聴きこむがイチオシする劇団「イルナップファム」の公演レポート。
10月に池袋の木星劇場で行われた「ナップキャンディ」を観賞。
木星劇場への行き方はこの記事に書いてあります。
さて、聴きこむ編集部員が着いたのは結構ギリギリ。
もう満席。若いお客様もたくさん。
若いファンが多い劇団って良いですよね。しかもイルナップのお客様は身内感よりもファン感を感じます。劇団によっては「身内しか来てないのかな?」ってところも正直ありますが、イルナップはそこから劇団のファンを掴んでいっている感じがします。
舞台ではいつもの出演者によるトーク。雀空さんと海さんに加えて今回はトミーさんも。
編集部員、実はトミーさんが好き。いつもすごい集中力でお客さんを惹きつけます。
さて、木星劇場の良いところはドリンクを飲みながら観劇できるところ。今回は夜公演に行ったのでビールを飲みながら観劇。
ドイツビールにイルナップ。いいですね。
今回はトミーさんが主役。雀空さんは出演せずに裏方に回っていました。
実は雀空さん、照明や音楽を劇に合わせて自分が全てやりたいと言うほどこだわりがあるそう。もちろん出演するときは他の人に任せていますが、編集部で行った中でも二回は雀空さんが裏に回っていました。
今回のナップキャンディは幸せになるキャンディを売る職人さんを中心に描かれています。
幸せになるキャンディをみんなに食べて欲しい、でも人は不幸になるキャンディを欲しがる。
人って幸せより、他人の不幸を喜ぶのか?
そんなテーマ。
すごくありきたりなテーマですがそこは雀空さんの脚本とイルナップメンバーの演技によって笑いながら楽しく、そして考えさせられます。
印象的だったのはみんなが泣く演技を展開する中、微動だにしない海さんが、すーっと涙を流していたところ。泣くという演技にも色々あるのでしょうが動かず、何かをアピールせずとも空気を変える一筋の涙。すごく全体が引き締まった瞬間のような気がしました。
ちょっとセリフを忘れた人がいてもカバーできるかも舞台演技の大事なポイントでしょうか。もうそこはさすがです。ちょっと気がつかないようなところとか流してもいいようなミスでも逆に笑いにしてしまうところも、たくさんの稽古で培ってきた余裕と実力なのでしょう。
今回もすごく楽しませていただきました。
もっともっとたくさんの人に観て欲しい劇団です。
そんなイルナップがクリスマスにイベントをします!
お芝居あり、トークショーありの盛りだくさんなイベント!初体験の方はまず最初の五人芝居を観劇してみては?
そして年明けは
!ll nut up fam3周年記念公演「ファムファーレ」
イルナップついに3周年!!
久しぶりに大塚の萬劇場での公演。きっと3周年にふさわしい爆発演技をしてくれるんじゃないかと今から期待が膨らみます。
直前になると満席ってことも珍しくないので「行ってみようかな」と思ったらぜひご予約を!!
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