ドラえもん のび太の月面探査記（アニメ映画）見逃し無料動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

この作品の見どころと言ったら、なんと言っても脚本でしょう。あの直木賞作家の辻村深月さんの描くドラえもん、確かにミステリー要素も強く大人でも面白かったです。その元となるのは「月にはウサギがいる」というお話、小学生にもなってまだ信じている人はのび太以外にもいるのでしょうか。純粋というか先が思いやられます。でもそんな夢物語を現実にしてしまうのがドラえもんの力、もしもボックスではなく今回使用された異説倶楽部メンバーズバッジこそが最終的に重要な役割を果たすのです。そのバッジを付けているものにしか見えない世界、ぜひ私もメンバーに加えてもらいたいものです。
月のウサギの可愛さも見どころ、みんな同じようでいて個性が溢れているのがいいです。素敵な世界で一緒に餅つきしたいです。夢のあるストーリーとは別に不思議な少年ルカの物語も、クールなイメージの転校生とウサギ耳のギャップがいいです。ブルーの瞳に髪の毛、神秘的で素敵なキャラクターたちでした。広瀬アリスさんにロッチの中岡さん・サバンナの高橋さんとゲスト声優らも盛り沢山、でも皆さん上手くて全く違和感を感じることはありません。物語の世界にどんどん入り込めるのです。

のび太の月面探査記のネタバレとしては、ある朝のび太が学校に行く前にテレビを見ていて月に謎の影を撮影したニュースが飛び込んできて、のび太はクラスのみんなに月の謎の影の生物はウサギだと言いみんなの笑いものにされる場面です。のび太はみんなに馬鹿にされてとってもかわいそうだと思いました。ドラえもんに相談して、どこでもドアで異説の月に行き粘土でウサギを作り始めたのです。その翌日に転校生のルカくんが小学校にやってきて、最初は不細工な人だとジャイアンとスネ夫はその人にからかっていたけど、リレーなどスポーツでは速くて体力にも自信がある人でとってもかっこよかったです。その後ルカは、ジャイアンとスネ夫しずかちゃん、のび太、ドラえもんとバッチをつけて月面に行き、うさぎとダンスしたり、ごちそうを食べてすごく喜んだ場面がよかったです。うさぎ王国はまるで遊園地って感じでした。その後、ルカは姉に行方不明になって何日も帰って来ないから心配して怒られてしまった。ルカが姉に友人を案内して姉に教えてもらったら、月面に住んでいる人々はなんと年齢が1010歳とあり得ない年で、1000年以上も月に暮らしていてとってもびっくりしました。

ドラえもんの映画シリーズの中では、舞台が宇宙になることは良くあることですが、私たちが一番身近に感じる星である「月」を舞台にしているところと、ルカとのび太との出会いがルカが突然転校生として生活にそっと入り込むところからスタートするところが、少しテイストが違う要素だと感じたました。
どこでもドアでサクッと月に行けてしまうところは苦笑いしてしまいましたが、月の裏側、もちろん人類が知り得ない世界が舞台なので、いつも通り、夢と理想と羨ましさはたっぷり詰まっています。途中から、カグヤ星が舞台になり、結局月だけでの話ではないのか…となってしまいますが、ルカやルナ達家族の物語になっていくので、そんなに気になるポイントではありません。
今回の作品は友達を救う状況に置かれたから戦うと言うスタンスではなくて、自らの意思で友達を助けに行くと言うシーンがしっかり描かれています。カグヤ星の悪役達に攻められて、のび太達がどこでもドアで戻った瞬間、どこでもドアが破壊されてしまいます。本来なら、助けに行っても帰れる保証はないのに、わざわざ命の危険を冒してまで宇宙に行くなんて…と思うし、ドラえもんでさえ助けに行くことを無理強いしなかった、と言う展開は、まぁまぁ珍しいです。しかし、4人は各々で決意と覚悟を決めて、ドラえもんが待つ宇宙船に集まるのですが、その時のシーンが結構感動的です。一番面白いと思うポイントは、のび太が作ったウサギのムービットが終盤で見せる結束力です。結構凄まじく、スカっとします。映像全体に躍動感があるので、すごく壮大な映画に感じました。