フジロック2018 現地レポート HINDS

ロックンロールに恋をした

定刻の30分ほど前にレッドマーキーへ。スタッフがセッティング中…かと思いきや、HINDSのメンバー本人たちがセッティングをしていました。各人真剣な表情で楽器、モニターの確認をしています。
「真面目な人たちだなあ」と思っていると、マイクチェックで雰囲気が一変。ベーシストが「1、2、3、4…」と、『カエルの歌』的な子供の輪唱歌を歌い、笑いと拍手で観客が応えます。そこからメンバーの歌ネタ合戦に突入。シャキーナやフラメンコのカンタータをフルパワーで披露しヴォルテージは本編前から最高潮に。

「We are HINDS, from Madrid!!」
ズ太いベースが鳴り響き、最新アルバムのリード・トラック『The Club』でLIVEがスタート。2年半ぶりの来日、待ちわびたファンたちの大歓声が巻き起こります。
それからはもう、最高のロックンロール・ショー。リヴァティーンズ直径のツイン・ヴォーカル、ショート・スケール・ベースでブイブイ鳴らすベース、男前にパワフルなドラム。
中盤、フロント3人がビートに合わせてシンクロした振り付けを披露するシーンではあまりのキュートさに、男女問わず観客全員の目がハートに。みんな、HINDSと恋に落ちていました。

テンションが途切れることなく駆け抜けた終演後、「最高だった!」「超カワイイー!!」「フジロックって感じがする!」「あのベースの子と同じ髪型にしたいー」と観客それぞれが大きな声で心の叫びを言葉にしていたのがとても印象的でした。観た人をオープン・マインドにしてしまう、真似をさせてしまう、セクシーでキュートなロックンロールの天使たち。

この日の夜、Vampire WeekendのLIVEを筆者が泣きながら観ていると、なんと隣にHINDSの4人が!ギタリストがベーシストをおんぶしてスタッフに注意されていたり、エズラがスクリーンに映し出されるたびドラマーが「カワイイー!!」と叫んでいたり、もうステージ上そのままの奔放さ、仲の良さ。なによりも誰よりも彼女たちが、音楽に恋をしていたのでした。

 

聴きこむ編集部ライター 吉田昂平: 大学で映画評論を専攻。映画、音楽、サッカー、野球に情熱を燃やす。バンドでベースとギター経験もある、弾けるライター。

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