ドラえもん のび太のパラレル西遊記（アニメ映画）見逃し無料動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

昔の映画ですが古臭さが全く無く、ほのぼのした雰囲気が印象に残る映画です。個人的に、ドラえもんの映画の中で「のび太のパラレル西遊記」が一番面白いです。
一番の魅力はストーリーの面白さです。孫悟空の存在を信じるのび太の主張からストーリーが始まるところが、ドラえもんらしくてほのぼのします。

発想力のすごさに一番驚いたのは、ドラえもんの道具・ヒーローマシーンによってゲームの中の妖怪が現実の世界に飛び出し、人間界の歴史が変わるところです。また妖怪が支配する世界の描写が良く出来ていて、街も人もどこか不気味な雰囲気が漂う表現方法がとても印象に残りました。

この映画には西遊記の妖怪がたくさん出てきて、西遊記が好きな私にとってワクワクが止まりませんでした。西遊記とドラえもんのコラボレーションが楽しく、特に金角が名前を呼んでドラえもんをヒョウタンに吸い込ませようとするシーンに胸が躍りました。また西遊記には出てこないキャラクター・リンネイは牛魔王と羅刹女の子供で、可哀そうだけれども優しい妖怪でした。妖怪と人間が仲良くなれたら良いのになと思わずにはいられない内容です。
最後になりますが、西遊記に欠かせない三蔵法師は中国の歴史上に実在した人物だとこの映画を通じて初めて知りました。中国の歴史に興味を持つきっかけとして知育にも良いかもしれません。

まず、序盤のゲームの世界に入れる秘密道具。
誰しもが「欲しいーー！」となるはずです。
私も子供の頃そう思いました。この映画は1988年のものなのでゲームがファミコンっぽい感じになっているのですが、今見るとそこがまた魅力だったりします。西遊記とドラえもん達のキャラクターのシンクロ率の高さも笑えます。

のび太→孫悟空 ジャイアン→猪八戒 スネ夫→沙悟浄
イメージがピッタリ過ぎて何回も笑った記憶があります。
そして、この映画の見所は、なんといっても火焔山に向かうシーンです。
途中で主題歌が流れるのですが、シーンに見事にマッチしていて見ている側のテンションを上げまくってくれます。
このシーンで活躍する人物が「リンレイ」です。
火焔山の様々な罠を「リンレイ」が教えてくれるので、ドラえもんたちは、ピンチを乗り切る事ができるのです。

この「リンレイ」は、最初はスパイとして三蔵法師の旅のお供をしていました。しかし三蔵法師の素晴らしい人格によって心を入れ替え三蔵法師を助ける側になってくれるのです。リンレイは、牛魔王の子供なので親を裏切ることになりますが、それでも三蔵法師を助ける側になってくれたのは、のび太扮する「孫悟空」や三蔵法師の勇気ある行動や仲間を思いやる気持ちが通じたからだと感じました。
最後、現実世界に戻った時にのび太ママに甘えるのび太がなぜかとても癒されました。

のび太が、孫悟空は実在することを証明しようとするところから始まります。のび太らしいですね。ジャイアンとスネ夫ともし孫悟空が、実在しなかったらドラえもんの道具を使い放題と約束してしまったためドラえもんは、ヒーローマシンでのび太を孫悟空に変装させ乗り切ろうとします。その時、ヒーローマシンの入り口を閉め忘れてしまったため中にいた妖怪が現実世界に侵食してしまいます。
その様子は、非常におどろおどろしく子供のころ見た場合少々トラウマになってしまうかもしれません。
その際、ドラえもんが言う「みんなの危険が危ない」というセリフは、ドラえもん映画屈指の迷言（めいげん）と言われています。

ドラえもんたちは、ヒーローマシンのキャラになり切って妖怪回収の冒険に出かけます。回収の仕方が、西遊記の妖怪「銀閣・金閣」が持っている名前を呼んで返事をした相手を吸い込むひょうたんにちなんでいるところも西遊記になぞらえている事がよくわかります。またドラえもんが、ひょうたんに吸い込まれた時「僕が溶けるわけないじゃない」と言いながらどこでもドアで出てくるところは、コミカルで好きです。

またこの作品のキーマンとなっているリンレイは、妖怪の息子でありながら三蔵法師と旅をつづけることで人を襲って食べることに対し、葛藤する様は見ていて切なくなりますが最終的には、ヒーローマシンに戻ることなく三蔵法師と旅をするハッピーエンドになっているのがいいですね。主題歌の「君がいるから」は、メロディーも歌詞も一度聴いたら忘れられなくなること間違いありません。

のび太がドラえもんにおねだりしたことがきっかけで、厄介事に巻き込まれていくのが映画版のお約束ですよね。今回はドラえもんがうっかり片付け忘れていたヒーローマシンのせいで、現実の世界にあの西遊記の化け物が進出してくるという展開でひと味違います。ママの手料理が蜥蜴のスープ、孫悟空が妖怪に負けてしまう逆さま西遊記、怒るとツノが生えてくる担任の先生。歴史の流れから離れてしまったこの世界を、再び正しい軌道へと導いていくための戦いと冒険の幕開けです。

臆病者で逃げ回ってばかりののび太も、孫悟空の真っ赤なコスチュームを身に纏い如意棒を構えた途端に頼もしく見えました。どんな妖怪変化にも恐れを知らずに立ち向かっていくジャイアンは猪八戒、要領よく立ち回るスネ夫は沙悟浄。過酷な砂漠の旅でもオアシスのような清涼感を感じさせるしずかちゃんが、三蔵法師なのは文句ありません。終盤には思わぬアクシデントによって捕らわれの身となってしまいますが、力を合わせて助けに向かうのび太たちの奮闘ぶりに胸が熱くなるでしょう。魔法のひょうたんを武器にして孫悟空を苦しめる双子の金角・銀角、妖怪軍団を率いるラスボス・牛魔王まで古典の世界観をしっかりと守った悪役たちにも注目してください。