ー 自由な校風らしいですね。

伝太 多分、それが僕に合いましたね。そこでブギウギに出会うんです。音楽の先生が急に「伝太くん、こういう音楽好きじゃない?」ってブギウギをピアノで弾いてくれたんです。そしたら「それ最高じゃん!」ってなってそこからハマったんですよ。

ー そこから習ったんですか?

伝太 いや、もう独学です。ここであの厳しい幼少の頃のピアノ練習の基礎が活きてくるんです。とにかく一日中音楽室にこもって練習していました。

ー 一日中?

伝太 そう、授業も休んで。これ、みんな疑うんですけど、それが許される学校なんですよ。できるようになったら今度先生に聞かせたくなって音楽の先生を呼んで僕のピアノを聞かせたんです。

ー  褒められた?

伝太 先生が仰ったのが「最高だよ!でもそのリズムじゃ踊れないんだよ」って。そこからさらにハマりましたね。

進学も「伝太は音大に行ったら型にはめられて潰れちゃうんじゃないか」って。そしてジャズポピュラー科がある学校へ進みました。

ー  そこではどのような勉強を?

伝太 ジャズオルガンをやりました。

ー  ジャズオルガン?

〜 ここでジャズオルガンの説明を聞く 〜

ハモンドオルガンとは(Wiki)

伝太 ジャズオルガンにハマったんですが、先生もミュージシャンなんでレッスンサボるんですよ(笑)で、結局一人で自習もありました。

でもオルガンは好きに使わせてもらえる環境で色々集中して勉強できたのは良かったですね。山のような音源を聴いて参考書を読み、自分で色々理論を分析し、自分で考えた理論が正しいかどうかを銀座のヤマハとかに行って理論書とか立ち読みし確認したりして(笑)

 

ー なんか独学の方って自分の感覚で突き進んでるイメージでしたけど理論的でしかもそれが合っているかも確かめてるんですね。

伝太 独学の人ってみんな理論家だと思いますよ。みんな言わないだけで。自分の理論が世間から外れてて浮いちゃうとセッションもできないですからすり合わせも大事だなと思います。

 

 

独学の積み重ねからプロミュージシャンへ↓