私の頭の中の消しゴム（韓国映画）無料フル動画配信情報！Netflixやhuluで見れる？

ハンカチ必須のラブストーリー
涙が止まらなくなる純愛ラブストーリーです。見終わった後には、ハンカチもティッシュも、ぐちょぐちょになるくらい泣きまくり続けました。若年性アルツハイマーに苦しむスジンを、必死で受け止めるチョルスの大きな愛が印象的です。終盤にかけて、一時的に記憶を取り戻したスジンが、チョルスに手紙を書くのですが、その時のシーンは、今思い出しても涙が出てきます。忘れたくないのに忘れてしまうスジンの気持ちが、かわいそうでかわいそうでたまりませんでした。身分の違う二人が、恋に落ちるというだけでも、立派なラブストーリーなのに、それにアルツハイマーまで加わっちゃったら感動するしかありません。日本の大ヒットドラマ「大恋愛～僕を忘れる君と」にちょっと似ている気もしますが、個人的には「私の頭の中の消しゴム」の方が良かったと思います。韓国の恋愛映画の中でも、未だに私の中で１番の作品です。当時は、ファミリーマートに行くとコーラを買いたくなる衝動にまで刈られていたぐらいですから（笑）。また、チョルスを演じていたチョン・ウソンもかなりカッコ良かったです。男らしくて、スジンのことを本当に愛していて、こんな人と結婚したい！と心から思いました。

とにかく盛りだくさんに詰め込みすぎ感はあるものの、やっぱり最後は泣かされました。大体、すでに駆け落ちを決意するほどに深い愛を交わした相手がいたのにすっぽかされたとは言えさっさと次の愛へと進んでいけるものなのでしょうか。相手の男性もその姿を見てしまっているのです。夫婦となるまでに障害が多い割にはそこまでの工程がスムーズにいきすぎで冷めました。ドラマだと何本も描けそうです。ここまでは大胆に削って後半だけで魅せる作品としてくれた方が良かったです。結婚するまでもドラマはどの夫婦にもあるものですが、結婚はゴールではありません。そこから二人の道を歩んでいく中で起こる様々な出来事に翻弄され、でも二人で乗り越えていこうとする姿に既婚者は励まされ未婚者も結婚の本質を知るというものです。ただ、記憶が抜け落ちていく中で昔の駆け落ちしようとした相手と間違えられてしまう場面が切なくて、だからこそ敢えて描くしかなかったのかなとも思えました。笑顔でそんな相手を演じようとするチョルス、病気とは言え残酷な仕打ちです。頭の中に消しゴム、こんなに若くしては若年性アルツハイマー型認知症にでもならない限りは関係なくとも、年を重ねてボケてしまう方は数多くいるので他人ごとではありません。

若年性アルツハイマー病という重いテーマを扱った映画ですが、重いとか暗いとかではなく、ただ主人公たちに感情移入して泣けました。そして、映画のタイトルが良いですよね。まさに、頭の中の記憶が消しゴムで勝手に消されていくその感じ、若年性アルツハイマーにピッタリです。この映画を見て一番感動したのは、家のいたるところに貼られたメモの内容でした。若年性アルツハイマー病と診断されたスジンが大切なことをわすれてしまわないようにと部屋中に貼られたメモ。そのメモを見るとスジンとチョルスがどれだけ愛しあっていたかがわかるんですよ。チョルスの気持ちがなんか伝わってきて切ない。そして、そのメモを見て自分が大切な人を傷つけてしまっていたことに気が付いたスジンの気持ちを考えると涙なしには見れません。本当に素敵なメモなので、何が書かれているのか注意しながら見て欲しいと思います。愛しているからそばに居たいチョルスと、愛しているからこそ一緒に居てはいけないと感じるスジン。どちらも相手のことを考えていて、本当に素敵でした。韓国が舞台なんですが、比較的日本と似た制度というか文化の国なので違和感なく最後まで見ることができる点も良かったですね。とても心が温かくなる映画なので多くの人に見てもらいたいです。