イニエスタとカサビアン


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もういくつ寝るとW杯。贔屓の選手、代表チームがどんな躍進を見せてくれるか、世界中のサッカーファンの眼差しがロシアに注がれます。当サイトは音楽サイトなので、サッカー選手と音楽について書き進めてみます。

 

メッシとオアシス

現在世界最高のサッカー選手といえばバルセロナ所属、アルゼンチン代表リオネル・メッシ。彼がオアシスの大ファンであることは有名です。超新星のように現れ音速のスピードで世界を魅了した若き日の髪型は00年代初頭のリアム・ギャラガーそのまま。ピッチを歩きチャンスを狙う、現在の絶対的なエース感もステージ上のリアムを思わせます。ただ大きく異なるのは、リアムが全盛期を34年ほどしかキープ出来ず今や過去の再生産を繰り返しているのに対し、メッシは15年近くも全盛期をキープしさらに進化を求め自ら変化を続けていることです。

 

イニエスタとカサビアン

メッシは世界最高ですが、そのプレーがサッカーそのもの、という至高の存在がスペイン代表アンドレス・イニエスタです。そのルックス、控え目なコメントからはイメージが合わないかもしれませんが、イニエスタは大のロック好き、特にカサビアンの大ファンです。グルーヴィーなドラムとベース、ハードに歪んだギターのドラッギーなサウンドでフロアを熱狂させるカサビアン。幅広い視野を活かしたクレバーな選手、というパブリック・イメージのイニエスタですが、よく注意して見るとそのプレーは大胆不敵、どう猛ですらあります。例えば代名詞であるダブル・タッチを駆使した高速ドリブル、噛みつくようなアウトサイド・キックはヴァイオリンの優雅さと言うよりエレクトリック・ギターのキレ、迫力を思わせるのです。

そのイニエスタがなんとJリーグにやって来ます。楽しみで楽しみで仕方ないのですが、ぜひヴィッセル神戸のサポーターの方々には「チャントはカサビアンで!」とお願いしたいところです。本人もめちゃくちゃテンションが上がると思うのです…。

 

ハセベとミスチル

日本代表のキャプテンであり戦術上1番のキーマンがフランクフルト所属の長谷部選手。今大会の日本代表が彼のチームであることは論を俟たないところです。長谷部選手と音楽、と言えばMr.Children。コチラも論を俟たないところでしょう。

キャリア前半、浦和レッズやヴォルフスブルク時代の長谷部選手は低めの位置から長駆のドリブルでボールを運ぶスタイルでした。日の当たる坂道を登るような、16の弾んだリズム。それがキャリアを重ねた現在は、アンカーまたはリベロのポジションで、ジャキジャキした力強いエイトビートを刻んでいます。ゲームの流れを読み、パスの長短や守備時のカバーリングとアタックでその都度その都度適した判断を精緻に繰り返す。

前述したメッシと同じく、変わることを恐れず新しい扉をノックし続ける長谷部選手最後のW杯。光と陰を連れた今回の日本代表ですが、キャプテンとしてどんなストーリーの結末が待っているのか。日本代表チームと歓喜や涙を共有したサッカーファンの1人として見届けたいと思います。

 

聴きこむ編集部ライター
吉田昂平: 大学で映画評論を専攻。映画、音楽、サッカー、野球に情熱を燃やす。バンドでベースとギター経験もある、弾けるライター。

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