ドラえもん のび太と夢幻三剣士（アニメ映画）見逃し無料動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

学校でも家でもいつも怒られたばかりののび太くんが夢の世界では賢く、勇敢な少年になれる、そんなドラえもんの道具である気ままに夢見る機ゲームを使い始めたことから物語は始まりますが、ここで冒頭に登場する不思議な鳥トリホーは小さい頃怖かった記憶があります。
人間に化けてのび太の前に現れ、夢幻三剣士のソフトを勧め、ユミルメの世界へ連れて行かれてしまうのは見ていて夢と現実の世界が本当に逆転してしまうのではないかと考えさせられました。

気ままに夢見る機で夢幻三剣士を見始めた当初は夢の中と現実がほとんど変わらない事に不満をあげるのび太ですが、ドラえもんは夢だからと言って甘やかなさいよくできたソフトだと感心していました。そこは思わず感心して笑ってしまいます。
色々と文句を言いながらも夢を楽しんでいたのび太くんですが、次第に本当の仲間であるジャイアンやしずかちゃん、スネ夫までを同じ夢中に入り込ませ一緒に妖霊大帝オドロームに戦いを挑むようしむけるあたりはいつもののび太くんの強引なところがでています。
学校でも3人が寝不足や足の疲れを訴えているシーンは本当勝手に夢に巻き込まれてかわいそうでした。

しずかちゃんであるシズカリア王女として結婚をする為に白銀の剣士となり妖霊軍団に立ち向かい様々なアイデアで敵を倒していくところはのび太ニヤンの見せ場です。
そして、この映画ではしずかちゃんは一人二役演じています。そこも注目のひとつです。
また、ラストシーンのしずかちゃんだけが入浴中でのび太くんかは直接聞くことができずアンテナのホクロの意味が分からなかった為におこった出来事、再度ユミルメの世界で妖霊大帝オドロームとの最終対決シーンでのビッグライトの活躍はすごかったです。

今作映画ではひみつ道具「気ままに夢見る機」が鍵となって進んで行きます。
ネーミングは単純でありながら、今回の冒険の舞台を創り出す道具の効果は凄いです。
ただしこのひみつ道具を使いすぎ、どちらが最終的に夢の世界になるのか曖昧になっていく描写は怖いです。
この映画では、のび太達が名前を変えて活動しているのも印象が強いです。

のび太はノビタニアン、スネ夫はスネミス、ジャイアンはジャイトス、しずかちゃんはシズカ―ル、ドラえもんはドラモンです。
のび太とドラえもん以外はアバターだと思う描写もあります。
夢であっても、紆余曲折あってスネミスとジャイトスはノビタ二アンを認めます。
ノビタ二アンが伝説の武器を獲得し、三剣士になっていく途中で挿入曲「夢の人」が流れるシーンが凄くカッコ良いです。

ちなみにスネ夫とジャイアンのキャラが瞬く間に石化したり、のび太としずかちゃんが
一度はやられてしまっても、竜の案内した風呂に浸かった為に復活したりするなどと言うショッキングな描写もありました。
トラウマになりそうなシーンでありながらも作品の見どころであると感じます。
妖霊大帝オドロームと言う敵と戦った後、のび太の町の小学校が映るのですが
本当に元の世界に帰って来たのか疑うのもこの映画の楽しみ方かもしれません。

この映画には、「気ままに夢見る機」というドラえもんのひみつ道具が出てくるのですが、いろいろなジャンルの自分が見たい夢のカセットを寝る前に夢見る機にセットし見ることができるというとても面白いものです。いい夢を見たのび太くんは現実世界との落差に嘆きドラえもんに泣きつくところまでは毎回のお約束の流れ。結局はドラえもんが折れて未来デパートでひみつ道具を買う、というものですが実はこの気ままに夢見る機の不思議なところは現実世界とリンクしてきてしまい夢か現実かの区別がつかなくなってくるところ、ここがすごいです。
たまにデジャヴだ、と思う時がありますがそれがずっと続いているような感じです。

物語の中盤から話のメインが映画のタイトルにもなっている「夢限三剣士」の世界が舞台になってきます。内容はＲＰＧですが、ここからが特に面白くなってきます。オドロームという悪役を退治するため、いつもはやられてばかりののび太くんも白金の剣士ノビタニアンとして活躍していくのですが途中で竜や悪役の手下たちとの闘いも見どころです。竜の吐く息にあてられると石になってしまったり、姫であるしずかちゃんも剣士に扮して悪役と戦うところなどＲＰＧとしては典型的かもしれませんがドラえもんシリーズとしては斬新で楽しめました。

要所要所でのＢＧＭもかっこよくてすごく好きです。　また、陰で暗躍している夢にも現実にも出てくるトリホーというキャラクターの容姿含め、こどもの頃はとても怖かったけど成長して見ると不気味さや色々と考察できるキャラクターだと思います。後半からはとにかくのび太くんがかっこいい映画になってます。

この映画はのび太が現実世界でうまくいかないことばかりなので夢の世界だけでも活躍したいという気持ちでドラえもんにねだって気ままに夢見る機というひみつ道具を出してもらって物語が進行するという話なんですがすごく面白いです。夢幻三剣士という夢ソフトを手に入れてのび太が夢を見るとノビタニヤンという名前のキャラクターで白銀の剣士になって龍退治に出かけたりオドロームというラスボスを相手に戦ったりとロールプレイングの世界を旅しているような感じのストーリーで展開していきます。
映画ではお決まりなんですが、かなりのび太が勇敢に戦って活躍していくのですごくワクワクします。

はじめの頃はスネ夫やジャイアン達はのび太の夢の中に来ることはなかったのですが現実世界でアンテナのほくろをつける事でスネ夫やジャイアンをのび太の夢の中に招く事ができてみんなで一つの夢を共有できるという展開が素晴らしいと感じました。でもラストバトルでスネ夫とジャイアンが参加しないのでそこだけが心残りです。みんなでオドロームを倒すという展開を期待していたので少しだけ納得はできないですね。そして、ラストカットに謎が残ります。夢から覚めたはずなのに学校の場所が変なところにあるのでもしかしたらまだ夢は冷めていないのかという感じで終わるのがすごく不気味でした。