ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ の感想・口コミ
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ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ は、クレーマー患者に立ち向かう女性医師が主人公。「医療はサービス業」という理念で経営する病院で起こる様々な無理難題に同僚医師と共に向き合い、人同士のつながりや想いを探し出していく物語です。
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ のドラマ情報・出演者情報についても解説しています。ぜひこの記事をご覧になってください。
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『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ 』(ドラマ)期待・感想・レビュー・評判・口コミについて
『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ 』全体評価
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ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ (ドラマ)の作品情報とあらすじ
タイトル | ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ |
テレビ局 | NHK |
放送日 | 2020年7月17日~ |
放送時間 | 毎週金曜日 22時00分~ |
キャスト | 貫地谷しほり/内田有紀/田中哲司/浅香航大/高梨臨/浜野謙太/永井大/鷲尾真知子/升毅/竜雷太/石黒賢/朝加真由美/平田満/伊武雅刀/ほか |
原作 | 南杏子(幻冬舎文庫『ディア・ペイシェント』) |
公式サイト | https://www.nhk.jp/p/ts/G56K1GKVMK/ |
公式SNS | |
主題歌 | 宮本浩次「P.S. I love you」 |
さらに詳細 | Wikipedia |
あらすじを見る ➡
病院を「サービス業」と捉え、「患者様プライオリティー」を唱える佐々井記念病院の医師たちは、さまざまな問題を抱えていた。1人は、執ように嫌がらせを繰り返す“モンスター・ペイシェント”に付きまとわれる若き女性医師。1人は、明るい性格で患者からも好かれているが、大きな医療訴訟を抱え悩む先輩女医。1人は、患者とは一定の距離を取りうまく立ち振る舞っていたかに見えたが、刺傷沙汰に巻き込まれてしまう男性医師。果たして、彼女らは、希望を見いだせるのか?
出典:NHK『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~』公式
感想・ネタバレを見る ➡
【第4話感想】
「ディアペイシェント」は、主人公の消化器内科医・真野千晶(貫地谷しほり)と患者さんの交流を通して、患者さんの心に寄り添う医療の在り方を問うドラマです。毎回常連のモンスターペイシェントが登場し、患者さんのクレームにどのように対処するべきか?について、医師側と事務局側で見解が分かれますが、第4話では、2人の常連モンスターが結託して千晶を追い詰めるという、前代未聞の事態が起こります。更に、2人のモンスターペイシェントのうち1人は、仕事を優先するあまり便意を我慢し過ぎて便秘を拗らせ、腸閉塞まで起こして緊急搬送されて来ます。これを機に便秘の患者さんとはじっくり関わることができ、千晶が習慣性便秘の原因を突き止めて、腸の動きを促進させる体操も伝授したことで、この患者さんはすっかり心を開いて、クレームも訴えなくなりました。しかし、もう1人のモンスターペイシェント・座間(田中哲司)は、結託者がいなくなってしまったこともあり、ますます千晶に対する態度がエスカレートします。座間が千晶を脅迫する度に、院内の対策委員会が開かれますが、病院の評判を落としたくない事務長が千晶を目の敵にし、それを病院長や事務員、警備員、同僚の医師等の周囲がフォローし、何とか千晶を支えて、日々の医療に支障が起きないように保っています。このドラマで描かれていることは、実際の医療現場で起きているリアルな現実ですが、病人という弱い立場の人を守ることが医療の使命であるが故に、どんなモンスターペイシェントを抱えていても、それが表に出ることはないこともまた、1つの真理です。これまで表沙汰にならなかった医療の1面を、リアルにドラマ化した点が1番の見どころだと思います。
【第4話感想】
認知症の母を抱えた座間の幻影に怯える千晶に、座間が睡眠薬を大量に処方してくれと絡み、座間への対応に悩む千晶は気の毒です。高峰は病院を守っても、千晶は守ってくれない、まさに四面楚歌の孤独な戦いです。
更に、便秘に悩む広瀬が千晶を受診します。2週間前に排便があり、浣腸して排便させていると言います。大腸刺激性薬剤のアントラキノン系も耐性が出来てマグネシウム製剤も効かないと言うと、千晶は他の病気が隠れているかも知れないので、検査を勧めるのですが、広瀬が断わります。思い込みの強い患者は医者を悩ませます。
そして受付で千晶のプロフィールを開示しろと広瀬が迫ると、座間が便乗してきて、千晶が問題のある医者だと言います。まさに、クレームの増幅です。
必要な薬を処方しない信用できない医者だと電話がかかるばかりか、SNSで信用できない医者だとの書き込みを高峰が見て、患者様プライオリテイ委員会の議題になると言い出します。座間の対応で悩んでいる千晶にとっては、追い打ちを受けたようなもので、高峰の病院本位の自己防衛の姿勢には、腹が立ちます。
さらに、認知症の西園寺が千晶の顔を掴むトラブルもあり、もう語るのも気の毒です。
委員会で千晶が呼ばれ、「魔の千晶」というSNSの書き込みを高峰が事実かと言って人民裁判が始まります。千晶は座間が睡眠薬を盗まれたから亡くなったと処方を頼むので、断わったと言い、座間に食事代を払われて、お金を返そうとしたが、怒って金を投げ返さられたと弁明し、仕方ないので事務局に返金をしたと言います。どう考えても、千晶の説明が正しいと思います。
それなのに、高峰は患者を不安にさせたからだと千晶に非があると言わんばかりの言い方です。見かねた院長は病院として対応すると言います。
更に、高峰は広瀬からも苦情が来ているので千晶は患者ファーストの精神が判っていないと言います。しかし、受付の職員が広瀬が座間と接蝕していると教え、座間が広瀬を焚きつけを暗示したのは、千晶にとっては、せめてもの救いでした。
金田は病院の儲け本位の高峰が医者のことを考えていないと言う言葉に納得できます。浜口も患者との訴訟で今日は地裁に行ったと言い、みんな孤独の戦いをしています。
万里から千晶に母親の具合が悪いと連絡が入ります。認知症の母を妹らに任せている千晶も後ろめたさがあります。
千晶は大腸内視鏡検査を受けて欲しいと広瀬に言いますが断わられます。すると、座間が千晶が患者に不要な検査を強要していると書き込みが入ります。患者の為を思って検査を勧める千晶の想いが誤解されて気の毒です。
千晶が帰郷すると徹に、クレームを言う患者に普通に診察できるかと問うと、当然だと徹が言います。山を登るようにゆっくりと患者のペースに合わせて患者に寄り添わなければいけないと言います。含蓄に富む徹の言葉ですが、言うは易く、行うは難しだと思います。
座間が診察に来て、千晶はブログを見たというと、病院をよくしようと思ったので、悪く思わないでくれと座間が言います。自分の行いは棚に上げて、正義の味方のような言い方は理解に苦しみます。
座間が風邪っぽいと言うので、診察すると千晶は問題ないと言い、このまま様子を見て下さいというと、座間は熱があって体がだるいと言っているのに嘘を言っているのかと怒ります。もはや、理屈が通らない相手です。
広瀬も検査に来ないのですが、とうとう症状が悪化して広瀬が救急搬送されます。イレウスでした。
広瀬は一人暮らしで、10年前にコールセンターに勤務してから便秘が始まり、熊本の母が急死したと言います。広瀬は明日、退院したいというと、改善していないから無理だと千晶が言います。孤独な広瀬が母親の死によって孤独感が益々増幅されて、職場のストレスもあって、それが、副交感神経が抑制されて大腸の蠕動運動も低下して便秘になったのが、イレウスを起こした原因だと思います。
他方、院長がSNSの誹謗中傷記事をプロバイダーに削除させろと言ったのですが、高峰が反対したと蓮見が千晶に報告します。
千晶が広瀬にリラックスする運動を教えます。千晶が蓮見に貰った熊本の名物を上げると広瀬は喜びます。
すると、広瀬が苦しい胸の内を千晶に打ち明け、幸せな人を見ると嫉妬し年を重ねると自分が嫌になると言います。
人は孤独で不安かも知れない、自分の幸せも人生も自分で決めて愛していいと思うと千晶が優しく語りかけます。
すると、広瀬は便秘が解消して喜びます。やはり、精神的な原因が大きかったようです。広瀬にとっては千晶の広瀬の気持ちへの寄り添いが一番の治療だったようです。
千晶の父の徹のアドバイスが効いたようで、微笑ましかったです。
広瀬が座間に会うと、千晶の便秘解消メニューで治ったと嬉しそうに言います。座間は面白くない顔をします。座間にとっては広瀬の疾患が治癒しない方が都合がよかった様です。
辛いのは自分だけじゃないと浜口が千晶に言い、なんとかなると千晶を慰めます。千晶にとっては院内では浜口だけが心の支えのようですが、その明るい浜口がまさか自殺してしまうとは予想できないのが心配です。
【第7話感想】
座間敦司氏がなぜか知っていた浜口陽子医師の無断欠勤と医療訴訟問題。今回も病院の廊下の曲がり角からいきなり飛び出してきたり、おそろしさは上昇中です。「千晶先生‼︎、おはようございます!」。その座間氏が、気味の悪い事を言うので、気になった千晶医師がマンションを訪ねると、大量のKCLを注入して、自殺を図ったよう。この塩化カリウム製剤を大量に体内に取り込むと、高カリウム症になり死に至る事があるのです。ただでさえ、しょっぱい塩化カリウムですから、体の具合の急変をどう阻止しようとしても、ただでは済まない筈です。座間氏が言ったのは、「何してるんでしょうねぇ?、浜口先生」。座間氏は浜口医師とも因縁があり、ブログで非難し、「魔の千晶医師の横暴に加担する女医、その名も、「はま愚痴陽子」‼︎」と名付けています。また、千晶先生の事は何でも知っている、とも言っているのです。今回はたまたま、浜口医師の危機を示唆する暗示を提供してくれましたが、この事をどう、ブログで、或いは、「僕の主治医」の千晶先生の診察の場で話をするんでしょう⁉︎。なぜ、千晶先生に辛く当たるのか、それが明らかにならないと、千晶先生の耐えられる態度とは言えなくなりませんか?。だって、座間さんは言っています。「主治医の千晶先生に僕の心と体の事をしっかり把握してほしいだけ!」と。
【第7話感想】
病院を舞台に、あらゆる患者が現れて、それぞれ事情を抱えています。患者の数だけ、病気と共に背負っている問題も様々であるので、上辺だけでスルーすることも難しく、考えさせられることが多々あります。7話では、2組の母と息子の姿を見せてもらいました。各々の息子たちを見ると、一方は多忙な歯科医師、もう一方はというと引きこもりのニート。全く正反対の男たちなのですが、よく考えると共通点が見えます。どちらも自分本位で、たった1人の母親のことを大切にしていない、というところです。2人の母親は、それぞれ精一杯に息子のことを愛しています。どこから歯車が狂ってしまったのか、母親は、どんな風に息子に対応すればよかったのか、など、ドラマを通して考え込んでしまいます。今回、恐れていたことが現実になってしまい、すごく残念です。あれほどに志の高い愛情一杯の素敵な医者である陽子が自死を選ぶなんて、どうしても納得がいきません。訴訟問題を抱えていた陽子に、なにが起こったのか?責任感の強い陽子が職場を放棄することも、不思議でなりません。陽子を発見したのは、千晶です。かなりの衝撃を受けたに違いありません。これから、千晶がどう感じてどう行動していくのかが、見どころになりそうです。
【第7話感想】
金田の田舎の母から野菜が送られ病院に差し入れます。金田は母親が要らない物を勝手に送ってくると言うのですが、母親と言う者は何時まで経っても息子が忘れられい気持ちが判ります。でも、子供にとっては迷惑のようです。親の心、子知らずという言葉の通りです。
でも、千晶は昔、母親から送られた野菜を断ったことを電話で謝ります。千晶は家族に感謝している気持ちがあるようです。
患者の秋絵が千晶を受診し全身がむくむと言い、自分ではなく息子の薬を欲しいと言うのです。千晶が診察をしないと薬は処方できないと言うと、秋絵はとにかく薬を頂戴と怒りだします。
すると、金田が以前、秋絵が息子と金田の当直に来てアニサキスの為に腹痛になったと言います。息子は10年も引きこもりだと言います。ほっておけと金田が言いますが、
悩む千晶は真面目だと思いました。
千晶が院長に相談すると、院長は61万人の中年ひきこもりがいて、8050問題だと言います。
一方、座間が診察がないのにやって来て、千晶が座間に介護で大変でしょうと言うと、子供が親の面倒みるのが当たり前だと言って、エレベーターの壁を蹴って当たり前の事を聞くなと騒ぎます。もう何を言っても、座間には通用しないようで、千晶が可哀そうです。
後日、秋絵が手から血を流して搬送されてきます。台所で包丁が落ちて来たと言うのですが、付き添いの隣人の女性は違うと言い、あいつがと、息子がやったと言おうとするのですが、秋絵が違うと否定します。
引きこもりの息子のせいで怪我をしたようです。秋絵は息子をかばって真相を言わないようです。
例え、息子に殺されかけても息子を、かばう姿は、秋絵の息子への愛情としか表現できません。
ところが、秋絵に虚血性心疾患に弁膜症の疑いがあります。息子のせいで、ストレスが心臓疾患を誘発したのかも知れません。
秋絵の隣人は息子が秋絵を殴っていると言て、息子の頭がおかしくて、秋絵が殺されると言います。
千晶は浜口に相談し浜口は高峰に警察に通報した方がいいと言うと、沼田は以前にも外科の医師が警察に通報したら、秋絵が病院を訴えると騒いだと言います。
息子を犯罪者にしたくないという母親の気持ちでしょうが、もはや正常な判断が出来ない様です。
高峰は秋絵を転院させると言います。厄介者は、病院の為には、例え重症患者でもリスクは取らないという打算が見え見えです。
千晶は秋絵を心配しますが、秋絵は息子の為なら死んでもいいと思っているから放置しろと金田が千晶に言います。
秋絵は転院先で大動脈弁狭窄症だったと言います。しかし秋絵が病院を抜け出していました。そして親子が怪我を負って千晶の病院に搬送されてきます。
2人でいないと生きて行けないと言い、浜口は秋絵が余命を知って息子を殺そうとしたのかも知れないと言います。
秋絵が親子心中を図ったようですが、浜口は家族の問題には医者には踏み込めない領域があり、患者に元気になって欲しいと思っても、どうにもならない現実があると言います。
千晶なら、どんな事でも乗り越えていけると浜口が言うと、浜口がいてくれたらというと、浜口が千晶を抱きしめました。
翌朝、浅沼が息子と来たので、物忘れが多いと千晶が言います。浅沼は大丈夫だというと、息子は時間切れだと言って帰ってしまい、浅沼は院内で放置されてしまいました。すると、今回の一番の見どころですが、秋絵の息子が秋絵に施設に入れと言われ、騒いでいました。息子は秋絵に、こうなったのも秋絵のせいで、金を残して死ねと言うのです。
とうとう、思い余った千晶は息子に、自分が上手く行かないことを親のせいにするなと怒ります。
秋絵が、息子が一人では生きられないと知って、いけないことをしたと千晶が言いいますが、何か感じないかと千晶が言います。
もし息子に親への愛情があるなら、自分がどうやって生きていけばよいのか、促したのだと思います。
秋絵は息子に謝ったのですが、息子の心にどれだけ響いたのかが判りません。
千晶は依存し合う親子が幸せとは思えない。しかし歪んだ親子関係でも医者は踏み込めないと悟ります。浜口が言うことが判ったと思います。
座間は暴れて騒ぐ親を持て余していました。座間は風邪薬が欲しいと言ってきます。
そして、浜口が訴訟を抱え、無断欠勤していると何故か、座間が言います。浜口は弁護士から訴訟の和解が巧く行っていなと報告を受けていたようです。
千晶が浜口の家に行くと管理人が部屋を開けると浜口がベッドでカリウムを自分で点滴して死んでいました。
いつも、明るくて、千晶の悩みにも寄り添う浜口が、千晶にも打ち明けられない悩みを抱えていたようです。千晶にすれば、なぜ、自分に一言相談してくれなかったのか後悔が尽きないと思います。
自分が頼りにならない人間だと思われていたのだとしたら、あまりに千晶が気の毒です。
浜口が他人には、どうにもならない現実があると言ったのは、浜口自身のことを言っていたのかとも思いますが、千晶の心の傷が心配です。
金田のせいだとは思いませんが、いつもクールで他人事の様に、人を突き放すような金田にも、日頃の言動や行動を反省して欲しいと思います。
【第8話感想】
真野千晶内科医の盟友・浜口陽子内科医が自殺。KCL(塩化カリウム)を大量に摂取したところを千晶らが自宅を訪ね、病院に搬送されたが、心肺停止から蘇生しなかった。患者思いで一生懸命な雰囲気の医師がなぜ自殺を?。一つは、医療過誤の訴訟に裏切りがあり、証人の看護師が証言を翻したらしいのです。だが、スポット勤務の病院での手術であったようですし、5年前の事で、青森県の病院での事でしたから、今は東京圏の佐々井記念病院で、信頼できる仲間に巡り合えたと言っていましたから、非常に不思議な感じがします。残された千晶医師も残念がるとともに疑念がわきかねない部分が。そういった事件でしたので、佐々井記念病院としては悪い噂が立つと、まずかったのですが。例のモンスターペイシェント・座間敦司氏のブログに載ってしまいました。「女医・Hの自殺」について、と。その理由について、一通りの憶測を指摘してしまいました。結果、患者さんの来院数が減少。病院の経営は苦しいものに。こうなってしまったのも、銀行出身の事務長が、浜口陽子医師の不在を当面休暇中と患者に伝えた事と医師賠償責任保険に加入していない時期のあった浜口医師を佐々井病院が採用していた事に問題があったようですが。そして、ついに座間氏が動き出しました。「最低女医・魔の千晶、佐々井病院の患者様対応マニュアルに怒りの書込み」。やってられるか‼︎と。実は、千晶さんが書いたものではないんですが。
【第8話感想】
医者の立場から見た医療現場が描かれていることに、興味がもてます。患者ファーストを目指すあまりに、患者をお客様扱いしている部分が、多々見られます。医師ならば、本来没頭して欲しい医療関係の事よりも、患者への対応に疲弊している医師たちの姿が痛々しく映ります。その最もたるものが、訴訟を抱える医師の姿でしょう。医療訴訟の賠償金のために、自らの命を投げ合った陽子の行為は、あまりにも悲しすぎて、到底納得のいくいくものではありません。金田までもが訴訟を抱えていると知り、愕然としました。病院のスタッフ中が悲しみの空気の元、土足で無神経に踏み込んでくるあの男。座間が、予想通りやらかしてくれました。SNSを使用しての、執拗なまでの千晶を筆頭にした攻撃は、異常だとしか言えません。本来なら、法的手段に出て当然のケースではないでしょうか。病院内部の情報が、しっかりと座間に伝わっていることが不気味すぎます。病院の事情に詳しい人物が、座間に漏らしているとしか考えられなくなってきました。陽子もいなくなり、千晶のことが心配です。強がりを装う金田も、気にかかります。もう、一刻も早く、裏切り者の正体を暴き出し、座間を大人しくさせる手段をとってもらいたいです。
【第8話感想】
千晶にとってはショックが大きすぎますが、それでも仕事を休まないで患者の前で取り繕う姿が痛々しいです。
濱口は5年前、青森の津軽清和病院で35歳の急性心筋梗塞の患者のカテーテル処置での事故死を訴訟で抱えていました。年齢以上に動脈硬化を抱えていて、カテーテルがもろくなった血管を破ってしまい出血死したと予想され、不可抗力だと思います。
それでも、なぜ、このような事になったのか判らないと院長が言うのも判ります。
驚きの場面は座間が浜口が自殺と知っていて、医療ミスの可能性かと言い、失礼なこと言うからバチが当たったと千晶に言います。
さすがに怒った千晶は、浜口の事を知らないのに侮辱するようなことを言わないでというと、自殺するなんて患者への裏切り行為だ、責任から逃げたと言い返したのは、千晶の心の傷に塩を塗るような許せない行為です。
千晶が浜口の両親に会うと父は娘が我慢強い子供で、弱音を吐かずに行ってしまった。弱音をはけるように育てれば良かったと母親が言ったのは、諦め切れない両親の気持ちがわかりますが、周囲が浜口の悩みを救ってやれなかったのは悔いが残ります。
浜口の手紙で、千晶と働けて楽しかった、自分が空の上から見守っているから、代わりに自分の患者を宜しく、頼む、今まで有難うと書いてあったように、恨みつらみもなかったのは千晶には救いでした。
すると、高峰は座間が千晶と口論になったとブログに書いて、なぜ、浜口の死を知っているのかと言い、高峰は主治医を変えようと提案しますが主治医が変わると医者が患者を置いて逃亡したと言われるので、もう少し頑張って欲しいと沼田が言ったのは千晶には拷問のようなものです。
座間を蓮見が調べると工場を脳梗塞になった母の介護の為、辞めたと判り、同情できる余地もあります。しかし初めて会った時から千晶の名前を知っていて、浜口の死を知っていたのは院内に内通者がいるのでしょう。
すると、浜口の夫の秋之が千晶に礼を言い、衝撃的だったのは、裁判で処置に立ち会った看護師の息子が原告の会社に就職して浜口の過失を証言し不利になり、賠償額は16700万円で、訴えられたのは事件の1年後で医師賠償保険の空白期間だったと話します。
生命保険金を遺族の賠償に充ててくれと言ったのが自殺の原因だったとは可哀そう過ぎます。
秋之は妻に忘れろと言ったが、忘れたら医者でいる意味がないと妻が言っていたと言います。絶望して逃げたという人がいるが、自分の命で償って責任を果たしたのだと思うと、妻を誇りに思うと言う言葉に妻への深い愛情が感じられます。
千晶に夢や希望を託していったのではないか、妻の遺志を継いで欲しいと秋之が言ったのも千晶の救いになりました。
すると、患者が変な噂で減っていると金田が言い、浜口が不倫したとか疑惑の病院、院内トラブルか、こんな病院にかかりたくないと座間がSNSに書いていました。
今回、見ていて一番、怒りが増幅したのは、高峰は浜口のせいで病院経営が悪化しているというと、金田は浜口のせいにするのはひどすぎると高峰に言った場面でした。
死者にムチをうつような冷たい高峰の言葉です。
院長は浜口が以前の病院での訴訟を抱えていた精神的負担が大きかったと言い、院長は浜口に感謝と追悼を言ったので、浜口の名誉は守られました。
ところが、高峰は座間のブログが更新され、患者対応マニュアルが公開され、千晶のマニュアルに、悪意のクレームが医師のやる気をそぐ、医師の言葉で不快になる患者が悪い、治療には本来、我慢と忍耐が必要、医師の話を聞かない患者が多すぎる、やってられるかとの書き込みが掲載されていました。高峰は千晶にどういうことか説明を求めたのは、千晶が犯人だと言わんばかりの仕打ちです。
次回、院長は高峰が変わらなければ病院が変わらないと迫るようですが、高峰が情報漏洩しているのかも知れません。
【第9話感想】
香田綾乃という患者は金田直樹医師が担当するも、医師のお願いに応じてくれない。「痩せないと治らない」。又、患者の座間敦司は、患者様対応マニュアルを当直室から持ち出しています。その事を真野千晶は非難するも、強く反論されました。「患者を侮辱する酷い医師がいて、それを見過ごす同僚医師も同罪。医師に命を預ける患者の為の善意の行為ですよ!」。何かと風当たりが強くなっている千晶の周り、ロシア護身術のシステマを習って、安心を得ようとしていたが、金田医師が香田綾乃にナイフで刺されました。千晶はシステマを繰り出すも首を絞められ、警備員の蓮見に救けられます。そして、認知症の母親の介護に苦しむ座間は、母親への愛情と苛立ちストレスの間で動揺しています。母ちゃんの好きな海鮮丼を食べてもらい、海の見渡せる崖までやって来たが、座間の目には涙が。車椅子を押し、崖際まで。そして後退。その後母親を抱きしめた…。刺傷の事件後、佐々井記念病院は週刊誌に非好意的に扱われています。「呆れたブラック病院」。こうならないよう、高峰事務長が早くから対策を取る事を院長に要求していたが、院長は患者を優先。ついに事務長は退職する事に。そして、千晶は座間から海のお土産をもらうが、袋の中にロープと練炭のレシートが入っていた事から、座間宅の様子を見に行くと、家内はゴミだらけ。老母は喚き立てている。座間に、「私に何かできる事はありませんか?」と聞くと、「貧乏人にだって、誇りってもんがあるんだよ!」。老母は座間の手を握っていました。
病院を辞めて、山梨の田舎の診療所を継ぐ事を考え始めた真野千晶さん。座間氏の葛藤を目の当たりにし、認知症の自分の母親の様子を見ていたいと思ったかもしれません。すると、佐々井病院の事務長の矜恃、病院の経営を甘くみてはいけない、医師の考えでは立ち行かない。千晶先生のいなくなった佐々井病院はどうなるのでしょう。何か物語がないと田舎に帰りそうな展開、イヤな予感が。いい都会でいい仕事をしていただきたいのですが…。
【第9話感想】
佐々井記念病院をこれでもかというほどにアクシデントが襲っています。陽子医師の自死の哀しみも冷めやらぬ中、今度は金田医師が刺されるという大変ショッキングな事件がおこってしまいました。医師不足の元、外来患者の対応に追われる千晶の気忙しさが、イヤというほどに伝わってきます。母の容態も気にかかる千晶は、帰省もしなければいけない状況です。そして、ずっと千晶を悩ませ続けるモンスター患者の座間は、相変わらず顔を出す日々です。多方面に神経を張り巡らせなければならない千晶を見ていたら、とても心配になります。ベッド上の金田が言っていた、医師は24時間医師でいなければいけないのか?との問いが頭を巡ります。どんな職業であっても休息は必要。心穏やかに過ごす時間はなくてはならないはずです。病院の内部情報を漏らしている何者かの存在が浮上しています。病院全体が、もはやギリギリのところ、限界まで追い詰められている有様です。
座間が気になるあまり、座間の自宅を訪ねて行く千晶の行為は、あまりに危険過ぎるものです。座間自身も、やはり相当追い詰められています。この行き詰まりな環境を打破するためには、裏切り行為をし続けている「誰か」を見つけるしか道はないです。
【第9話感想】
座間がネットで、千晶が持っていた患者対応マニュアルが掲載され、患者への悪口が千晶が書いたものだと高峰が千晶を疑い、追及されピンチになりました。
すると、後日、座間が外来受診に来て、千晶は座間は当直室から持ち出したものだと尋ねます。すると、座間は患者を侮辱したと言います。病院から盗み出した犯罪なのに座間には全く、その意識がないのには呆れます。
千晶は自分が書き込んだものではないと言いますが座間は納得しません。実は金田がマニュアルに書き込んだ患者の悪口でした。
千晶が尋ねると金田は認めたのですが、それなら金田は、即座に高峰に自分が書いたと認めれば千晶が疑われずに済んだのにと悔しい思いです。
すると、金田が患者の香田に包丁で刺され、千晶が助けたのは緊迫の場面でした。高峰は院長と千晶に浜口と金田が戦力外になったというと、失礼だと院長が怒りだしたのはびっくりしました。
思い返せば高峰は、患者からのクレームは全て医者の責任だと追及してきたので、遂に院長の忍耐の限界になったようです。
医師を使い捨てにするのかと言い、理事会で病院経営と高峰の処遇についても議論すると言い出したのは驚きでした。とうとう、高峰をクビにしようと決めたようです。
理想で病院は守れないかもわからないが、理想がなければ医者は人の命が預かれない、常に患者と共にあるべきもの、それが医師というものだと思うと言い返して、高峰の指示を拒否して回診に行ったのは胸がスカッとしました。
それでも、週刊誌に病院の誹謗中傷の記事が載って高峰は院長に内部の者が情報を売ったと言い、金田をやめさせると言ったのは、全然院長の気持ちが理解していないようです。
院長は高峰が考えを変えてくれなければ病院が変われないと引導を渡すと、高峰は辞めると言いだしたのも当然の帰結です。
他方、痩せろと糖尿病患者の香田に言って刺された金田ですが、金田は、千晶に、24時間医者じゃなければいけないのかと言い、労働時間に文句を言えばサラーリーマンのようだと馬鹿にされると言います。たしかに、働き方改革の世の中で、医者は人権無視の労働環境にあります。
いつもは、第三者的な冷ややかな金田が、医者は滅私奉公、使命感を持って自分を犠牲にするのが当たり前では皆、潰れてしまうと言った金田の理屈は当然で、その思いは理解出来ます。
見舞いに来た金田の娘は金田が、悪者だからやっつけられたのかと言ったのは、ふんだり蹴ったりでした。しかし大勢の命を助けた正義の味方だと千晶は言うと、娘がパパ凄いと喜んだのは金田には、微笑ましい場面でした。
一方、佑子は嚥下能力が低下していて胃ろうを医者に勧められていましたが、食べ物を喉に詰まらせて緊急搬送されます。
千晶が実家に帰ると誤嚥を職員が謝まりますが、徹も千晶も仕方ないと言いますが、万里は仕方ないじゃないと怒ります。
千晶はクレームをいう家族や患者の気持ちが判ったつもりが、判っていなかったと言います。千晶はクレームをいう患者と同じで、施設の落ち度はなかったのかと言う気持が湧いたと正直な気持ちを言ったのは意外でした。
すると、徹は実に含蓄に富む言葉を言います。
徹は祐子のお蔭で、千晶も大切なことを学べた、患者の立場になって考えるのは患者と同じ山に登る第一歩で、相手の立場に立つのは医者だけではなく人間が共存して生きるのに必要だと言うのです。まったく、その通りで、人生の教訓になるような、心にしみ入るような、素晴らしい言葉です。
他方、座間は母をドライブに連れて行き、海岸で心中しようとして、諦めて泣いて母親を抱きしめた場面も緊張の場面でした。
外来で座間が千晶の前でロープや練炭を買ったレシートを落としたので、自殺を疑った千晶が座間の家を訪れたのは、危険な行為でした。
千晶が家に入ると、案の定、練炭、ロープがあったのですが、座間が現れ、帰ってくれと怒ったので、千晶の身の危険を感じました。今回のドラマで、一番、緊迫の場面でした。
しかし千晶は座間が仕事を辞めたのが、大きな決断だったのか、どんなに母への深い思いだったのか考えて、出来ることはないかと申し出たのは、千晶の医者として、というより、人間としての最大限の思いやりだと解釈しました。
一人で抱え込まないで辛い時に助け合うのは当たり前だと千晶がいうのですが、座間は、貧乏人にだって誇りがある、高いところにいるやつには判らない、同情や憐れみで傷つく人間がいる事がと言たのは、びっくりでした。
憐れみという言葉に千晶は戸惑い、絶句してしまい、座間は帰ってくれと言います。
千晶は座間の置かれている状況がどんなに過酷だったか判っていなかった、座間が社会という枠組みからこぼれ落ちそうになっていたと判っていなかったと問いますが、
2人の壁が厚いのは残念です。
【第10話(最終回)感想】
千晶は座間の家まで行ったのに何も出来なかったと虚しい気持ちになるようです。
すると、座間が病院に来てロビーで千晶が家に不法侵入したと騒ぎ、千晶が話しを診察室で聞くと言いますが、座間は、ここの患者様に千晶の被害者にならないように注意喚起をしなければいけないと言ったのは、びっくりです。
折角の、千晶の好意が、火に油を注ぐ結果になります。もう2人は理解しえない絶望の危機のようです。
それでも、冷静に千晶は座間がずっと気になっていたと言うと、座間は机の上に上がり声を上げて、上を向いて歩こうと歌い始め、やっと終わると言って、つぶやいて去ります。もしかすると、座間は人生の区切りをつけに来たのかと想像しました。
それでも、千晶は座間と同じで、だれでも切っ掛け一つで病院にクレームをいうモンスターになってしまう、どう患者に向き合っていいのか、座間が何を求めているのか教えて欲しいと言う姿には頭が下がります。
すると、そこに認知症の浅沼の運転する車が暴走して来ます。もしかして、座間が浅沼をそそのかした犯行かと疑いました。
ところが、千晶は座間に突き飛ばされて倒れて意識を失います。突き飛ばした座間が殺意があったのか、判りません。
しかし座間も巻き込まれ意識不明になります。浅沼は車が勝手に動いたと千晶に言ったので、座間の策略ではなかったようです。
千晶は警官に浅沼が認知症だと言うと、浅沼は施設に入れられてしまうと泣いたのは、自分が認知症だとは認めたくなかった結果の悲劇だったようです。母親に冷淡だった息子にも責任がありそうです。
千晶は浅沼に強く、運転を止めるように言うべきだったと蓮沼に自分を責める姿が痛いたしいです。
しかし蓮見は座間のことを警察に相談したと言うと、千晶は座間が自分を助ける為に、千晶を突く飛ばしたと言います。この段階では千晶は人が良すぎると思いました。
ところが、座間がインスリン注射に狭心症で医療費がかかるのに生活保護を受けていないのがおかしいと千晶が言うと、蓮見は保健所に根も葉もない嫌がらせの通報があり、内部の人間からの情報が流れているかも知れないと言います。やはり誰かが千晶を追い落とす為の犯行かと推測しました。
すると、金田が座間のブログを調べたら、千晶の画像は入局した時に撮った写真だったとわかり、千晶が美咲に尋ねると沼田が管理していると言ったのは衝撃です。てっきり千晶を虐めていた高峰が座間の共謀者かと疑っていました。
一番のみどころは、座間を操っていたのかと千晶が沼田に問う場面です。
最初は笑っていた沼田が、座間は大原中央病院の為に、前の上司に言われて仕方なかったと言ったのは、びっくりです。
子供が生まれて30万円を横領してバレて、上司に佐々井病院に転職して病院をおとしめて佐々井病院の患者が減れば着服は黙っておくと言われたと言います。
座間とは役所の介護福祉課で知り合ったと言い、金に困っていたので、佐々井記念病院の女医に嫌がらせをすれば報酬を払うと約束されたと言います。沼田は区役所で貧困者を待ち伏せしていたのは、悪辣です。
何故、自分なのかと千晶が言うと、沼田は千晶なら患者が、ごねても患者を投げ出さないからと言ったのは、真面目に患者に向き合った千晶の良心を裏切る行為です。
沼田は家族の写真を見せて子供の為にお金が必要でと弁解します。
千晶は、それを知ったら子供が、どう思うか、罪を子供のせいだという理屈は卑怯だと言ったのは、その通りで子供をダシにするのは、許せません。
それでも千晶は、励ましの言葉は沼田の本心だったと思いたい。追い詰められていたので、救いだったと千晶が言ったのは、千晶の優しさです。
沼田は泣いて謝り、偽計業務妨害罪で逮捕されますが、大原中央病院は沼田の暴走だったと責任を認めないのは卑怯です。
すると、蓮見が座間は命かけで千晶を守ったと画像から判ったと言い、座間が何をしても千晶が自分を見放さなかったので絆を感じていたのかも知れないと言ったのは、千晶にとっては大変な心の救いでした。
そして回復した座間はすいませんと千晶に謝る姿は、想像を超えるものでした。
千晶は座間が、かばってくれたと感謝すると、沼田が告発のブログを書いていたようです。
千晶が怯える姿を見て介護のストレスを発散させていたと言うのは、許せないですが、金がなくて母の好物の刺し身も買えなかったと言い、母を施設に預けたくなくて生活保護も受けたくなくて役所の担当と口論になったら、沼田に声を掛けられたと言います。まさに、沼田の人の弱みに付け込む行為です。
沼田からモンスターペイシェントになれば月に3万円でどうか、介護費用、病院代も負担すると言われ、母が刺身を食べてうれしそうな顔をしたと言う座間の気持も理解できます。
マニュアルを当直室から盗み、迷惑行為をしたのに、それでも千晶の励ましの言葉を掛けられ自分のしてきたことが恥ずかしくなった座間の心も葛藤に付け込むように、これ以上、攻撃したくないと座間が言ったら金を払わないと脅した沼田は血も涙もないです。
座間が母と死のうと思ったが出来なかったと言ったのですが、社会的弱者をそこまで精神的に追い込んだ沼田は、どう責任を取るのでしょうか。
千晶は、おこがましいが自分の心を守って下さい、認知症でも母親は心の底では座間の思いは判ってくれていると言い、助けてくれる人は必ずいると言って慰めたのは、ほのぼのとした場面です。
千晶が、私の願いは治療の場を争いや対立の場にしたくない、患者と向き合いたい、誠実であり続けたい、病院も医師も暖かい言葉で迎えたい。そしてこの場所が全ての人の癒しの場でありますようにと願うラストの場面は、感動的でした。
高齢化社会を迎えて、光の当たらない弱者に対して向き合う千晶のような忍耐強い人間はまれかと思いますが、少しでも相手への思いやりが持てれば、もっと過ごしやすい社会になると思いました。
細やかな心理描写とスリルのあるテンポの良い医療ドラマでした。
【第10話(最終回)感想】
座間の千晶に対する執拗な嫌がらせの理由が、ようやくはっきりとしました。黒幕は、事務局主任の沼田でした。親切を装った人の良さそうな笑顔には、すっかり騙されていました。親身になって千晶に接してくれて、事務長よりも頼りになると映っていた姿は、全てお芝居だったのかもしれません。
いろいろ考えさせてくれたストーリーでした。
あらゆる病気を抱える患者のこと、医者の気持ち、そして、認知症の老人を介護する家族の気持ち、またこれからの病院在り方…
たくさんのテーマを次々と突きつけられた印象です。
どうしても記憶に強く残るとことといえば、浜口陽子医師のことです。彼女のような素晴らしい医師が、なぜ自死を選ばなければならなかったのか?今でも納得が行きません。佐々井記念病院の方針は、とにかく「患者様ファースト」でした。患者が医者を訴える、ということは滅多にあることではないはずだと認識しています。陽子医師が訴訟を複数抱えていたことは、とてもショックなことでした。やはり、患者の立場が強くなっているのだろうか?患者の権利主張が増大しているのか?などの自問自答が続きます。そんな中、医者たちは医療行為を続けるのです。千晶が、陽子の高い志を引き継いでくれることでしょう。
【第10話(最終回)感想】
「真野千晶医師は私の家に違法侵入したんです‼︎」。座間敦司は荒れ狂い病院内で暴れ回り、「上を向いて歩こう」を大声で歌う!。そして、「やっと終わる」と呟いて立ち去るが。追いかけて、「正直患者さんとどう接していいかわからない部分があるんです」「座間さんが何を求めているのか教えていただきたいんです」。そう語りかけているところへ、認知症が疑われていた浅沼知恵子が乗用車を運転し、二人の方へ。荒れ狂っていた座間だが、千晶を救ける為に突き飛ばし、肋骨や上腕骨を骨折し、3週間の入院となりました。しかし、座間の入院その他、関係する事で垣間見た実情。糖尿病でインスリン治療をしている。狭心症や腰痛まで。認知症の母親を介護していて働けないでいる筈。一体金銭的な部分の行動力はどこから⁉︎。千晶を攻撃するブログの運営費用等も…。こんな中、千晶は山梨県の父の診療所を継ぐ為に帰郷するか迷いを強めていました。そして、病院での事故を契機に座間の迷惑を警察に相談したのだが、座間のブログにアップしてある千晶の写真の出所が判明。それは病院事務局の沼田晋也が管理していた。ライバル病院と取引をして佐々井記念病院の評判を落とそうとしていたのです。一時帰郷か、或いは…⁉︎。母によると千晶は「赤ちゃんの時、泣かなかった」。しかし、「魔の千晶(座間のブログ)」騒動がひと段落した千晶は母と抱き合い、涙を。治す為の医療と緩和ケアへの道の誠実さ。誠実である為にはもっと総合病院で勉強すべきだと示唆する医師の父。医療だけでなく、間違いを犯した人への誠実さ、も。座間が回復し、千晶に謝罪。「認知症でもお母さんは必ずわかってくれます。そして、助けてくれる人は必ずいます」。「上を向いて歩いていきましょう」(千晶)。
少し甘い感じもある千晶さんの誠実さ。でも、精一杯の現れ、でしょう。立派だと思います。座間さんたちが間違いに気付いて、わかってくれるといいですね。
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ (ドラマ)のキャスト・脚本・監督
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ (ドラマ)に出演されていたキャスト・脚本・監督をご紹介していきます。
※青色のリンクがある俳優はクリックして関連作品やその他詳細が確認できます。
- 貫地谷しほり/真野千晶 役
- 内田有紀/浜口陽子 役
- 田中哲司/座間敦司 役
- 浅香航大/金田直樹 役
- 高梨臨/真野万里 役
- 浜野謙太/沼田晋也 役
- 永井大/吉良大輔 役
- 鷲尾真知子/浅沼知恵子 役
- 升毅/高峰修治 役
- 竜雷太/西園寺光隆 役
- 石黒賢/佐々井宗一郎 役
- 朝加真由美/真野佑子 役
- 平田満/蓮見勇夫 役
- 伊武雅刀/真野徹 役
- 荒井修子/脚本
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ (ドラマ)の原作ってあるの?
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~(ドラマ)の原作は南杏子さんの『ディア・ペイシェント』になります。
南杏子さんのそのほかの作品として、『ブラックウェルに憧れて』『ステージ・ドクター菜々子が熱くなる瞬間』『サイレント・ブレス 看取りのカルテ』『いのちの停車場』などあります。
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ (ドラマ)の主題歌は宮本浩次の「P.S. I love you」
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ (ドラマ)の主題歌は宮本浩次の新曲「P.S. I love you」になります。
生きてゆくだけでも、いつだって悩み、苦しみ、傷つきそして、また立ち上がることの連続ですと宮本さんがコメントしているように、人生の応援歌として聞きたくなる1曲となっています。
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ (ドラマ)見逃し無料動画配信情報とみんなの口コミ・感想まとめ
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ (ドラマ)の1話~最終話の動画はU-NEXTで見逃し配信視聴できます。
カスハラと呼ばれる社会問題は、医療現場でも広がる一方。この問題にどう立ち向かっていくのかが見どころです。
動画配信サービス | 配信情報 | 月額(税込)・無料期間 |
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