サマーソニック2018 現地レポート DREAM WIFE

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ドリーム・ワイフ

ジェンダーの壁なんかぶち壊せ!

ロンドンの3人組バンド、ドリーム・ワイフ。サポート・ドラマーを含む4人で登場。ヴォーカルのラキル・リョムは昨夜観戦した東京ヤクルトスワローズのユニフォームで「Go Go SWALLOWS!!」とピョンピョン飛び跳ねながら連呼します。

1stアルバムではかなりオルタナでディープ、ニルヴァーナ・チルドレンな印象がありましたが、LIVEはかなりパンキッシュでポップ、すごく良い意味でライトなロックンロール・バンドのアンサンブル。ロンドンらしくBURNSのギターでバッキングを刻むアリス、2フィンガーでしなやかにグルーヴするベラのベース。そこにラキルのアイドル的なキュートさが乗り、観客の目にハートマークを灯していました。

中盤、スタッフによる同時通訳を交えながら静かにラキルが語りかけます。
「次の曲はジェンダーについて歌っています。男だとか女だとか、そんなくだらない壁はぶち壊して。自分のルールで突っ走りましょう!」
そこからは不敵な笑みでFワードを連発するナンバーの乱れ撃ち。午前中ながらたくさん駆けつけた観客の体温を上げまくり、颯爽とステージを去っていきました。

苦しみを抱えたまま踊らせる、まさにピート・タウンゼント直系の、ロンドン生まれのロックンロール・バンド。ドリーム・ワイフ。中指立てて、世界の壁をぶち壊せ!

 

聴きこむ編集部ライター 吉田昂平: 大学で映画評論を専攻。映画、音楽、サッカー、野球に情熱を燃やす。バンドでベースとギター経験もある、弾けるライター。

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