演劇集団青涯旗揚げ公演『黒い鳥』city of bird

あらすじ

 女は黄泉へと旅立っていった。

それから1000年が経ち、今からそう遠くない未来、突然飛来した新型爆弾。

滅びに瀕した東京で、黒い鳥が目覚める。そして崩壊する街で、ある男をみつけた。

鳥は闇の中から、その男の逃亡を見守りはじめる。 

 

日時:202037()19:308()14:00

   (開場は開演30分前)

会場:アトリエ第Q藝術 https://www.seijoatelierq.com

 157-0066 東京都世田谷区成城2-38-16  

       tel  03-6874-773913-19時)

チケット 前売2,500円/当日3,000

チケット予約

カンフェティ https//www.confetti-web.com/kuroitori

カンフェティチケットセンター

0120−240−540(通話無料・受付時間平日10時〜18時)

予約・お問い合わせ(青涯)

070−3660−5820

artspacemizonokuchi@gmail.com

 

台本・演出 嶋津和子

ドラマトゥルグ・振付 吉村広野


出演   吉村広野   嶋津和子

 

舞台監督 横山朋也

音響 KO.DO.NA

照明  早川誠司

総合美術監督  脇谷紘

宣伝美術 大竹竜平

スチール 本橋松二

映像記録・字幕 たきしまひろよし

 

協力 森川みなみ 大竹宥熈

制作 大竹ひろの

 

 

ー上演に寄せてー

「黒い鳥」上演に寄せて

人は何故生まれて死ぬのか。

思えばこの解答の無い問いをずっとし続けています。

夏目漱石の「夢十夜」に触発され、何かに突き動かされるようにこの「黒い鳥」を書きました。

「夢十夜」と交錯し、現代の街の情景から浮かび上がる言葉を発見し、物語という構造にしていく過程で、無意識のうちにふいに幻のように現れる「夢」と出会っていったように感じています。

例えば高層ビルの立ち並ぶ街の中で風に吹かれた瞬間、何故か突然瓦礫を想像したり、踏切で誰かとすれ違いざま、夕闇に死者の影を見出してしまうように、それは必ずしも目に見える存在では無いのです。

この物語に出てくる「奈落」や「黒い鳥」もその一部です。

人は他者に出会ってはじめて、言葉にならない何かを見出せるものなのだと思っています。

是非劇場で、舞台上にその時その場に現れる名付け得ぬ何者かに、お立ち会いいただければ幸いです。

   主宰 嶋津和子

 

 

 

「この作品を書いた作者の意図を次の4つの中から選びなさい」

という問題に正解することを教育と称され、

持続不可能な社会の社会適応者になることを迫られ、

誰にでもできる簡単なお仕事につき続けたあげく、

その仕事はまもなく人工知能がやるみたいだよとささやかれ、

その事について上の世代は皆口をつぐみ、

または「かわいそうだよね」「自己責任」と言われ、

誰一人向き合うことができない

という扱いを受けた場合、

人は、自分の命を守るため

自らの力で自分の生命観を獲得しなければならない。

 

劇場という場所では

日常を離れ、性別も国籍も年齢も立場も一旦離れて、

ただの人と人になって命を向かい合わせ、響かせあう、

時間と空間を共有しましょう。

 

演劇で人の心のエネルギーは再生できる。

ただあまりに急速に人の心の闇が深くなってしまったため、見る方もやる方も健康に心の変化を楽しめる人が減ってしまって、腫れものに触らない演劇、または腫れものに触りあって膿を出しましょうという演劇、以外にどうすれば良いか誰もわからないまま、随分時間だけが過ぎてしまった。

 

危険な旅路なことは既に知っているけれど、今いる場所も安全ではない、出発しよう。 

生きている証しに、のろしだけあげていたい。

 

   主宰 吉村広野

青涯とは

竹内敏晴演劇研究所から派生した劇団阿彌出身の俳優 吉村広野・嶋津和子により、201946日結成。

共同主宰・共同演出の形をとり、能・舞踏の要素を取り入れ、現代の人間にとっての舞台芸術本来の根本的力・役割の再発見を目指す。

 

青涯(せいがい)名前の由来

能 高砂の一節より「青海波(せいがいは)」の音のみ拝借。

静界波、青崖波など当て字を試み、最もしっくりきた青涯と命名。

(英訳 The end of blue)

プロフィール

 嶋津 和子

劇作家/演出家/俳優

1980216日生まれ。青涯主宰。 元、劇団阿彌の劇団員、代表。2007年より俳優として小劇場を中心に、自主映画でも活動。2015年より、能を喜多流シテ方能楽師、粟谷明生に師事。

[主な出演作品]

201311 日英交流400年記念事業「ネアンデルタール の森に雨は降っている」(劇団阿彌、ラナースグループ(イギリス)合同公演) 大和日英基金助成/wales arts international協力

20175

「阿彌南陀無 aminadabu(阿彌)観世流シテ方能楽師、鵜澤久、主演 

 

 

吉村 広野

ドラマトゥルグ/俳優/舞踏家

1977年東京生まれ、神奈川育ち。青涯主宰。

劇団阿彌で11年俳優として活動後、2011年東日本大震災を機に舞踏家に転身、北斗座(代表 大竹宥熈)所属。

2015年より、能を喜多流シテ方能楽師、粟谷明生に師事。

 

[主な出演作品]

俳優 荒野より呼ぶ声ありて  アミナダブ  青いクレンザーの函

舞踏家 古事記その一夢日死花菜詩 死者の書ー海底の歌

 

https://r.goope.jp/seigai

イベント詳細

チケットの中心価格帯 2,000円~2,999円
屋内・屋外 屋内
着席
内容の難易度 誰でも楽しめる
主な年齢層 全年齢対象
男女比率 男女同程度
内容の難易度 誰でも楽しめる
主な年齢層 全年齢対象

コメントを残す