武士の献立（映画）無料フル動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

この映画に出ていたハルという女性は、昔の日本の女性の鏡のような人ですね。若く、血気盛んな若者の旦那様を、立てて鍛えて昇進させて。すごいなあって思いました。とても献身的で優しく、出しゃばらない。芯の強い女性です。見ていて、とても好感が持てました。物語の中で、二度目の結婚となったハルは、自分のお役目に集中できない若い旦那様に、お役目の料理の指南をします。お料理に向き合うことができなかった旦那様だけど、ハルのおかげで日に日に上達。なのに感謝の言葉もなく、その上他に思いびとがいるらしい旦那様は、優しくは接しているものの、決して心を開いているようには見えませんでした。ハルの方は献身的に尽くして、お家や旦那様を守ろうとしているというのに・・・。それに気がついていたハル。だけど不安や気持ちを誰かに打ち明けることもなく、ただ笑って食事を作る。控えめで、理想の日本の女性像だなって思いました。現代の女性では、こんなこと考えられませんが。私も言いたいことは、すぐいってしまう。心が強い女性ですね。旦那様が昇進し、出世をして、旦那様が思っていただろう女性が一人身になり、旦那様の本当に幸せを願って身を引く・・・。こんな女性を迎えに行かなかったら、本気の馬鹿男だなって思いましたけど、しっかり迎えにいってくれて、ホッとしました。お料理も美味しそうだし、見てよかったなって思えた映画でした。

主君の為、刀を包丁に持ち替えて日々の食事を担う侍たちを包丁侍と呼ぶ。加賀藩の料理方である武士の家の跡取り息子・安信（高良健吾さん）と再婚する春（上戸彩さん）。刀を捨て切れない包丁侍の安信に料理指南を始める春。歴史に名を残した成功者には、影で支える女性がいるとも言われているように、普段は一歩引いていざという時は前に出る。昔の女性そのままである姉御肌の妻を明るく元気に、上戸彩さんが熱演している。着物姿での身のこなしが美しく、健気な程、内助の功を発揮している。優れた味覚と作ってくれたお粥を食べたら元気になったと言わしめる料理の腕を持つ、春の料理を食べてみたくなった。夫を支える、あげまんの女房役が板についている上戸彩さん。「釣りバカ日誌」の監督が手掛ける、主人公二人が様々なことを乗り越えながら、次第に心を通わせ絆を深めていく姿に心が温まる。普段、全く料理をしないという高良健吾さんと上戸彩さんの包丁捌きも見ものだ。石川県特産の九谷焼の豪華な食器や加賀の海の幸・山の幸を使った当時の加賀料理は、必見だ。食する人の体調を気遣うなど、相手のことを想うおもてなしの心が詰まった料理は、愛情表現の一つでもある。その料理を通して、人と人の繋がり、夫婦の在り方について考えさせられた。