品を見てきましたが、他の福田作品は私には何というかギャグが強すぎて見ていて疲れてしまうのですが、これは疲れることなく最初から最後まで楽しんで見れました。
堤真一さんが劇中で言っている「俺、絶賛将来中だよね?」とか名言過ぎて一時期友達と愚痴を言い合ったりする時によく使ってました。
『HK 変態仮面』が映画として映像化(2013年)
鈴木亮平さんのファンになったきっかけの作品です。まず鈴木亮平さんの圧倒的肉体美。あれは本当に感心しました。
私はあまりマッチョは好きじゃないのですが、彼の筋肉は正しく美しさを感じました。
清水富美加さんがヒロインで鈴木亮平さんがヒーローって何歳差なんだよと思ってそこも笑えました。
序盤の二人の「彼氏です!」「彼氏じゃない!」という掛け合いもお腹を抱えて笑いました。
安田顕さんのガリガリの体の偽変態仮面と鈴木亮平さんのムキムキの変態仮面がめちゃくちゃ比較するとシュールでした。
誰が偽変態仮面と変態仮面見間違うんだよ、と何回も心でツッコミを入れました。
セリフ回し、間なども店舗が良くて1位に選んだ作品同様胃もたれのしない福田作品だと思います。
『アオイホノオ』がテレビ東京で放送(2014年)
原作漫画は知らなかったけど、すぐに読みたくなるほどドラマが良かった。柳楽優弥は映画「誰も知らない」の子供時代の印象があまりに強烈だったために大人になってからもがいていたのではないかと推測されますが、こういう形でスパッと新境地へワープ移動できたのは、彼にとっても視聴者にとっても良かったのではないかと思います。あの孤独な目をした子供のイメージが、モユルのめらめらと燃え上がるホノオの瞳のイメージへと変わってしまったのがこのドラマの最大の効力だったかもしれません。とんこ先輩役の山本美月も、単なる美人のイメージがこのドラマで大きく変化しました。できればもっと変な役をやってほしいけれど、女優さんはこのあたりが限度かもしれないなと少しだけ残念です。見終わると、ぜったい「うおおおお」と島本マンガの真似をしたくなると思います。
『ニーチェ先生』が読売テレビ(Hulu)で放送(2016年)
Hulu限定ドラマだったかと思いますがサクッと見れる映画でした。この時初めてシソンヌのジロウさんを知ったのですが、めちゃくちゃ癖のある職場にいるうざい先輩の誇張版みたいなキャラが私的にはツボでした。
あと、間宮祥太朗さんがすごく好きなのですが彼が終始無表情なところはすごいと思いました。
他の福田作品を見ていると多くの演者さんが佐藤二朗さんの演技やセリフに演技中も明らかに笑っているところをよく見るのですが、間宮祥太朗さんは私の記憶の中では笑っていなくてプロ根性を感じました。
間宮祥太朗さん自体、バラエティ等で拝見する限り表情豊かな方だと思うのですが、無表情で念仏を唱えたり松井玲奈さんをめちゃくちゃ邪険に扱って汚物を見るような目で見てたところは最高でした。
松井玲奈さんの振り切れた演技も面白くて彼女を女優として見直しました。
『50回目のファーストキス』が映画として映像化(2018年)
福田監督には珍しく真面目に感動するストーリーの映画です。観終わった後に、心があたたかくなって観てよかったと思えました。同じ福田監督の勇者ヨシヒコシリーズに主演していて、福田組でもお馴染みの山田孝之さんと長澤まさみさんが主演で間違いない演技力と実力で最後まで目を離せず見入ってしまいました。記憶がすぐに無くなってしまう女性と恋に落ちて、どれだけ忘れていても何回同じ状況になっても、何度でも初めから出会っていくという、それを面倒だとか嫌になったりせず一途に思い続けて最善を尽くして行動できる主人公に本当に感動しました。最後の結末の部分もすごくあたたかくて、愛情に溢れていて流石福田監督だと思いました。
その他福田雄一さん作品
- ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008年)
- 銀魂(2017年)
- 銀魂2 掟は破るためにこそある(2018年)
- 斉木楠雄のΨ難(2017年)
- ヲタクに恋は難しい(2020年)
- 今日から俺は‼︎劇場版(2020年)
- 新解釈・三國志(2020年)