今回のピックアップアーティストは電子デバイスのエンジニアでありながらジャズピアニストとして精力的に活動し、世界的ジャズプレイヤーにも高く評価され、2枚目のCDもリリースしたジャズピアニスト 望月慎一郎さん!!

 

 

 

 

 

 

 

その有り余る才能と生活スタイルとは!?


 

ー この度はお忙しい中ありがとうございます!

望月慎一郎(以下、望月) こちらこそ。自分あまり受け答え上手ではないですがよろしくお願いします(笑)

ー まず音楽を始めたきっかけ、音楽との出会いやピアノ、ジャズを始めたきっかけなどをお聞かせ願えますか?

望月 ピアノを始めたきっかけはたんに幼稚園の時に親が教室に連れて行っただけです。たぶん小学校にあがってからピアニカとかリコーダーで苦労する男の子が多いから予習させてくれるつもりだったのでしょう。でも親のレコードで聞いたショパンがあまりにかっこよかったため幼稚園児ながら意外と自発的な盛り上がりを見せました。

ー やはり最初はクラシックなんですね。しかもショパンという明確な目標があったんですね。

望月 もちろん幼稚園児にショパンは弾けませんが、いつか弾けるようになりたいというのが良いモチベーションになったのかもしれません。小学校にあがると演奏よりも作曲がモチベーションになっていくのですが、

ー え!?その頃から作曲に意識が向いていたのですか!?

望月 そうですね。でもここでひとつの壁が立ちはだかります。ジャズという音楽です。
クラシック教育を受けているのに何をやっているのかよくわからない、聴音するのもしんどい音楽。実は長いことコンプレックスでした。しかも当時同じ先生から指導を受けていた上原ひろみさんは小学生なのにジャズの研究に没頭していて、それを身近で見ていた故「なんて複雑で面倒な音楽なんだ。こんなの人生がいくつあっても足りないんじゃないか?」と思い敬遠してしまいました。

ー へー!上原ひろみさんも静岡県出身ですもんね。それでジャズの世界に傾倒していったのですか?

望月 高校生大学生くらいになってついにクラシック以上の魅力を感じるようになり、プライオリティがひっくり返りました。ファーストアルバムリリース時に評論コメントをくれたMiroslav Vitousとかそういったコンテンポラリージャズヒーロー達の影響ですね。

それでは学生時代も絶えずピアノを弾いていた訳ですね。学業との両立は?

望月 できていません(笑)
そんなにストイックではないですから。ピアノを弾くのはただたんに物心ついたころからの習慣なので。歯磨きみたいなもんです。

 

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